成分名 |
スルピリン水和物 |
適応症状 |
・急性上気道炎の解熱
・急性気管支炎を伴う急性上気道炎の解熱 |
簡易説明 |
スルピリン水和物は、他の解熱薬で効果が期待できない場合や他の解熱薬の投与が出来ない場合に使用される解熱鎮痛薬です。
ピリン系の解熱薬であり、抗炎症作用・解熱作用・鎮痛作用があります。
対症療法薬のため、発熱の原因の治療をする薬ではありません。 |
処方可能な診療科目 |
内科/耳鼻咽喉科/小児科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :1,000円~3,000円
薬代注射液25%1mL1管あたりの目安:250mg約94円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1975年1月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
スルピリン注250mg「NP」【製薬メーカー:ニプロ】
スルピリン注射液250mg/500mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
スルピリン注射液250mg/500mg「日医工」【製薬メーカー:日医工】
メチロン注25%【製薬メーカー:第一三共】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
スルピリン水和物は、ピリン系の解熱薬であり、抗炎症作用・解熱作用・鎮痛作用があります。
他の解熱剤では効果が期待できない・他の解熱剤の投与が不可能な場合の緊急解熱として使用されています。(主に周術期の疼痛・急性外傷・疝痛・癌性疼痛・その他の急性・慢性の疼痛・他の解熱剤に反応しない高熱など)
スルピリン水和物による治療は原因療法ではなく対症療法です。
日本では皮下注射または筋肉内注射として使用されています。
元来はアミノピリンの注射用として水溶液化の目的で作られた薬です。
体温調節中枢に作用し、末梢の皮膚血管を拡張させ発汗と合わせて熱放散を増大させ解熱効果を現します。
また、痛覚中枢に作用することから痛みの感受性を低下させ鎮痛作用効果を現します。
スルピリン水和物は、血液毒性の可能性がありますが、他の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と比較し、腎臓・心血管・胃腸への毒性は少ないといわれています。 |
使用方法 |
通常、スルピリン水和物として1回0.3gを頓用してください。
※年齢、症状により適宜増減してください。
※原則として1日2回まで1日最大0.9gを限度としてください。
※空腹時の使用は避けてください。 |
副作用 |
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
・ショック[胸内苦悶、血圧低下、顔面蒼白、脈拍異常、呼吸困難など]
・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
・中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
・剥脱性皮膚炎
・再生不良性貧血
・無顆粒球症
・黄疸
・急性腎不全
その他の副作用
・過敏症[発疹・紅斑、浮腫、小疱性角膜炎、結膜炎、そう痒など]
・血液[貧血、血小板減少、血小板機能の低下(出血時間の延長)など]
・肝臓[AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇など]
・消化器[胃痛、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢など]
・頭痛
・倦怠感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・ピラゾロン系化合物に対し過敏症の既往歴のある方
・先天性G-6PD欠乏症の方(海外で溶血性貧血が発言したと報告あり)
・消化性潰瘍のあるの方(消化性潰瘍が悪化する可能性あり)
・重篤な血液の異常がある方(血液障害があられる可能性あり)
・重篤な肝障害のある方(症状が悪化する可能性あり)
・重篤な腎障害のある方(症状が悪化する可能性あり)
・重篤な心機能不全のある方(重篤な副作用が出る可能性あり)
・アスピリン喘息の方又はその既往歴のある方(喘息発作を誘発する可能性あり)
■スルピリン水和物を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方スルピリン注250mg「NP」は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼スルピリン注250mg「NP」の有効成分
スルピリン水和物
▼代表薬の添加物
・ベンジルアルコール 20mg
・亜硫酸水素ナトリウム 2.5mg
使用に注意が必要な方 慎重投与
・本人又は両親・兄弟が他の薬物に対するアレルギー、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎又は食物アレルギー等の既往歴のある方
・消化性潰瘍の既往歴のある方(消化性潰瘍が再発する可能性あり)
・血液の異常又はその既往歴のある方(血液障害があられる可能性あり)
・出血傾向のある方(血小板機能異常があられる可能性あり)
・肝障害又はその既往歴のある方(症状が悪化・再発の可能性あり)
・腎障害又はその既往歴のある方(症状が悪化・再発の可能性あり)
・心機能異常のある方(症状が悪化する可能性あり)
・過敏症の既往歴のある方
・気管支喘息のある方(喘息発作を誘発する可能性あり)
・高齢者
・妊婦、産婦、授乳婦
・小児
重要な注意事項
・本剤の使用は原則として5日以内とし長期投与は避けてください。
・原因療法がある場合は原因療法を行ってください。
・感染による炎症に対して用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用してください。
上記にあてはまる方は、スルピリン水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 スルピリン水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・他の解熱鎮痛消炎剤
・リチウム
・チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジドなど)
上記を使用している方は、スルピリン水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 スルピリン水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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