成分名 |
インドメタシン |
適応症状 |
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱鞘炎、筋肉痛などの消炎、鎮痛、外傷後の腫脹・疼痛、関節リウマチ |
簡易説明 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、抗炎症作用、解熱・鎮痛作用を示す。軟膏やクリーム剤、湿布などの様々な剤形が存在する。 |
処方可能な診療科目 |
整形外科 |
健康保険の適応 |
医療用医薬品では保険適応あり。一般用医薬品では適応なし。 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
適応疾患や検査などにより異なるため費用目安は不適。
また、多くが院外処方となるため、調剤薬局で薬をもらうのにも費用がかかる。
薬局での費用も処方日数や薬局によっても費用が異なる。
インドメタシンを含む一般用医薬品が存在するため、ドラッグストアなどで購入可能。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
インテバン坐剤25 販売開始1978年4月
インテバン坐剤50 販売開始1968年9月
インテバン軟膏 販売開始1980年12月
インテバンクリーム1% 販売開始 1984年8月 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリック医薬品あり |
関連製品(先発薬) |
アコニップパップ70mg(テイカ製薬)
ラクティオンパップ70mg(テイカ製薬)
インテナースパップ70mg(東光薬品)
ゼムパックパップ70(救急薬品)
ハップスターID70mg(大石膏盛堂)
コリフメシンパップ70mg(東和製薬)
インサイドパップ70mg(久光製薬)
イドメシンコーワパップ70mg(興和)
カトレップテープ35mg(帝國製薬)
カトレップテープ70mg(帝國製薬)
カトレップパップ70mg(帝國製薬) など |
関連製品(ジェネリック) |
多くの製薬会社がジェネリック医薬品を販売
プロアリシンテープ35mg(前田薬品)
インテナシンパップ70mg(原沢製薬)
インドメタシンパップ70mg「BMD」(ビオメディクス)
インドメタシンパップ70mg「YD」(陽進堂)
インドメタシンパップ70mg「ハラサワ」(原沢製薬)
インドメタシンパップ70mg「三友」(三友薬品)
インドメタシンパップ70mg「日医工」(日医工)
セラスターテープ70(救急薬品)
その他、インドメタシン坐剤、インドメタシンパップ、インドメタシンクリーム など多数 |
効果・作用 |
痛みを増強させるプロスタグランジンはシクロオキシゲナーゼによって生成される。
インドメタシンはこのシクロキシゲナーゼの働きを阻害することによってプロスタグランジンを減少させる。
これによって鎮痛効果を示す。
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使用方法 |
▼坐剤:通常成人に対して1回25〜50mg 1日1〜2回 直腸内に投与する。
なお、年齢・症状によって適宜増減する。適応にはないものの解熱作用も示すため、高齢者などでは低体温によるショックのリスクがあるため、少量から開始する。
▼クリーム:適量を1日に数回患部に塗布する。
眼及び粘膜に対して使用しないしてはいけない。
▼ゲル:適量を1日に数回患部に塗布する。
眼及び粘膜に対して使用しないしてはいけない。外傷により表皮が欠損している部位に使用するとしみて、ヒリヒリすることがある。密封包帯法で使用してはいけない。
▼外用液:適量を1日に数回患部に塗布又は塗擦する。
眼及び粘膜に対して使用しないしてはいけない。外傷により表皮が欠損している部位に使用するとしみて、ヒリヒリすることがある。密封包帯法で使用してはいけない。
▼軟膏:適量を1日に数回患部に塗布する。
眼及び粘膜に対して使用しないしてはいけない。外傷により表皮が欠損している部位に使用するとしみて、ヒリヒリすることがある。密封包帯法で使用してはいけない。 |
副作用 |
ショック/アナフィラキシー
消化管出血/消化管穿孔/潰瘍性大腸炎/消化管潰瘍/腸閉塞
再生不良性貧血/無顆粒球症/骨髄抑制/溶血性貧血
中毒性壊死融解症/皮膚粘膜眼症候群
喘息発作
急性腎不全/ネフローゼ症候群
うっ血性心不全/血管浮腫/肝機能障害
