プレガバリン

成分名

プレガバリン

適応症状

神経障害性疼痛
線維筋痛症の疼痛

簡易説明

プレガバリンは、カルシウムチャネルα2δ(アルファ2デルタ)リガンドと呼ばれる部類です。神経痛をやわらげる働きがあります。主に神経障害性疼痛や、線維筋痛症の疼痛に使用されます。化学構造的にはGABA誘導体になり、同系の薬剤としてガバペンチン(ガバペン、レグナイト)が抗てんかん薬もしくはレストレスレッグス症候群治療薬として承認されています。

処方可能な診療科目

内科/精神科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:25mg約40.5円/75mg約67.2円/150mg約91.9円
薬代1カプセルあたりの目安:25mg約40.5円/50mg約67.2円/75mg約91.9円
薬代後発薬1錠あたりの目安:25mg約9.7円/50mg約16.2円/75mg約24.3円/150mg約21.8円
薬代後発薬1カプセルあたりの目安:25mg約14.9円/50mg約24.3円/75mg約33.4円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月 : 2010年6月

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

リリカカプセル25mg/75mg/150mg・リリカOD錠25mg75mg/150mg【製薬メーカー:ヴィアトリス製薬】

関連製品(ジェネリック)

プレガバリンOD錠25mg/50mg/75mg/150mg「オーハラ/ZE/DSEP/杏林/トーワ/明治/ケミファ/NPI/YD/JG/ニプロ/アメル/サワイ/武田テバ/KMP/フェルゼン/科研/サンド/三笠/オーハラ/ファイザー/TCK/日医工」
【製薬メーカー:ヴィアトリス製薬/大原薬品工業/全星薬品工業/第一三共エスファ/キョーリンリメディオ/(東和薬品/日新製薬-山形/日本ケミファ/日本薬品工業/陽進堂/日本ジェネリック/ニプロ/共和薬品工業/沢井製薬/武田テバファーマ/共創未来ファーマ/フェルゼンファーマ/ダイト/サンド/三笠製薬/ファイザーUPJ/辰巳化学/日医工】
プレガバリンカプセル25mg/75mg/150mg「トーワ/サワイ/日医工」【製薬メーカー:東和薬品/沢井製薬/日医工】

効果・作用

プレガバリンは、神経に起因する神経障害性疼痛に有効な鎮痛薬です。神経痛をやわらげます。従来の鎮痛薬が不得意とする神経障害性疼痛によい効果を示します。化学構造的にはGABA誘導体になり、同系の薬剤としてガバペンチンが、抗てんかん薬もしくは、レストレスレッグス症候群治療薬として承認されています。

▼薬理作用
プレガバリンは、Caイオンの通り道である、Caチャネルへ作用することで、神経細胞内へのCaイオンの流入を阻害します。これにより、興奮性神経伝達物質の過剰な放出を抑えることで、鎮痛作用を発揮します。また鎮痛作用には、下行性疼痛抑制系と呼ばれる痛みを抑える仕組みにおける、神経伝達物質の経路に対する関係も考えられています。これらの作用により、糖尿病性神経障害に伴う疼痛や、帯状疱疹後の疼痛などの神経障害性疼痛のほか、下行性疼痛抑制系などの関与が考えられている線維筋痛症などに対する効果も期待できます。

使用方法

〈神経障害性疼痛の場合〉
成人には初期用量として、1日150mgを1日2回に分けて経口投与してください。
その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増できます。
※年齢、症状により適宜増減しますが、1日最高用量は600mgを超えないでください。いずれも1日2回に分けて経口投与してください。
〈線維筋痛症に伴う疼痛の場合〉
成人には初期用量として、1日150mgを1日2回に分けて経口投与してください。
その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増できます。300~450mgで維持してください。
※年齢、症状により適宜増減しますが、1日最高用量は450mgを超えないでください。いずれも1日2回に分けて経口投与してください。

副作用

主な副作用
浮腫、好中球減少症、白血球減少症、血小板減少症、食欲不振、食欲亢進、高脂血症、高血糖、不眠症、錯乱、失見当識

重大な副作用
めまい、傾眠、意識消失、転倒、骨折、心不全、低血糖、倦怠感、冷汗、振戦、意識障害、低血糖症状、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、肺水腫、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性腎障害、血管浮腫、過敏症、間質性肺炎、咳嗽、呼吸困難、発熱、ショック、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、劇症肝炎、腎不全、アナフィラキシー

その他の副作用
嚥下障害、丘疹、乏尿、射精遅延、ほてり、鼻咽頭炎、いびき、性機能不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大、胸部絞扼感、血中カリウム減少、多幸気分、異常な夢、幻覚、うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常、浮動性めまい、胃不快感、舌腫脹、発疹、頭痛、平衡障害、運動失調、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常、鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振、回転性めまい、耳鳴、聴覚過敏、動悸、第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮、高血圧、低血圧、鼻出血、鼻炎、便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐、腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、皮膚そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫、多汗症、蕁麻疹、脱毛、筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛、重感、関節痛、筋骨格硬直、尿失禁、排尿困難、尿閉、乳房痛、勃起不全、女性化乳房、口渇、異常感、歩行障害、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感、転落、体重増加、血中CK増加、ALT増加、AST増加、血中アミラーゼ増加、血中クレアチニン増加、体重減少、血中尿酸増加、離人症、顔面浮腫、無力症、疼痛、圧痕浮腫、胸痛、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制、昏迷、嗅覚錯誤、書字障害、眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚変化、視覚の明るさ、角膜炎、洞性頻脈、鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感、腹水、、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害、霧視、複視、視力低下、視覚障害、口内炎、流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、網膜出血、視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・妊婦/授乳者
■プレガバリンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、リリカはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼リリカの有効成分
プレガバリン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク
(カプセル本体)
ラウリル硫酸ナトリウム、酸化チタン

使用に注意が必要な方
・高齢者
・新生児/乳児/幼児/小児
・精神障害
・薬物依存傾向
・薬物依存
・血管浮腫
・腎機能障害
・心血管障害
・重度うっ血性心不全
・腎機能障害

上記にあてはまる方は、プレガバリンを使用する事が出来ない可能性があります。
プレガバリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
中枢抑制剤
オピオイド系鎮痛剤
中枢抑制剤
オピオイド系鎮痛剤
エタノール摂取
オキシコド
ACE阻害剤
血管浮腫を引き起こす薬剤
末梢性浮腫を引き起こす薬剤
チアゾリジン系薬剤
チアゾリジン系薬剤
アルコールを含むもの

上記を使用している方は、プレガバリンを使用する事が出来ない可能性があります。
プレガバリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

プレガバリンに関する
よくある質問
服用後に運転しても大丈夫ですか?

本剤の投与によりめまい、傾眠、意識消失等があらわれ、自動車事故に至った例もあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

リリカカプセル25mg 添付文書

【上記引用元:ヴィアトリス製薬株式会社】

痛みなくなったので自分のタイミングで飲むのやめていいですか?

本剤の急激な投与中止により、不眠、悪心、頭痛、下痢、不安及び多汗症等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、少なくとも1週間以上かけて徐々に減量すること。

リリカカプセル25mg 添付文書

【上記引用元:ヴィアトリス製薬株式会社】

参考元一覧

リリカカプセル25mg 添付文書【ヴィアトリス製薬株式会社】

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