ロルノキシカム

成分名

ロルノキシカム

適応症状

外傷後の消炎/外傷後の鎮痛/肩関節周囲炎の消炎/肩関節周囲炎の鎮痛/頚肩腕症候群の消炎/頚肩腕症候群の鎮痛/手術後の消炎/手術後の鎮痛/抜歯後の消炎/抜歯後の鎮痛/変形性関節症の消炎/変形性関節症の鎮痛/腰痛症の消炎/腰痛症の鎮痛/関節リウマチの消炎/関節リウマチの鎮痛

簡易説明

ロルノキシカムは、体内で炎症などをおこす体内物質「プロスタグランジン」の生成を抑制し、「炎症」や「痛み」などを抑える鎮痛薬です。
オキシカム誘導体の非ステロイド抗炎症薬(NSAID)で、主に「関節リウマチ」「変形性関節症」「腰痛症」「頸肩腕症候群」「肩関節周囲炎」「手術後」「外傷後」「抜歯後の消炎」などの炎症を鎮めるために使用されます。。
錠剤からの溶け出しが早く、速やかな血中濃度の上昇と体内からの迅速な消失を特徴としており、手術後の疼痛など急性症状に対し速やかに鎮痛効果を発揮いたします。
滑液に浸透し、シクロオキシゲナーゼを阻害します。

処方可能な診療科目

内科、整形外科、リウマチ科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:2mg11.9円円/4mg16.1円
薬代後発薬1錠の目安:2mg5.9円円/4mg6.3円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:2001年2月【ロルカム錠2mg/4mg】

国内のジェネリック認可

国内のジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

ロルカム錠2mg/4mg【製薬メーカー:大正製薬】

関連製品(ジェネリック)

ロルノキシカム錠2mg/4mg「KO」

効果・作用

▼ロルノキシカムの作用▼
ロルノキシカムは、プロスタグランジン生合成の初発酵素であるシクロオキシゲナーゼを阻害することによって「抗炎症」「鎮痛」「解熱作用」を発揮します。
主に関節リウマチ/変形性関節症/腰痛症/頸肩腕症候群/肩関節周囲炎/手術後/外傷後/抜歯後の消炎・鎮痛に使用されている薬です。
非ステロイド抗炎症薬(NSAID)と呼ばれ、いろいろな痛みに広く用いられています。
化学構造的には、オキシカム系に分類されており、半減期は従来のオキシカム系の約1/20と非常に短いのが特徴となっております。
溶出性を高めて、体内吸収性を改善(クイックリリース技術)し、最高血中濃度到達時間は内服後20数分(空腹時)となっています。
作用するのが早いため、手術後の疼痛・急性症状に対し迅速な鎮痛効果を発揮します。
アラキドン酸代謝におけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害することによりプロスタグランジン生合成を抑制します。

■抗炎症作用
急性炎症の「ラットカラゲニン足浮腫法」及び慢性炎症である「ラットアジュバント関節炎法」では、テノキシカム、ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、メフェナム酸より強い抗炎症作用を発揮しております。
■鎮痛作用
ラットイースト足浮腫法、ラットアジュバント関節炎法(屈曲伸展法)及びマウス酢酸ライジング法では、テノキシカム、ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、メフェナム酸より強い鎮痛作用を発揮しております。
※ラットイースト足浮腫法において、ロルノキシカムは非炎症足の疼痛閾値を上昇させなかったことより、本剤の鎮痛作用は末梢性のものとなっていた。
■作用機序
ロルノキシカムはin vitro、in vivo(ラット)の試験においては、アラキドン酸代謝におけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害することによりプロスタグランジン生合成を抑えることが判明しており、消炎・鎮痛効果を示すものと考察されています。

使用方法

「関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頚肩腕症候群、肩関節周囲炎の消炎・鎮痛の場合」
・1回4mgを1日3回食後に経口投与してください
※年齢、症状により適宜増減するが、1日18mgを限度とします
「手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛の場合」
・1回8mgを頓用してください
※1回量は8mgまで、1日量は24mgまで、投与期間は3日までを限度とします
※空腹時の投与は避けて使用してください

