アレンドロン酸ナトリウム水和物

成分名

アレンドロン酸ナトリウム水和物

適応症状

骨粗鬆症

簡易説明

主に起床時に内服する骨粗鬆症治療薬である。さまざまなタイプがあり、毎日内服するものもあれば1週間に1回で良いものもある。食事との影響で吸収が阻害されるため、内服後30分は何も食べられないことや副作用予防で内服後すぐに横になったりできないなどの注意点のある薬剤である。ビスホスホネート製剤に分類され、骨吸収に対して作用して骨吸収を抑制する。それによって骨粗鬆症に対する効果を示す。

処方可能な診療科目

整形外科/内科など

健康保険の適応

健康保険の適応あり

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
ボナロン錠5mg   54.80円/錠
ボナロン錠35mg  329.50円/錠
ボナロン経口ゼリー35mg  803.30円/包
ボナロン点滴静注バッグ900μg  3725.00円/バッグ
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

フォサマック錠5 販売開始 2001年8月
フォサマック錠35mg 販売開始 2006年9月
ボナロン錠5mg 販売開始 2001年8月
ボナロン錠35mg 販売開始 2006年9月
ボナロン経口ゼリー35mg 販売開始 2013年3月
ボナロン点滴静注バッグ900μg 販売開始 2012年5月

国内のジェネリック認可

ジェネリック医薬品あり

関連製品(先発薬)

フォサマック錠5/フォサマック錠35mg/ボナロン錠5mg/ボナロン錠5mg/ボナロン錠35mg/ボナロン経口ゼリー35mg/ボナロン点滴静注バッグ900μg

関連製品(ジェネリック)

アレンドロン酸錠5mg「DK」/アレンドロン酸錠5mg「F」/アレンドロン酸錠5mg「JG」/アレンドロン酸錠5mg「SN」/アレンドロン酸錠5mg「YD」/アレンドロン酸錠35mg「アメル」/アレンドロン酸錠35mg「サワイ」/アレンドロン酸錠35mg「トーワ」/アレンドロン酸錠35mg「日医工」/アレンドロン酸錠35mg「DK」/アレンドロン酸錠35mg「F」/アレンドロン酸錠35mg「JG」/アレンドロン酸錠35mg「NIG」/アレンドロン酸錠35mg「RTO」/アレンドロン酸錠35mg「SN」/アレンドロン酸錠35mg「TCK」/アレンドロン酸錠35mg「VTRS」/アレンドロン酸錠35mg「YD」/アレンドロン酸点滴静注バッグ900μg「HK」/アレンドロン酸錠5mg「アメル」/アレンドロン酸錠5mg「サワイ」/アレンドロン酸錠5mg「トーワ」/アレンドロン酸錠5mg「NIG」/アレンドロン酸錠5mg「RTO」/アレンドロン酸錠5mg「TCK」/アレンドロン酸錠5mg「VTRS」/アレンドロン酸点滴静注バッグ900μg「DK」

効果・作用

骨粗鬆症の治療薬である。骨粗鬆症治療薬の中でも多くは、骨形成を促進させる作用を示すが、本剤は骨吸収を抑制する作用をもつ。骨吸収とは、破骨細胞が古い骨を分解することを示す。そこに骨を形成することで新しい骨へ変わっている。骨粗鬆症はこの骨形成と骨吸収のバランスが崩れてしまった時に発症しやすいです。骨吸収が進み、新たに骨形成が行われないと骨の密度が低く、骨粗鬆症となってしまいます。特に高齢の女性ではホルモンバランスの関係もあり、カルシウムの吸収が低下がおき、骨形成がうまくいかないことから骨粗鬆症を発症してしまうことも少なくありません。本剤はヒドロキシアパタイトとの親和性が高く、破骨細胞の働きを抑えることで、骨吸収を抑制するように作用する。飲み方も毎日内服するタイプだけではなく、1週間に1回のタイプもあるため、飲みやすい方を選択することができるのはメリットである。

