サリチル酸メチル

成分名

サリチル酸メチル

適応症状

関節痛の消炎/鎮痛
筋肉痛の消炎/鎮痛
打撲の消炎/鎮痛
捻挫の消炎/鎮痛

簡易説明

サリチル酸メチルは、痛みや炎症を緩和する効果を持つ非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種です。主に関節痛、筋肉痛、打撲・捻挫痛などの痛みを和らげるために使用されます。中枢神経系に作用して体温調節中枢のPGE2の産生を抑制し、発熱を抑制する解熱作用や、炎症性サイトカインの産生を抑制することで鎮痛・抗炎症作用を発揮します。また、熱を下げる効果もあります。消化器系に優しいとされ、胃腸への負担が少ないとされます。

処方可能な診療科目

内科/整形外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1mlあたりの目安:1mlmg約5.8円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 1974年1月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

サリチル酸メチル「東豊」【製薬メーカー:東豊薬品】
サリチル酸メチルFM【製薬メーカー:フヂミ製薬所】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

サリチル酸メチルは、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を持つ解熱鎮痛剤です。
主に、炎症や熱によって引き起こされる頭痛、関節痛、筋肉痛、歯痛、生理痛などの軽度な疼痛や発熱を緩和するために使用されます。
また、炎症性サイトカインの産生を抑制することで、腫れや熱感を軽減することもできます。

▼作用機序
痛みや発熱・炎症はプロスタグランジンやブラジキニン、サブスタンスPの生成が原因です。これらは脳から痛みが伝達することで生成・遊離・作用します。痛みが伝わるには、末梢(刺激)→脳→末梢(痛み)へと神経を介して情報を伝達します。これを下行性伝導路と呼びます。サリチル酸メチルは、末梢血管の拡張と知覚神経のマヒ作用を示すことで、炎症・発熱、痛みの発生を抑制します。

▼作用
サリチル酸メチルの主な作用は、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用の3つに分類されます。以下では、それぞれの作用について詳細に説明します。

【抗炎症作用】
サリチル酸メチルは、炎症性サイトカインの産生を抑制することで、抗炎症作用を発揮します。具体的には、サリチル酸メチルが腫れや熱感を引き起こす炎症部位に到達すると、炎症反応に関与するサイトカインの産生を抑制します。このようにして、サリチル酸メチルは炎症部位の腫れや熱感を軽減することができます。また、サリチル酸メチルは、プロスタグランジンの産生を抑制することで、炎症を引き起こす化学物質の生成を防止します。さらに、サリチル酸メチルは、白血球の浸潤を抑制することで、炎症部位における炎症反応を抑制する効果もあります。

【鎮痛作用】
サリチル酸メチルは、疼痛を引き起こす炎症性サイトカインの産生を抑制することで、鎮痛作用を発揮します。具体的には、炎症部位で産生される炎症性サイトカインが、痛みを引き起こす物質として作用することが知られています。サリチル酸メチルは、これらのサイトカインの産生を抑制することで、炎症部位の痛みを軽減することができます。また、サリチル酸メチルは、疼痛を引き起こすPGE2の産生を抑制することで、痛みを軽減する効果もあります。さらに、神経細胞の興奮性を抑制する作用もあるため、疼痛を緩和する効果があります。

【解熱作用】
サリチル酸メチルには解熱作用があります。具体的には、中枢神経系に作用して、体温調節中枢に存在するプロスタグランジンE2(PGE2)の産生を抑制することで、体温を下げる効果があります。PGE2は体温を上昇させる作用があるため、サリチル酸メチルがPGE2の産生を抑制することで、体温が下がるとされています。このため、サリチル酸メチルは発熱時にも使用され、解熱剤として広く用いられています。

使用方法

5%または、それ以上の濃度の液剤、軟膏剤または、リニメント剤として皮膚局所に塗布してください。

副作用

主な副作用
発赤、発疹、過敏症状、悪心、嘔吐、食欲不振、頭痛、頻脈

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■サリチル酸メチルを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、サリチル酸メチル「東豊」はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼サリチル酸メチル「東豊」の有効成分
サリチル酸メチル
・過敏症

上記にあてはまる方は、サリチル酸メチルを使用する事が出来ない可能性があります。
サリチル酸メチルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

サリチル酸メチルに関する
よくある質問
使ってる最中に妊娠がわかりました。このまま継続しても大丈夫ですか?

妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。妊婦に対する安全性は確立していない。

添付文書サリチル酸メチル「東豊」

【上記引用元:東豊薬品株式会社】

薬は全身に使用できますか?

眼には使用しないこと。

添付文書サリチル酸メチル「東豊」

【上記引用元:東豊薬品株式会社】

参考元一覧

添付文書サリチル酸メチル「東豊」【東豊薬品株式会社】

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