成分名 |
パンテチン |
適応症状 |
・甲状腺機能亢進症のパントテン酸の補給
・授乳婦のパントテン酸の補給
・消耗性疾患のパントテン酸の補給
・妊産婦のパントテン酸の補給
・食事からの摂取が不十分のパントテン酸の補給
・パントテン酸欠乏症の治療/予防/急性湿疹/血液疾患の血小板数の改善/血液疾患の出血傾向の改善/高脂血症/弛緩性便秘/慢性湿疹/ストレプトマイシンによる副作用の治療/トレプトマイシンによる副作用の予防/カナマイシンによる副作用の治療/カナマイシンによる副作用の予防
・パントテン酸代謝障害の急性湿疹/血液疾患の血小板数の改善/血液疾患の出血傾向の改善/高脂血症/弛緩性便秘/慢性湿疹/ストレプトマイシンによる副作用の治療/ストレプトマイシンによる副作用の予防/カナマイシンによる副作用の治療/カナマイシンによる副作用の予防 |
簡易説明 |
・体内にパントテン酸を補充し、エネルギー代謝などに関与して、脂質異常症、湿疹、便秘などを改善します。
・パントテン酸は水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンでエネルギー代謝などに関わっており、エネルギー代謝に関わることで、コレステロール低下や血小板数改善するなどの作用があります。また、副腎皮質ホルモンの合成にも関係しており、ストレスに対する防御機能を高めるとされてます。アミノグリコシド系抗菌薬による副作用の予防や治療に使用する場合もございます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/耳鼻咽喉科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~
薬代1錠あたりの目安:1錠30mg 約5.7円
薬代後発薬1錠の目安:1錠30mg 約5.7円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 1967年8月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:全てアルフレッサファーマ】
パントシン注5%10%
パントシン錠30/60/100/200
パントシン散20%
パントシン細粒50% |
関連製品(ジェネリック) |
パンテチン錠100mg「YD/シオエ」【製薬メーカー:陽進堂/シオエ製薬】
パンテチン注200mg「KCC/イセイ」【製薬メーカー:共和クリティケア/コーアイセイ】
パンテチン散20%「テバ」【製薬メーカー:武田テバ薬品】
パンテチン細粒20%50%「KN」【製薬メーカー:小林化工】
パンテチン錠30mg/60mg「ツルハラ」 【製薬メーカー:鶴原製薬】
パンテチン細粒20%「ツルハラ」【製薬メーカー:鶴原製薬】 |
効果・作用 |
・パントテン酸は水溶性ビタミンで、コエンザイムAと呼ばれる補酵素の構成成分であり、体内の糖質、脂質、アミノ酸などが関与するエネルギー代謝に関わっている。これにより、コレステロール低下作用、HDLコレステロール増加作用、血小板数改善作用、腸管蠕動促進作用など様々な作用をもつ。また、副腎で作られる副腎皮質ホルモンの合成にも関与し、このホルモンは抗ストレスホルモンでもあるため、パントテン酸はストレスに対する防御機能を高める作用があるとされてます。パンテチンは体内でパントテン酸に変化し、脂質異常症、湿疹、便秘、血液疾患などの予防や治療に使用される。また、パントテン酸には薬剤の解毒作用があるとされ、抗菌薬の解毒目的で使用される場合も考えられる。
≪ストレスを緩和する作用≫
パントテン酸は副腎皮質ホルモンの合成に関わっています。副腎皮質ホルモンはストレスをやわらげる働きをするため、そのホルモンを合成するパントテン酸は「抗ストレスビタミン」ともいわれています。
≪コエンザイムAとは≫
補酵素の一種。コエンチームA、補酵素Aともいい、普通CoAで表される。パントテン酸を含み、末端がSH基で終わるアデノシンリン酸の誘導体。生体内の反応で一般にアセチル基CH3CO?などのアシル基と結合してチオールエステルRCO?SCoAをつくり、これら炭素鎖を移動、活性化して他化合物との反応を触媒する。脂肪酸β酸化回路、クエン酸回路ではアセチルCoAとしてはたらく。
≪パントテン酸欠乏症とは≫
パントテン酸欠乏症は抗生物質を長期間服用していたり、極端な偏食やダイエットを行うと症状が現れてきます。パントテン酸の欠乏では免疫力が低下するため、風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、血圧が低下、動脈硬化などが進むといった症状が見られます。妊産婦、授乳婦や消耗性の病気の方や胃腸に病気のある方は注意が必要です。欠乏症の症状があれば、早期に補給を行う治療法をしましょう。食事から補給できない場合は、錠剤や散剤を服用します。水溶性ビタミンなので摂りすぎても尿に排出されるので、問題はありません。
≪パントテン酸が豊富な食品は?≫
鶏レバー/シイタケ(乾)/チーズホエーパウダー/ヤツメウナギ(干し)/ひきわり納豆
≪摂取のポイントと摂取不足≫
水に溶けやすく熱で分解されやすいため、シンプルな調理法がおすすめです。動物性食品・植物性食品のどちらにも含まれるので、摂取しやすい食材を選ぶことができます。カフェインとアルコールにはパントテン酸の吸収を阻害する働きがあり、食べ合わせには注意が必要です。腸で吸収され、過剰分は尿中に排泄されるため通常の食生活で過剰になることはほぼありません。また、パントテン酸には「至るところに存在する酸」という意味があり、その名の通り様々な食品に含まれています。そのため、通常の食生活で欠乏することはほとんどありませんが、極度の栄養失調状態になると欠乏症になる可能性があります。欠乏症になると、手足の知覚異常、しびれ、灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などの症状が現れます。 |
使用方法 |
・1日30~180mgを1~3回に分けて経口投与すること
・血液疾患、弛緩性便秘には、パンテチンとして1日300~600mgを1~3回に分けて経口投与すること
・高脂血症には、パンテチンとして1日600mgを3回に分けて経口投与すること
※なお、年齢、症状により適宜増減する |
副作用 |
主な副作用
パンテチンには、副作用が起こる可能性があります。
パンテチンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
下痢、軟便、食欲不振、腹部膨満、嘔吐
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■パンテチンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方パントシンは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼パントシンの有効成分
パンテチン
▼代表薬の添加物
軽質無水ケイ酸、トウモロコシデンプン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、カルメロースカルシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール6000、ジメチルポリシロキサン、二酸化ケイ素、カルナウバロウ、黄色5号 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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