エレトリプタン臭化水素酸塩

成分名

エレトリプタン臭化水素酸塩

適応症状

片頭痛

簡易説明

広がっている血管を収縮させ、血管周辺の炎症を抑えることで片頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。
即効性があり薬効時間も長いことが特徴的です。
片頭痛の発現時、早期服用をすると効果的ですが片頭痛の前兆の段階では効果が薄いと言われています。
また予防薬としては使用できません。

処方可能な診療科目

脳神経内科/脳神経外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬1錠あたりの目安:20㎎665.8円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:20mg265.2円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2002年7月販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

レルパックス錠20mg【製造メーカー:ファイザー】

関連製品(ジェネリック)

エレトリプタンOD錠20mg「アメル」/エレトリプタン錠20mg「DSEP」/エレトリプタン錠20mg「日医工」/エレトリプタン錠20mg「トーワ」/エレトリプタン錠20mg「日新」/エレトリプタン錠20mg「YD」/エレトリプタン錠20mg「TCK」/エレトリプタン錠20mg「サンド」

効果・作用

エレトリプタン臭化水素酸塩は国内で3番目のトリプタン系片頭痛治療薬になります。
トリプタン製剤は主に中程度~重度の片頭痛の方に用いられます。

片頭痛の原因は様々ですが最近で主に有力な説といわれているのが「三叉神経血管説」であると言われています。
三叉神経とは、顔の周辺に存在している脳神経の中で最も大きい神経になります。
この三叉神経が刺激されると血管が拡張され、周囲の神経を圧迫させてしまったり炎症反応が起こります。
エレトリプタン臭化水素酸塩は血管を収縮させる作用があるので片頭痛の痛みを抑える効果があります。

また予防薬としてではなく、頭痛発現時または痛みが起きてから服用すると効果が期待できます。
主な特徴としては他のトリプタン製剤と比較して頭痛の再発率が低い事や、持続時間も長く比較的即効性があり副作用も少ないといわれています。

使用方法

通常、1回20㎎を片頭痛発現時に服用して下さい。
効果が不十分だった場合には追加で服用することができますが、前回の服用時から2時間以上の間隔を空けてから服用するようにして下さい。
20㎎の服用で効果が不十分だった場合は、次回から40㎎まで増量して服用することが可能です。ただし1日の総服用量を40mg以内として下さい。

副作用

眠気/めまい/吐き気/倦怠感/動悸/体の痛みなど

エレトリプタン臭化水素酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
エレトリプタン臭化水素酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■エレトリプタン臭化水素酸塩副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

▼アナフィラキシーショック
蕁麻疹、全身発赤、息苦しい、顔や喉の腫れ、手足のしびれ、冷汗、血圧低下など
▼心臓の異常
胸の痛み、違和感、動悸、脈の乱れ、冷汗など
▼てんかん様発作
けいれんなど
▼薬剤性頭痛
鎮痛剤や頭痛薬を数種類飲んだり多く飲んでも効果はなく、悪化してしまうなど

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・心筋梗塞を過去に患ったことのある方
・重度の肝機能障害をお持ちの方
・コントロールしていない高血圧症の方
・脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある方
・末梢血管障害をお持ちの方
・エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、他の5-HT1B/1D受容体作動薬、あるいはHIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル、インジナビル硫酸塩エタノール付加物、ネルフィナビルメシル酸塩)を投与中の方
・本剤に対しアレルギーをお持ちの方
 下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(レルパックス錠20mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
 ▼レルパックス錠20mgの添加物
  ・結晶セルロース
  ・乳糖水和物
  ・クロスカルメロースナトリウム
  ・ステアリン酸マグネシウム
  ・ヒプロメロース
  ・酸化チタン
  ・トリアセチン
  ・黄色5号

使用に注意が必要な方
・妊娠中の方
・授乳中の方
・高齢者の方
・狭心症を起こす可能性のある方
・脳血管障害の可能性がある方
・痙攣やてんかんを起こしやすい方
・高血圧症の方

上記にあてはまる方は、エレトリプタン臭化水素酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
エレトリプタン臭化水素酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意食品
グレープフルーツ(ジュースも含む)/セイヨウオトギリソウなど

併用注意薬
マクロライド系抗生物質/抗真菌剤/カルシウム拮抗剤/副腎皮質ホルモン剤/抗てんかん剤/抗結核薬/選択的セロトニン再取り込み阻害薬/セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬など
上記にあてはまる方は、エレトリプタン臭化水素酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
エレトリプタン臭化水素酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
エルゴタミン系薬剤/5-HT1B/1D受容体作動薬/HIVプロテアーゼ阻害剤など

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
片頭痛の頻度が増え、毎日レルパックスを服用することがありますがこのまま薬を服用し続けても大丈夫でしょうか?

服用する頻度が多かったり、毎日服用を続けると薬物乱用頭痛を引き起こしてしまう可能性がありますので控えるようにしたほうがいいでしょう。
片頭痛の頻度があまりに多いようでしたら予防薬などの使用を検討してみるのもいいかもしれません。

市販の鎮痛剤を服用したあとにレルパックスを服用しても問題はないでしょうか?

最初の服用から2時間以上経過していれば特に問題はありません。

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