成分名 |
イブプロフェン |
適応症状 |
手術や外傷後の鎮痛、抗炎症作用
関節リウマチ、頸腕症候群、関節痛、腰背痛、月経痛などの鎮痛、抗炎症作用
急性上気道炎における解熱、鎮痛作用 |
簡易説明 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、抗炎症作用、解熱・鎮痛作用を示す。
医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品としても配合される成分である。 |
処方可能な診療科目 |
内科/整形外科/小児科/産婦人科/耳鼻科/呼吸器科などほとんどの診療科で処方される |
健康保険の適応 |
医療用医薬品では健康保険の適応あり。一般用医薬品では適応なし。 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
適応疾患や検査などにより異なるため費用目安は不適。
また、多くが院外処方となるため、調剤薬局で薬をもらうのにも費用がかかる。
薬局での費用も処方日数や薬局によっても費用が異なる。
イブプロフェンは一般用医薬品に配合されて販売されているため、必ず医療機関で処方してもらわなければいけないわけではない。
一般用医薬品の価格は、およそ1500円〜3000円 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
先発品ブルフェン錠100mg 販売開始:1971年11月
先発品ブルフェン錠200mg 販売開始:1978年4月
先発品ブルフェン顆粒20% 販売開始:1971年11月 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ブルフェン錠100「科研製薬」 |
関連製品(ジェネリック) |
イブプロフェン錠100mg「TCK」
イブプロフェン錠200mg「TCK」
イブプロフェン錠100mg「タイヨー」
イブプロフェン錠200mg「タイヨー」
イブプロフェン顆粒20%「ツルハラ」 |
効果・作用 |
痛みを増強させるプロスタグランジンはシクロオキシゲナーゼによって生成される。イブプロフェンはこのシクロキシゲナーゼの働きを阻害することによってプロスタグランジンを減少させる。これによって鎮痛効果を示す。 |
使用方法 |
急性上気道炎における解熱、鎮痛での使用の場合は、1回量200mgとして頓用で使用することが望ましい。年齢や症状によって医師の判断により適宜増減する。原則1日2回までとし1日最大600mgまでとする。
手術後や外傷後の鎮痛・消炎/関節リウマチ、頸腕症候群、関節痛、腰背痛、月経痛などの鎮痛、抗炎症作用に対しての使用の場合は、成人は1日600mgを3回に分けて内服する。小児では年齢により用量が設定されており、
5歳〜7歳では1日に200mg〜300mg、
8歳〜10歳では1日300mg〜400mg、
11歳〜15歳では1日に400mg〜600mgを3回に分けて内服する。
ただし、年齢や症状によって適宜増減する。 |
副作用 |
主な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状、無顆粒球症、血小板減少、消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、皮膚粘膜眼症候群、中毒性壊死融解症、無菌性髄膜炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、肝機能障害、喘息発作など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ▼本剤の成分にて過敏症の既往がある人
▼消化性潰瘍の人
▼重篤な血液の異常がある人
▼重篤な肝障害がある人
▼重篤な腎障害がある人
▼ジドブジン投与中の人
▼妊娠後期の女性
使用に注意が必要な方 ▼消化性潰瘍の既往がある人
▼NSAIDsの長期投与による、消化性潰瘍のある人で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療中の人
ミソプロストールはNSAIDsによる消化性潰瘍の治療薬。ミソプロストールに抵抗性を示すNSAIDs性消化性潰瘍もあるため、本剤使用により悪化する可能性があるため、注意が必要。
▼血液の異常又はその既往歴のある患者
悪化又は再発させる可能性があるため。
▼出血傾向のある患者
血小板減少により、出血傾向を増大させる可能性があるため。
▼肝障害またはその既往歴がある人
肝障害を悪化またはは再発させる可能性があるため。
▼腎障害またはその既往歴がある人
腎障害の悪化または再発させる可能性があるため。
▼心機能異常のある患者
心機能異常を悪化させる可能性があるため。
▼高血圧症のある人
血圧が上昇する可能性があるため。
▼気管支喘息の人
気管支喘息の患者のうち、アスピリン喘息が含まれるため、本剤の内服によって喘息発作の誘発の可能性があるため。
▼全身性エリテマトーデスの人
全身性エリテマトーデスの悪化や全身性エリテマトーデスによる腎障害の悪化、無菌性髄膜炎の可能性などがあるため。
▼混合性結合組織病の人
無菌性髄膜炎があらわれることがあるため。
▼潰瘍性大腸炎の人
NSAIDs使用により、潰瘍性大腸炎が悪化したという報告があるため。
▼クローン病の人
NSAIDs使用により、クローン病が悪化したという報告があるため。
▼高齢者及び小児
腎臓の機能低下・肝臓の機能低下及び腎臓・肝臓の未発達による副作用発現の可能性があるため。
上記にあてはまる方は、イブプロフェンを使用する事が出来ない可能性があります。 イブプロフェンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・ワルファリン
ワルファリンの作用が増強する可能性がある。また、消化管出血が助長される可能性もある。
・アスピリン製剤
アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱させる可能性がある。
・クロピドグレル/選択的セロトニン再取り込み阻害剤など
消化管出血が増強される可能性がある。
・リチウム製剤
リチウムの血中濃度が上昇したとの報告があり、リチウム中毒を呈したとされている。本剤と併用する場合は、リチウム中毒のリスクを回避するため、リチウムの血中濃度をモニタリングするなど十分な注意が必要。
・チアジド系利尿薬/ループ系利尿薬
本剤と併用することによってこれらの利尿薬の作用が減弱する可能性がある。
・ACE阻害剤/β遮断薬
降圧作用が減弱する可能性がある。
・タクロリムス水和物
急性腎不全が現れたとの報告がある。
・ニューキノロン系抗菌薬
他のNSAIDsとの併用により、痙攣の症状を呈したとの報告がある。
・メトトレキサート
メトトレキサートの作用を増強させる可能性があるため。
・コレスチラミン
本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
・スルホニル尿素系血糖降下薬(SU剤)
SU剤の作用が増強される可能性がある。SU剤の作用増強による低血糖症状のリスクも増大するため注意が必要。
・CYP2C9を阻害作用を有する薬剤
CYP2C9は代謝酵素であり、代謝酵素の作用を阻害する薬剤と併用することによって本剤の血中濃度が上昇する危険がある。
上記を使用している方は、イブプロフェンを使用する事が出来ない可能性があります。 イブプロフェンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・ジドブジンレトロビル
血友病患者において出血傾向が増強したという報告があるため。
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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