副作用

主な副作用
腹部不快感 /嘔気 /発疹 /胃炎 /消化性潰瘍 /過敏症 /そう痒感 /頭痛 /眩暈 /消化不良

重大な副作用
消化性潰瘍/腹痛/浮腫/大腸潰瘍/穿孔/小腸潰瘍/嘔吐/吐血/下血/胃腸出血/ショック/アナフィラキシー/蕁麻疹/潮紅/呼吸困難/血圧低下/血小板減少/皮膚粘膜眼症候群/StevensJohnson症候群/急性腎障害/乏尿/血尿/尿蛋白/BUN上昇/血中クレアチニン上昇/低アルブミン血症 /劇症肝炎/肝機能障害/黄疸/重篤な肝炎/AST上昇/ALT上昇/γGTP上昇/AlP上昇/再生不良性貧血/無顆粒球症/骨髄機能抑制/ネフローゼ症候群/中毒性表皮壊死症/Lyell症候群

その他の副作用
口内炎/腹部膨満/便秘/ヘモグロビン減少/尿中NAG上昇/尿蛋白陽性/倦怠感/季肋部疼痛/悪寒/しゃっくり/クレアチニン上昇/口唇腫脹/アレルギー性紫斑病/眠気/しびれ/しびれ感/傾眠/視力異常/耳鳴り/口渇/便潜血陽性/血便/おくび/苦味/口角炎/食道炎/舌炎/赤血球減少/ヘマトクリット値減少/好酸球増多/好中球増多/白血球減少/ウロビリノーゲン陽性/高尿素窒素血症/蛋白尿増加/浮遊感/高尿酸血症/咽頭炎/関節痛/眼球充血/胸痛/高血圧/体重減少 /動悸/尿閉/熱感/鼻炎/頻尿/夜間頻尿/発熱

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・消化性潰瘍のある方(消化性潰瘍の発現が報告されており、消化性潰瘍が悪化する恐れがございます)
・重篤な血液の異常のある方(ヘモグロビン減少、赤血球減少、白血球減少、血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化する恐れがございます]
・重篤な肝障害のある方(肝機能異常が報告されており、肝障害を悪化する恐れがございます)
・重篤な腎障害のある方(腎障害を悪化する恐れがございます)
・重篤な心機能不全のある方(心機能不全を悪化する恐れがございます)
・重篤な高血圧症のある方(血圧上昇が報告されており、血圧を上昇させる恐れがございます)
・本剤の成分に対して過敏症のある方
・アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある方(重篤な喘息発作を誘発する恐れがございます)
・妊娠末期の女性(「妊婦・産婦・授乳婦等)

使用に注意が必要な方
・潰瘍性大腸炎
・過敏症
・肝障害
・感染症
・気管支喘息
・クローン病
・血液異常
・高血圧症
・消化性潰瘍
・心機能障害
・腎障害
・非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍
【禁止】
妊婦・産婦
【相対禁止】
妊婦・産婦
【慎重投与】
幼児・小児
高齢者
【投与に際する指示】
高齢者

上記にあてはまる方は、ロルノキシカムを使用する事が出来ない可能性があります。
ロルノキシカムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・ジゴキシン
・アンジオテンシン変換酵素阻害剤
・チアジド系利尿剤
・ループ利尿剤
・メトトレキサート製剤
・リチウム製剤
・スルホニル尿素系血糖降下剤
・リチウム製剤
・抗血小板剤
・クマリン系抗凝血剤

上記を使用している方は、ロルノキシカムを使用する事が出来ない可能性があります。
ロルノキシカムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ロキソニンとなにがちがうんですか?

ロキソニンは、頭痛、月経痛などの痛み、悪寒・発熱時の解熱に使用されますが、ロルカムは、関節リウマチ、腰痛症、施術後の歯痛に使用されます。

ロキソニンと併用できますか?

副作用に胃腸症状がでる可能性があるので、併用はおやめください。

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