イミダフェナシン

成分名

イミダフェナシン

適応症状

過活動膀胱における尿意切迫感/頻尿及び切迫性尿失禁

簡易説明

イミダフェナシンはムスカリン性アセチルコリン受容体阻害薬で、抗コリン薬の一種になります。
抗コリン薬の中でも比較的新しい第5世代の抗コリン薬に分類され、抗コリン薬の中でも副作用が少ないのが
特徴的です。
膀胱の過剰な収縮を抑制させる作用があるため過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿および切迫性尿失禁の症状に使用されているお薬です。

処方可能な診療科目

泌尿器科/内科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:0.1mg約56.3~61.2円/(薬価)
OD錠の目安     :0.1mg約56.3~61.2円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安:0.1mg約23.7円(薬価)
後発OD錠の目安   :0.1mg約23.7円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2007年6月発売開始【ウリトス錠0.1mg】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ウリトス錠0.1mg 【製薬メーカー:杏林】
ウリトスOD錠0.1mg【製薬メーカー:杏林】
ステーブラ錠0.1mg【製薬メーカー:小野薬品】
ステーブラOD錠0.1mg【製薬メーカー:小野薬品】

関連製品(ジェネリック)

イミダフェナシン錠0.1mg「JG」/イミダフェナシン錠0.1mg「YD」/イミダフェナシン錠0.1mg「杏林」/イミダフェナシン錠0.1mg「サワイ」
イミダフェナシンOD錠0.1mg「JG」/イミダフェナシンOD錠0.1mg「TCK」/イミダフェナシンOD錠0.1mg「YD」/イミダフェナシンOD錠0.1mg「杏林」
イミダフェナシンOD錠0.1mg「サワイ」/イミダフェナシンOD錠0.1mg「ツルハラ」/イミダフェナシンOD錠0.1mg「トーワ」

効果・作用

イミダフェナシンは、膀胱の収縮をおさえて過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿および切迫性尿失禁の症状に広く使用されている医薬品になります。
過活動膀胱とは、急に尿意が襲ってきて何度もトイレに行ったり、トレイに間に合わず尿を漏らしてしまう病気です。
膀胱内に十分な尿が溜まらないうちに膀胱の筋肉が勝手に収縮し尿を排出させようとします。
失禁や頻尿の原因は様々で、神経因性膀胱、膀胱炎、尿道炎、尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、ストレスなどが原因と言われていますが
この中でも中高年の方に多い症状となっています。
膀胱の収縮には神経伝達物質のアセチルコリンという物質が関与しています。
過活動膀胱治療の抗コリン薬は膀胱平滑筋(排尿筋)の収縮を抑えることで膀胱の容量を増やし、尿の回数を抑える作用があります。
イミダフェナシンは、抗コリン薬の中でも比較的開発が新しく従来の抗コリン薬の中でも口腔内乾燥などの副作用が少ないと言われています。
しかし、薬効時間が短いため1日2回の服用が必要となります。
過活動膀胱患者481例を対象としたイミダフェナシン0.1mg、1日2回、52週間の長期投与試験では、尿失禁消失率は平均60%であり、
平均尿失禁回数、平均排尿回数、平均尿意切迫感回数は投与4週後には改善が認められ、その効果は52週目まで減弱することなく維持されたと報告があります。

使用方法

通常、成人はイミダフェナシンとして1回0.1mgを1日2回、朝食後及び夕食後に服用してください。
OD錠(口腔内崩壊錠)は水なしでの服用ができるので、舌の上で唾液を染み込ませ舌で軽くつぶしてから飲み込んでください。

※イミダフェナシンとして1回0.1mgを1日2回投与し、効果不十分かつ安全性に問題がない場合に増量を検討できます。
※中等度以上の肝障害のある患者については、1回0.1mgを1日2回服用としてください。
※重度の腎障害のある患者については、1回0.1mgを1日2回服用としてください。
※効き方や効果の発現時間までには個人差があります。そのため、最低2週間は医師の指示通りに服用をしてください。
それでも十分な効果が見られなければ、他の治療薬への変更も可能となるので医師の方へ相談をするようにしてください。

副作用

主な副作用
口腔内乾燥/口渇/便秘/腹部膨満/過敏症/発疹/そう痒/眠気/味覚異常/頭痛/眩暈/幻覚/せん妄/腹部不快感/悪心/腹痛/下痢/
消化不良/胃炎/嘔吐/口内炎/動悸/期外収縮/血圧上昇/咽喉頭疼痛/咳嗽/咽喉乾燥/赤血球減少/白血球減少/血小板減少/排尿困難/残尿/膀胱炎/腎盂腎炎など

重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

▼急性緑内障
眼圧亢進があらわれ、急性緑内障を発症する可能性があるので、十分な観察を行い、このような症状があらわれた場合には服用を中止し、直ちに適切な処置を行うようにしてください。

▼尿閉
尿閉があらわれる可能性があるので、十分な観察を行い、症状があらわれた場合には服用を中止し、適切な処置を行うようにしてください。

▼肝機能障害
AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害があらわれる可能性があるので、十分な観察を行い、異常が認められた場合には服用を中止し、直ちに適切な処置を行うようにしてください。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・尿閉を有する方
・幽門、十二指腸又は腸管が閉塞している患者及び麻痺性イレウスのある方
・消化管運動・緊張が低下している方
・閉塞隅角緑内障の方
・重症筋無力症の方
・重篤な心疾患の方
・妊娠中の方
・新生児、乳児、幼児の方など

■イミダフェナシンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ウリトス錠0.1mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ウリトス錠0.1mgの添加物
・結晶セルロース
・部分アルファー化デンプン
・ポビドン
・ステアリン酸マグネシウム
・ヒプロメロース
・酸化チタン
・三二酸化鉄
・カルナウバロウ

使用に注意が必要な方
・排尿が困難な方
・不整脈のある方
・肝障害のある方
・腎障害のある方
・認知症又は認知機能障害のある方
・パーキンソン症状又は脳血管障害のある方
・潰瘍性大腸炎の方
・甲状腺機能亢進症の方
・高齢者の方
・授乳中の方など

上記にあてはまる方は、イミダフェナシンを使用する事が出来ない可能性があります。
イミダフェナシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
イトラコナゾール/エリスロマイシン/クラリスロマイシン/抗ヒスタミン剤/三環系抗うつ剤/フェノチアジン系薬剤/モノアミン酸化酵素阻害剤 など

上記を使用している方は、イミダフェナシンを使用する事が出来ない可能性があります。
イミダフェナシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
イミダフェナシンとの併用禁忌薬は現在発表はされていません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
低用量ピルを飲んでいますが、イミダフェナシンを併用すると避妊効果は落ちますか?

イミダフェナシンを服用しても低用量ピルの避妊効果は落ちませんので安心してください。

冬になると寒くなるので頻尿になりやすくなりますが、イミダフェナシンを1日3回に増やして飲んでも問題はありませんか?

イミダフェナシンは1日に2回までと指定がありますので医師の指示なしに服用回数を増やすのは避けるようにしてください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。