骨粗鬆症は、骨の密度がスカスカになってしまいもろくなってしまう病気です。そのため、軽い衝撃や転倒によって骨折してしまうことも少なくありません。また、高齢者では骨粗鬆症による骨折が原因で寝たきりになってしまうこともあるため注意が必要です。骨粗鬆症の原因はいくつかあり、食生活、アルコール、運動不足などさまざまです。

使用方法

▼フォサマック錠5
成人に対し、アレンドロン酸として5mgを1日1回、毎朝起床時に水約180mLとともに経口投与する。なお、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)や他の薬剤の経口摂取も避けること。
▼フォサマック錠35mg
成人に対し、アレンドロン酸として35mgを1週間に1回、朝起床時に水約180mLとともに経口投与する。なお、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)や他の薬剤の経口摂取も避けること。
▼ボナロン経口ゼリー35mg
成人に対し、アレンドロン酸として35mgを1週間に1回、朝起床時に水約180mLとともに経口投与する。なお、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)や他の薬剤の経口摂取も避けること。
▼ボナロン点滴静注バッグ900μg
成人に対し、4週に1回アレンドロン酸として900μgを 30分以上かけて点滴静脈内投与する。

副作用

主な副作用
食道・口腔内障害/胃・十二指腸障害/肝機能障害/低カルシウム血症/中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群/顎骨壊死・顎骨骨髄炎など

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
▼食道狭窄又はアカラシア(食道弛緩不能症)等の食道通過を遅延させる障害のある患者
本剤の食道通過が遅延することにより、食道局所における副作用発現の危険性が高くなるため
▼30分以上上体を起こしていることや立っていることのできない患者
▼本剤の成分あるいは他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
▼低カルシウム血症の患者

使用に注意が必要な方
▼嚥下困難、食道炎、胃炎、十二指腸炎、又は潰瘍等の上部消化管障害がある患者
本剤が上部消化管に刺激を示す可能性があり、基礎疾患を悪化させる可能性があるため注意が必要。
▼重篤な腎機能障害がある患者
重篤な腎機能障害のある患者に対して臨床試験を行なっていないため。
▼妊婦
妊婦または妊娠している可能性のある人への投与は治療の有益性が上回る時に投与する。
▼授乳婦
授乳中は投与を避けるのが望ましいが、治療が必要な場合は授乳を中止しても問題ないか検討した上で投与を考慮する。
ラットによる動物実験では、乳汁中にアレンドロン酸が移行することがわかっているため。
▼小児
小児に対しては骨粗鬆症を対象とした臨床試験を行なっていない。

上記にあてはまる方は、アレンドロン酸ナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。
アレンドロン酸ナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
▼カルシウム、マグネシウム等の金属を含有する経口剤
本剤とキレート形成することによって本剤の吸収がさがる可能性があるため、内服時は時間をずらして内服する。

上記を使用している方は、アレンドロン酸ナトリウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。
アレンドロン酸ナトリウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
この薬の注意事項を教えて下さい。

本剤の用法は一般的な内服薬と少し異なります。内服する時は横にならず座位を保ちます。これは、食道などの局所的な副作用を防止するためです。また、口の中で噛み砕いたり、舐めて溶かしたりしてもいけません。同じく副作用を防止するためです。

服用したら何も飲んではいけないのでしょうか。

内服後は、水以外のものは口にしてはいけません。これは、本剤の吸収が低下してしまう可能性があるため、内服後30分は何も食べないようにして下さい。水は飲んでも問題ありませんが、硬水などのミネラルが豊富な水は避けるようにして下さい。理由としては、硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが本剤の吸収を低下させる可能性があるからです。毎日内服するタイプと1週間に1回のタイプがあります。毎日内服するタイプのメリットは習慣化するので飲み忘れが少ないという点でデメリットは、毎日起きて30分横にならず何も食べられないという時間が辛いという点です。1週間に1回のタイプは単純に週に1回なので負担が少ないです。しかし、その分飲み忘れるというデメリットがあります。1週間に1回のタイプの場合は、カレンダーに書いておくなどの忘れないように工夫する必要があります。

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