成分名 |
アヘンアルカロイド塩酸塩 |
適応症状 |
激しい下痢症状の改善
激しい咳嗽発作の鎮咳
激しい疼痛時の鎮痙
激しい疼痛時の鎮静
激しい疼痛時の鎮痛
手術後の腸管蠕動運動の抑制 |
簡易説明 |
アヘンアルカロイド塩酸塩は、咳中枢の興奮をしずめて咳をしずめたり、下痢を止める作用や痛みの抑制系を亢進するオピオイド受容体と結合することで、強い痛みを抑制する薬です。主に、激しい下痢、疝痛などの改善に使用されます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/麻酔科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1gあたりの目安:1g約1185円
薬代1管あたりの目安:20mg約279円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1968年3月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
パンオピン【製薬メーカー:武田薬品工業】
パンオピン皮下注20mg【製薬メーカー:武田薬品工業】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
アヘンアルカロイド塩酸塩は、医療用麻薬製剤です。消化管の運動と分泌をおさえ、肛門括約筋の緊張を高めて、下痢を抑制する作用があります。薬用のケシの実を原材料とする医療用麻薬で、主成分のモルヒネのほか、ナルコチン、パパベリン、コデインなど各種のアルカロイドが含まれています。主に、激しい下痢や疝痛の改善や咳を鎮める効果があります。
▼作用機序
鎮痛作用などに関係する、オピオイド受容体に作用することでより強い鎮痛作用があります。中枢神経や末梢神経にあるオピオイド受容体は鎮痛作用など多くの作用に関係しています。また、オピオイド受容体の中でも、μ(ミュー)受容体は最も鎮痛作用に関係しています。各種がんにおける疼痛時や、薬剤によっては、中等度から高度の慢性疼痛などに使用するものもあります。
▼薬理作用
オピオイドとは中枢神経や末梢神経にあるオピオイド受容体への作用により、モルヒネの様な作用をあらわす物質の総称で、オピオイド受容体にはμ(ミュー)、δ(デルタ)、κ(カッパ)という種類があります。
μのオピオイド受容体は、鎮痛作用に最も関係するとされ、中でもモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどはμ受容体に対して強い作用があり、脊髄(脊髄後角におけるオピオイドの鎮痛作用がよく研究されている)をはじめとして脳、末梢神経などのμ受容体への作用などにより、鎮痛効果があります。
強い鎮痛作用により、各種がんや(中等度から高度の)慢性疼痛などに対する疼痛緩和などで使用されます。
▼他のオピオイド鎮痛薬(麻薬)
デュロテップMTパッチ ワンデュロパッチ
フェントステープ
イーフェンバッカル錠 アブストラル舌下錠
オキシコンチン
オキノーム散
オキファスト注
MSコンチン錠
オプソ内服液
ナルサス錠
ナルラピド錠 |
使用方法 |
1回10mg、1日30mgを経口投与してください。
なお、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
アヘンアルカロイド塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
アヘンアルカロイド塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
不整脈、血圧変動、顔面潮紅、眠気、眩暈、不穏、興奮、視調節障害、便秘、口渇、過敏症
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
薬物依存、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、譫妄、振戦、全身筋肉痛、全身関節痛、呼吸促迫、退薬症候、呼吸抑制、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常、錯乱、無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸
その他の副作用
発疹、そう痒感、排尿障害、頭蓋内圧亢進
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■アヘンアルカロイド塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、 パンオピンはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼ パンオピンの有効成分
アヘンアルカロイド塩酸塩
▼代表薬の添加物
なし
妊婦/授乳者
細菌性下痢
過敏症
気管支喘息発作中
急性アルコール中毒
痙攣状態
重篤な肝障害
重篤な呼吸抑制
ストリキニーネ中毒
てんかん重積症
破傷風
出血性大腸炎
慢性肺疾患に続発する心不全
重篤な細菌性下痢
ナルメフェン塩酸塩水和物投与中
ナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内
使用に注意が必要な方 高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
アジソン病
肝機能障害
器質的幽門狭窄
痙攣
甲状腺機能低下症
呼吸機能障害
尿道狭窄
ショック状態
心機能障害
腎機能障害
前立腺肥大による排尿障害
代謝性アシドーシス
胆石
胆嚢障害
粘液水腫
脳器質的障害
尿路手術術後
副腎皮質機能低下症
最近消化管手術を行った
重篤な炎症性腸疾患
麻痺性イレウス
薬物依存
ジドブジン投与中
アジドチミジン投与中
上記にあてはまる方は、アヘンアルカロイド塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 アヘンアルカロイド塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ナルメフェン塩酸塩水和物
中枢抑制剤
フェノチアジン系薬剤
バルビツール酸誘導体
吸入麻酔剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
三環系抗うつ剤
β-遮断剤
エタノール摂取
クマリン系抗凝血剤
抗コリン作用を有する薬剤
ジドブジン製剤
ブプレノルフィン
アルコールを含むもの
上記を使用している方は、アヘンアルカロイド塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 アヘンアルカロイド塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
アヘンアルカロイド塩酸塩に関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
パンオピン添付文書【武田薬品工業株式会社】 |
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