成分名 |
ロキソプロフェンナトリウム水和物 |
適応症状 |
①下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛
②手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎
③下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) |
簡易説明 |
ロキソプロフェンナトリウム水和物はロキソニンなどと呼ばれるあの知名度の高い薬です。錠剤はもちろん、細粒、湿布、スプレー、内服薬の様々な形があります。
効果は関節の痛み、腰痛、手術後、外傷の痛みの鎮痛、急性上気道炎(風邪症状)の解熱、鎮痛です。
ドラッグストアでも購入可能なよく知られた薬であるため、慣れた感じで使用されることが多いですが、注意すべきポイントがたくさんあります。下記の項目をよくご確認になってご使用ください。
この記事では使用方法以外の項目について、特に断りがない限りよく使用されるロキソニン錠についての情報を記載しています。錠剤以外の剤形で当記事に記載がない場合は薬のパッケージの説明や薬局からの説明、薬の添付文書などを参考にしてください。 |
処方可能な診療科目 |
内科・外科・整形外科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
内科・3割負担の場合の目安
初診料860円+治療費約500円+薬局での費用(薬剤料・薬学管理料など)約800円=約2,100円
※この金額は目安です。実際の金額とは異なる場合があります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
先発医薬品 第一三共 ロキソニン錠60mg
製造販売承認年月日:2009 年 6 月 26 日(販売名変更による)
薬価基準収載年月日:2009 年 9 月 25 日(販売名変更による)
販売開始 年 月 日:1986 年 7 月 9 日 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ロキソニン錠60mg (第一三共)
ロキソニン細粒10% (第一三共)
ロキソニンパップ100mg (リードケミカル)
ロキソニンテープ50mg (リードケミカル)
ロキソニンテープ100mg (リードケミカル)
ロキソニンゲル1% (第一三共) |
関連製品(ジェネリック) |
●錠剤
ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「クニヒロ」(皇漢堂製薬)
ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「日医工」(日医工)
ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「CH」(長生堂製薬)
ロキソプロフェン錠60mg「EMEC」(エルメッド)
ロキソプロフェンNa錠60mg「あすか」(あすか製薬)
ロキソプロフェンNa錠60mg「アメル」(共和薬品)
ロキソプロフェンNa錠60mg「サワイ」(メディサ新薬)
ロキソプロフェンNa錠60mg「ツルハラ」(鶴原製薬)
ロキソプロフェンNa錠60mg「トーワ」(東和薬品)
ロキソプロフェンNa錠60mg「三和」(三和化学研究所)
ロキソプロフェンNa錠60mg「三恵」(三恵薬品)
ロキソプロフェンNa錠60mg「日新」(日新製薬)
ロキソプロフェンNa錠60mg「武田テバ」(武田テバファーマ)
ロキソプロフェンNa錠60mg「KN」(小林化工)
ロキソプロフェンNa錠60mg「KO」(寿製薬)
ロキソプロフェンNa錠60mg「NPI」(日本薬品)
ロキソプロフェンNa錠60mg「OHA」(大原薬品)
ロキソプロフェンNa錠60mg「TCK」(辰巳化学)
ロキソプロフェンNa錠60mg「YD」(陽進堂)
●細粒
ロキソプロフェンナトリウム細粒10%「日医工」(日医工)
ロキソプロフェンナトリウム細粒10%「CH」(長生堂製薬)
ロキソプロフェンNa細粒10%「サワイ」(メディサ新薬)
ロキソプロフェンNa細粒10%「YD」(陽進堂)
●貼付剤(テープ)
ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg「ケミファ」(日本ケミファ)
ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg「タイホウ」(岡山大鵬薬品)
ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg「日医工」(日医工)
ロキソプロフェンナトリウムテープ50mg「ケミファ」(日本ケミファ)
ロキソプロフェンナトリウムテープ50mg「タイホウ」(岡山大鵬薬品)
ロキソプロフェンナトリウムテープ50mg「日医工」(日医工)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「アメル」(共和薬品)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「タカタ」(高田製薬)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「トーワ」(東和薬品)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「ユートク」(祐徳薬品)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「ラクール」(東光薬品)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「三友」(三友薬品)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「三和」(三和化学研究所)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「三笠」(三笠製薬)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「久光」(久光製薬)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「杏林」(キョーリンメディオ)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「科研」(帝國製薬)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「EE」(エルメッド)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「FFP」(共創未来ファーマ)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「JG」(日本ジェネリック)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「NP」(ニプロファーマ)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「QQ」(救急薬品)
