スリンダク

成分名

スリンダク

適応症状

関節リウマチ/変形性関節症/腰痛症/肩関節周囲炎/頸肩腕症候群/腱鞘炎の鎮痛作用/など

簡易説明

クリノリル錠(一般名:スリンダク錠)は、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類される解熱鎮痛薬の一つです。
体内で炎症や痛み、熱などを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)というものがあり、これは体内でCOXという酵素などの働きによって生成されます。
本剤はCOXを阻害することでPGの生成を抑え、痛みや炎症、熱などを抑える作用をあらわします。

処方可能な診療科目

整形外科/リウマチ科/手外科/など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

薬価(1錠あたり)
・クリノリル錠50(日医工):8.9円
・クリノリル錠100(日医工):11.5円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1982年2月

国内のジェネリック認可

-

関連製品(先発薬)

クリノリル錠(日医工)

関連製品(ジェネリック)

-

効果・作用

〇効果
クリノリル錠は、体内で炎症などを引きおこす体内物質プロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬です。

〇作用
炎症や発熱を引き起こすプ「ロスタグランジン(PG)」という物質の生合成を抑制します。
プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することにより、炎症をしずめて、腫れや発赤、痛み、発熱などの症状をおさえます。

使用方法

クリノリル錠100は通常、成人は1日3錠(主成分として300mg)を1日2回朝夕に分けて食直後に服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時すぐに1回分を飲んでください。ただし、次の通常服用する時間が近い場合には飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

副作用

重大な副作用
ショック/アナフィラキシー様症状/消化性潰瘍/胃腸出血/胃腸穿孔/皮膚粘膜眼症候群(SJS)/中毒性表皮懐死症(Lyell症候群)/血管浮腫/うっ血性心不全/再生不良性貧血/無顆粒球症/骨髄抑制/急性腎不全/急性間質性腎炎/ネフローゼ症候群/膵炎/無菌性髄膜炎/肝炎/肝機能障害/黄疸

その他の副作用
腹部不快感/胃腸痙攣/腹痛/食欲不振/消化不良/胃腸炎/悪心・嘔吐/便秘/下痢/口内炎/胃炎/鼓腸放屁/口渇/舌荒れ/神経過敏/不眠/発汗/無力症/抑うつ/精神障害/頭痛/めまい/傾眠/知覚異常/多形紅斑/光線過敏症/脱毛/粘膜乾燥/さむけ/発疹/そう痒/口内粘膜びらん/蕁麻疹/発赤/発熱/ほてり/好酸球増多/胆汁うっ滞/胆石/肝機能異常(AST(GOT)上昇/ALT(GPT)上昇/Al-P上昇等)/血圧上昇/心悸亢進/溶血性貧血/血小板機能低下(出血時間の延長)/貧血/白血球減少/血小板減少/紫斑/血尿/高カリウム血症/結晶尿/難聴/耳鳴/視力障害/味覚異常/浮腫

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・消化性潰瘍又は胃腸出血のある方
・重篤な血液の異常のある方
・重篤な肝障害のある方
・重篤な腎障害のある患者
・重篤な心機能不全のある方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
(妊娠末期の服用により、胎児の動脈管収縮、羊水過少症が起きたとの報告があります。)

使用に注意が必要な方
【特定の背景を有する方】
・消化性潰瘍又は胃腸出血の既往歴のある方
・非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍があり、本剤の長期投与が必要かつミソプロストールによる治療が行われている方
・血液の異常又はその既往歴のある方
・出血傾向のある方
・肝障害又はその既往歴のある方
・腎障害又はその既往歴のある方
・心機能異常のある方
・過敏症の既往歴のある方
・気管支喘息のある方
・SLE(全身性エリテマトーデス)のある方
・MCTD(混合性結合組織病)の方
・潰瘍性大腸炎のある方
・クローン病のある方

【上記以外の方】
・高齢者:
高齢者には副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど状態を観察しながら慎重に服用してください。
・ 授乳婦:
動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されているので、本剤服用中は授乳を中止してください。
・ 小児等:
小児等に対する安全性は確立していませんので、服用を避けてください。

上記にあてはまる方は、スリンダクを使用する事が出来ない可能性があります。
スリンダクを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
【メトトレキサート】
メトトレキサートの血中濃度が上昇し、その副作用を増強します。血中濃度をモニターし、メトトレキサートの量を調節してください。

【経口抗凝血剤】(ワルファリンカリウム等)
臨床的に有意な相互作用は認められませんが、プロトロンビン時間の延長があらわれたとの報告があります。

【血糖降下剤】(トルブタミド 等)
臨床的に有意な相互作用は認められませんが、血糖降下作用が増強される可能性があります。

【ACE阻害剤およびA-II受容体拮抗剤】
腎機能が悪化している場合、さらに腎機能が悪化するおそれがあります。

【チアジド系利尿剤】(ヒドロクロロチアジド 等)
これらの医薬品の利尿降圧作用を減弱させることがあります。

【アスピリン】
消化器系の副作用の発現率が上昇します。また、活性代謝物(スルフィド体)の血中濃度が低下します。

【シクロスポリン】
シクロスポリンによる腎毒性が増強されることがあるので、腎機能に注意してください。

上記を使用している方は、スリンダクを使用する事が出来ない可能性があります。
スリンダクを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
報告はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
服用にあたり、上記以外に注意する点はありますか?

服用される際は以下4点をご留意ください。
1)食後すぐにコップ1杯程度の多めの水でお飲みください。頓服の場合も、できるだけ食後に合せて飲んだほうが良いでしょう。
空腹時に飲む場合は、軽食をとるか牛乳で飲めば、胃の負担が軽くてすみます。

2)飲酒はなるべく控えてください。多量のアルコールを摂取することによって、胃や肝臓の副作用が出やすくなります。

3)肩こりや腰痛、外傷などで使用している場合は漫然と続けず、痛みの程度によって減量や中止を考慮する必要があります。症状がよくなったら、継続の可否についても医師とよく相談してみてください。
リウマチなど慢性的な炎症疾患は別ですが、そうでない場合、鎮痛薬の安易な長期服用は好ましくありません。
本剤を含む消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく、あくまでも対症療法です。対症療法と合わせて、適度な運動・リハビリをする、栄養をしっかり取るなど根本を治すような治療も行うことが大切です。

4)関節リウマチでは、よい効果が出るまでに2~4週間程度かかることがあります。
なかなか効果が感じられないからと、自己判断で減薬や断薬をしてはいけません。
医師から指示された期間は服用し続けるようにしてください。

どのように保管すれば良いですか?

乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。薬が残った場は合、保管しないで廃棄してください。

使用期限はどのくらいですか?

3年です。薬袋や外箱に記載がありますのでご確認ください。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。