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ◯坐剤
▼消化性潰瘍の人
▼重篤な血液の異常がある人
▼重篤な肝障害がある人
▼重篤な腎障害がある人
▼重篤な高血圧症の人
▼重篤な膵炎の人
▼本剤またはサリチル酸系化合物にて過敏症の既往歴がある人
▼トリアムテレン投与中の人
▼妊娠後期の女性
▼小児(原則禁忌)
◯軟膏
▼本剤又は他のインドメタシン製剤にて過敏症の既往がある人
▼アスピリン喘息又はその既往がある人
◯クリーム、ゲル、外用液
▼本剤又は他のインドメタシン製剤にて過敏症の既往がある人
▼アスピリン喘息又はその既往がある人
使用に注意が必要な方 ◯坐剤
▼消化性潰瘍の既往歴がある人
プロスタグランジンの産生を低下させるため、胃粘膜の防御能が低下するため注意が必要。
▼NSAIDsの長期投与による、消化性潰瘍のある人で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療中の人
ミソプロストールはNSAIDsによる消化性潰瘍の治療薬。ミソプロストールに抵抗性を示すNSAIDs性消化性潰瘍もあるため、本剤使用により悪化する可能性があるため、注意が必要。
▼血液の異常又はその既往歴のある患者
悪化又は再発させる可能性があるため。
▼出血傾向のある患者
血小板機能異常により、出血傾向を増大させる可能性があるため。
▼肝障害またはその既往歴がある人
肝障害を悪化またはは再発させる可能性があるため。
▼腎障害またはその既往歴がある人
腎障害の悪化または再発させる可能性があるため。
▼心機能異常のある患者
心機能異常を悪化させる可能性があるため。
▼高血圧症のある人
血圧が上昇する可能性があるため。
▼膵炎の人
症状が悪化する可能性があるため。
▼てんかんやパーキンソン病などの中枢神経系疾患のある人
▼気管支喘息の人
気管支喘息の患者のうち、アスピリン喘息が含まれるため、本剤の内服によって喘息発作の誘発の可能性があるため。
▼全身性エリテマトーデスの人
副作用が生じやすい。
▼潰瘍性大腸炎の人
NSAIDs使用により、潰瘍性大腸炎が悪化したという報告があるため。
▼クローン病の人
NSAIDs使用により、クローン病が悪化したという報告があるため。
▼高齢者
腎臓の機能低下・肝臓の機能低下などにより副作用のリスクが高いため。
◯軟膏
▼本剤又は他のインドメタシン製剤にて過敏症の既往がある人
◯クリーム、ゲル、外用液
▼本剤又は他のインドメタシン製剤にて過敏症の既往がある人
上記にあてはまる方は、インドメタシンを使用する事が出来ない可能性があります。 インドメタシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ▼プロベネシド
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強される可能性があるため。
▼アスピリン
消化器系の副作用発現率が上昇する。また、本剤の作用が減弱される可能性があるため。
▼ワルファリン
ワルファリンの作用が増強する可能性がある。
▼リチウム製剤
リチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈したとの報告がある。本剤と併用する場合は、リチウム中毒のリスクを回避するため、リチウムの血中濃度をモニタリングするなど十分な注意が必要。
▼ACE阻害剤/β遮断薬
降圧作用が減弱する可能性がある。
またACE阻害剤使用中の腎機能低下患者では、さらに腎機能を低下させる可能性があるため。
▼メトトレキサート
メトトレキサートの作用を増強させ、副作用のリスクが高くなるため。
▼ジゴキシン
ジゴキシンの作用を増強させる可能性あり。
▼シクロスポリン
シクロスポリンによる腎毒性が増強される可能性があるため。
上記を使用している方は、インドメタシンを使用する事が出来ない可能性があります。 インドメタシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ▼トリアムテレン
相互に副作用が増強され、急性腎障害を発現する可能性がある。
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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