成分名 |
スマトリプタン |
適応症状 |
片頭痛
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簡易説明 |
片頭痛の発作時に用いられています。
トリプタン系統の中では第1世代になり、片頭痛発作時に服用すると約30分ぐらいで効果が出始める即効性が特徴的です。
錠剤の他、点鼻薬・注射薬などがあり症状によって使いわけることが出来ます。
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処方可能な診療科目 |
神経内科/脳神経外科など
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健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬1錠あたりの目安:50mg669円(薬価)
点鼻薬1本あたりの目安:20㎎977円(薬価)
注射1本あたりの目安:3㎎3036円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:50mg244.5円(薬価)
後発内用液の目安:50㎎778.9円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
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厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2001年発売開始【イミグラン錠50㎎】
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国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
イミグラン錠50㎎【製薬メーカー:グラクソ・スミスクライン社】
イミグラン点鼻液20mg【製薬メーカー:グラクソ・スミスクライン社】
イミグラン注3㎎【製薬メーカー:グラクソ・スミスクライン社】
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関連製品(ジェネリック) |
イミグラン点鼻薬20㎎「アスペン」/スマトリプタン錠50mg「F」/スマトリプタン錠50mg「FFP」/スマトリプタン錠50mg「JG」/スマトリプタン錠50mg「SN」/スマトリプタン錠50mg「TCK」/スマトリプタン錠50mg「YD」/スマトリプタン錠50mg「アメル」/スマトリプタン錠50mg「タカタ」/スマトリプタン内用液50㎎「タカタ」など
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効果・作用 |
スマトリプタンは中度~重度の片頭痛治療に有効的です。
予防目的としてではなく片頭痛発作時にすぐ服用することで片頭痛を緩和させる効果があります。
片頭痛は何らかの原因で脳の血管が拡張することによって起こります。
脳にはセロトニン受容体という物質が存在しますが、そのセロトニン受容体の中でも5-HT1B受容体・5-HT1D受容体という物質が脳の血管収縮に重要となってきます。
5-HT1B受容体は血管収縮作用、5-HT1D受容体は血管拡張物質の放出抑制作用がありますがスマトリプタンはこの5-HT1B受容体・5-HT1D受容体を刺激する効果があるので服用することによって、脳の広がっている血管を収縮し片頭痛を緩和させる効果があります。
錠剤の他にも、点鼻薬や即効性に優れている注射薬なども現在では製造がされているので症状によって使い分けいることができます。
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使用方法 |
【錠剤の場合】
1回50mgを片頭痛の頭痛発現時に服用して下さい。
効果が不十分な場合は、追加服用できますが前回の服用から最低でも2時間は間隔をあけるようにして下さい。
また50㎎で効果が不十分だった次回から100㎎を服用することができます。
※但し、1日の服用量は200㎎までとして下さい。
【点鼻薬の場合】
1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に鼻腔内に点鼻して下さい。
効果が不十分な場合は、追加投与できますが前回の投与から最低でも2時間は間隔をあけるようにして下さい。
※但し、1日の投与量は40㎎までとして下さい。
【注射薬の場合】
1回3mgを片頭痛の頭痛発現時に注射して下さい。
なお、年齢・症状により適宜増減できます。
効果が不十分な場合は、追加投与できますが前回の投与から最低でも1時間は間隔をあけるようにして下さい。
※但し、1日の投与量は6㎎までとして下さい。
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副作用 |
■スマトリプタンの主な副作用
【錠剤の場合】
動悸/めまい/吐き気/眠気/倦怠感/胸のつかえ/喉のつかえ/圧迫感など
【点鼻薬の場合】
鼻や喉の刺激感/苦み/動悸/めまい/吐き気/倦怠感/胸のつかえ/喉のつかえ/圧迫感など
【注射薬の場合】
熱感/倦怠感/痛み/圧迫感/めまい/発疹など
スマトリプタンには、副作用が起こる可能性があります。
スマトリプタンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
■スマトリプタンの副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
【錠剤の場合】
不整脈/狭心症/アナフィラキシーショック/てんかん用発作/薬剤性頭痛など
【点鼻薬の場合】
不整脈/狭心症/アナフィラキシーショック/てんかん用発作/薬剤性頭痛など
【注射薬の場合】
不整脈/狭心症/アナフィラキシーショック/てんかん用発作/薬剤性頭痛など
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
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使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
■スマトリプタンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(イミグラン錠50㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼イミグラン錠50㎎の添加物
・乳糖水和物
・クロスカルメロースナトリウム
・結晶セルロース
・部分アルファー化デンプン
・ステアリン酸マグネシウム
・ヒプロメロース
・トリアセチン
・酸化チタン
【使用に注意が必要な方】
・虚血性心疾患の可能性のある方
・てんかん様発作の既往歴のある方あるいはてんかん様発作発現を来す危険因子のある方
・腎機能障害のある方
・肝機能障害のある方
・高齢者の方
・スルホンアミド系薬剤にアレルギーをお持ちの方
・コントロールされている高血圧症の方
・脳血管障害の可能性のある方
【使用出来ない方】
・心筋梗塞の既往歴のある方
・虚血性心疾患又はその症状、兆候のある方
・異型狭心症(冠動脈攣縮)のある方
・重篤な肝機能障害を有している方
・脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往のある方
・末梢血管障害を有している方
・コントロールされていない高血圧症の方
・エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいは他の5-HT1B/1D受容体作動薬を投与中の方
・モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAO阻害剤)を投与中、あるいは投与中止2週間以内の方
上記にあてはまる方は、スマトリプタンを使用する事が出来ない可能性があります。
スマトリプタンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
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併用禁忌薬 |
【併用注意薬】
フルボキサミンマレイン酸塩/セルトラリン塩酸塩/パロキセチン塩酸塩水和物/デュロキセチン塩酸塩/ミルナシプラン塩酸塩/痙攣の閾値を低下させる薬剤など
【併用禁忌薬】
MAO阻害剤/無水カフェイン/イソプロピルアンチピリン(クリアミン)/エルゴタミン酒石酸塩/エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリンF)/ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット)/メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(メテルギン)/エレトリプタン臭化水素酸塩/ゾルミトリプタン/リザトリプタン安息香酸塩/ナラトリプタン塩酸塩など
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、むやみに他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
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よくある質問 |
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