ロキソプロフェンNaテープ100mg「YD」(陽進堂)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「アメル」(共和薬品)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「タカタ」(高田製薬)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「トーワ」(東和薬品)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「ユートク」(祐徳薬品)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「ラクール」(東光薬品)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「三友」(三友薬品)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「三和」(三和化学研究所)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「三笠」(三笠製薬)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「久光」(久光製薬)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「杏林」(キョーリンメディオ)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「科研」(帝國製薬)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「EE」(エルメッド)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「FFP」(共創未来ファーマ)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「JG」(日本ジェネリック)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「NP」(ニプロファーマ)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「QQ」(救急薬品)
ロキソプロフェンNaテープ50mg「YD」(陽進堂)
●貼付剤(パップ)
ロキソプロフェンナトリウムパップ100mg「ケミファ」(日本ケミファ)
ロキソプロフェンナトリウムパップ100mg「日医工」(日医工)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「タカタ」(高田製薬)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「テイコク」(帝國製薬)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「トーワ」(東和薬品)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「ラクール」(東光薬品)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「三和」(三和化学研究所)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「三笠」(三笠製薬)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「杏林」(キョーリンメディオ)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「JG」(日本ジェネリック)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「NP」(ニプロファーマ)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「QQ」(救急薬品)
ロキソプロフェンNaパップ100mg「YD」(陽進堂)
ロキソプロフェンNaパップ200mg「ラクール」(東光薬品)
ロキソプロフェンNaパップ200mg「三笠」(三笠製薬)
●外用ポンプスプレー
ロキソプロフェンNa外用ポンプスプレー1%「TCK」(辰巳化学)
ロキソプロフェンNa外用ポンプスプレー1%「YD」(陽進堂)
●ゲル
ロキソプロフェンNaゲル1%「ラクール」(三友薬品)
ロキソプロフェンNaゲル1%「JG」(日本ジェネリック)
ロキソプロフェンNaゲル1%「NP」(ニプロファーマ)
●内服液
ロキソプロフェンナトリウム内服液「日医工」(日医工) |
効果・作用 |
ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン)は鎮痛、抗炎症効果が強く、かつ胃腸に対する負担が少ない医薬品を目的に第一三共によって開発されました。
●効果
①下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛
②手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎
③下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(風邪症状)(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
●作用
この薬には一般的に広く知られているように、鎮痛作用、抗炎症作用、解熱作用があります。
痛みや炎症は体内で生合成されるプロスタグランジンによって引き起こされます。このプロスタグランジンの生合成する物質にシクロオキシゲナーゼという物質があります。ロキソプロフェンナトリウムはこのシクロオキシゲナーゼの活性化を抑制することによって、プロスタグランジンの生合成を阻害して、鎮痛作用、抗炎症作用、解熱作用を発揮します。
●コラム
★NSAIDsの比較
ロキソプロフェンナトリウムを含む非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は現在さまざまな種類があります。特に有名なのはロキソニン、イブプロフェン、ボルタレン(ジクロフェナク)、アスピリンあたりではないでしょうか。この4つの成分はドラッグストアなどで購入することの出来る一般用医薬品(OTC医薬品)にも含まれています。ちなみに、アセトアミノフェン(カロナール・タイレノールなど)は作用の違いからNSAIDsには分類されていません。
主なNSAIDsのそれぞれの特徴をまとめておきます。ドラッグストアなどで薬を購入される際の参考になればなと思います。
〇ロキソニン
・どんな痛みにもある程度の効果を発揮する
・医療用同様様々な剤形(薬の形)がある
・内服薬に関しては薬剤師のいる店のみ購入可能
〇イブプロフェン
・子宮への移行性が高く、生理痛によく効く
・ロキソニンに比べて効果が出るまで遅い
〇アスピリン
・鎮痛効果が高い
・喘息の副作用を引き起こす可能性もある
〇ジクロフェナク(ボルタレン)
・NSAIDsの中で最強の鎮痛作用を持つといわれている
・即効性はロキソニンに劣る
〇アセトアミノフェン
・鎮痛・解熱作用は弱い
・小児に対して投与することが出来るので、小児科等でよく使用される
※アセトアミノフェン(代表薬:カロナール・タイレノール)はNSAIDsと同じような効果を示しますが、作用の関係でNSAIDsに分類されていません。
★インフルエンザとNSAIDs
インフルエンザにロキソニンを含むNSAIDsを解熱や関節痛の緩和に使用した場合、インフルエンザ脳症やライ症候群を発症するリスクが高くなることが報告されています。どちらも子供に発症しやすいです。インフルエンザ脳症は意識障害、けいれん、異常行動の症状があります。ライ症候群は急性脳症、肝臓の脂肪沈着などの症状があります。どちらも後遺症が残ったり、命にかかわる症状になることもあるので注意が必要です。カロナール・タイレノールなどのアセトアミノフェンはそのようなリスクはなく、インフルエンザに対して使用されることが多いです。また、NSAIDsではインフルエンザの原因を治療することはできません。インフルエンザの治療はタミフル(カプセル・5日間服用)、リレンザ(吸入・5日間服用)、リレンザ(吸入・1回服用)、ゾフルーザ(錠剤・1回服用)、ラピアクタ(点滴・病院にて1回投与)の5種類の治療薬のいずれかで行います。自己判断はせずに、医師、薬剤師の指示のもと治療してください。
〇大人は使用可能・子供は使用不可
・ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)
・イブプロフェン
〇大人も子供も使用不可
・アスピリン
・ジクロフェナク(ボルタレン)
・メフェナム酸(ポンタール) |
新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して | 山中伸弥先生の見解、また厚生労働省、アメリカ疾病対策センター(CDC)の発表によれば、コロナワクチンの副反応に対してロキソプロフェンナトリウムを含む非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用してもよいとされています。
しかし、NSAIDsではなく、抗炎症作用が少ないアセトアミノフェン(カロナールやタイレノールなど)を使用した方がよいとの考えもあるようです。妊娠中の方に対してはアセトアミノフェンの服用が推奨されていますのでご注意ください。 |
使用方法 |
●ロキソプロフェンナトリウム錠
①関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎の場合
②急性上気道炎の解熱・鎮痛の場合
→頓用として1回60mgを服用してください。また、1日最大180mgを限度としてください。
※いずれの場合も空腹時の服用は避けることが望ましいです。
→通常成人の方に対して1回60mgを1日3回服用してください。
●テープ100mg・50mg・パップ
→1日1回患部に貼付して下さい。
●ゲル・外用ポンプスプレー
→1日数回患部に使用してください。
●ロキソプロフェンナトリウム内服液60mg「日医工」
→ロキソプロフェンナトリウム錠の用量と同じです。1錠(60mg)=1包(10mL)としてください。 |
副作用 |
重大な副作用
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー、無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性腎障害、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、うっ血性心不全、間質性肺炎、消化管出血、消化管穿孔、小腸・大腸の狭窄・閉塞、肝機能障害黄疸、喘息発作、無菌性髄膜炎、横紋筋融解症
その他の副作用
(頻度不明から1%未満)
・過敏症
発疹、そう痒感、蕁麻疹、発熱
・消化器
腹痛、胃部不快感、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、便秘、胸やけ、口内炎、消化不良、口渇、腹部膨満
・循環器
動悸、血圧上昇
・精神神経系
眠気、頭痛、しびれ、めまい
・血液
貧血、白血球減少、好酸球増多、血小板減少
・肝臓
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP 上昇
・泌尿器
血尿、蛋白尿、排尿困難、尿量減少
・その他
浮腫、顔面熱感、胸痛、倦怠感、発汗
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・消化性潰瘍のある方
・重篤な血液の異常のある方
・重篤な肝障害のある方
・重篤な腎障害のある方
・重篤な心機能不全のある方
・ロキソプロフェンナトリウムに過敏症の既往歴のある方
・アスピリン喘息のある方
・妊娠末期の方
使用に注意が必要な方 ・消化性潰瘍の既往歴のある方
非ステロイド性抗炎症薬の長期投与による消化性潰瘍のある方で、ロキソプロフェンナトリウムによる長期治療が必要でさらに適切な対応がされている方
・血液の異常またはその既往歴のある方
・肝障害、またその既往歴のある方
・腎障害、またその既往歴のある方
・心機能に異常のある方
・過敏症の既往歴のある方
・気管支喘息のある方
・潰瘍性大腸炎の方
・クローン病の方
・高齢者の方 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・クマリン系抗凝血剤
・第Xa因子阻害剤
・スルホニル尿素系血糖降下剤
・ニューキノロン系抗菌剤
・メトトレキサート
・リチウム製剤
・チアジド系利尿薬
・降圧剤
上記を使用している方は、ロキソプロフェンナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 ロキソプロフェンナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 該当しない
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |