成分名 |
イソソルビド |
適応症状 |
めまい/耳鳴り/難聴などをともなうメニエール病/脳腫瘍時の脳圧降下/頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下/腎・尿管結石時の利尿/緑内障の眼圧降下 |
簡易説明 |
イソソルビドは、利尿薬の一種の浸透圧利尿薬に分類されています。
国内では医薬品名「イソバイド」として処方されています。
腎臓で水分を引き付けることにより尿の量を増やします。
内耳のリンパ液を排出したり、脳圧や眼圧を下げる働きをします。
内耳液を正常化することで、めまいや耳鳴り、難聴などをともなうメニエール病の症状を改善します。
その他にも緑内障、脳圧亢進時の脳圧降下などの症状に効果的な薬です。 |
処方可能な診療科目 |
耳鼻咽喉科/内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬の目安:シロップ3.5円/mL
新薬の目安:シロップ分包74.1円~/包
後発薬の目安:ゼリー84.8円~/個
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日 :1968年6月【イソバイドシロップ70%】 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
イソソルビド内服ゼリー70%分包20g/30g「日医工」【製薬メーカー:三和化学研究所】
イソバイドシロップ70%【製薬メーカー:興和】
イソバイドシロップ70%分包20mL/23mL/30mL【製薬メーカー:興和】 |
関連製品(ジェネリック) |
イソソルビド内用液70%「CEO」
イソソルビド内用液70%分包30mL/40mL「CEO」 |
効果・作用 |
イソソルビドは、利尿薬の一種の浸透圧利尿薬に分類されます。
主に、めまいや耳鳴り、難聴などを伴うメニエール病に用いられます。
その他にも脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下に用いられる薬です。
服用後、血液の浸透圧を増大させるので血管中に水分を貯留させ浮腫を除く作用があります。
間接的に内耳のリンパ液を排出し内耳液を正常化することで、症状を改善すると考えられます。
組織中の水分を血液中に移動させ、また腎臓での水の再吸収を抑制することで、頭蓋内圧や眼圧を低下されています。
一方、腎においては糸球体より分泌された後に尿細管で再吸収されないため速やかに体外に排泄されると共に、尿細管浸透圧を増大させるので尿量が増加する浸透圧利尿作用を持ちます。
浸透圧を利用し利尿作用を図るため、体内ではほとんど代謝されず24時間で80%が尿中に排泄されています。
※浸透圧利尿薬とは?
尿細管内の浸透圧を上昇し、水の再吸収を抑制し尿量を増加させる医薬品です。
血漿(血液で血球を除いた液体成分)は腎臓の糸球体内でろ過され原尿となります。
原尿は尿細管を通過する過程でナトリウム・水水の再吸収により濃縮されます。
尿細管ではナトリウムの再吸収に伴い水が受動的に尿細管管腔側から血管側へ移動し、管腔内の浸透圧は保たれます。
浸透圧利尿薬は、糸球体でろ過され原尿中に排出されますが、腎尿細管で再吸収されません。
そのため管腔内の浸透圧の上昇により、ナトリウム+・水の再吸収を抑制して尿量を増加させます。 |
使用方法 |
「メニエール病の場合」
1日体重当り1.5~2.0mL(g)/kgを標準用量とします。
通常成人1日量90~120mL(g)を毎食後3回に分けて服用してください。
症状により適宜増減してください。
必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口服用してください。
「脳圧降下、眼圧降下、及び利尿を目的とする場合」
通常成人1日量70~140mL(g)を2~3回に分けて服用してください。
症状により適宜増量してください。 |
副作用 |
主な副作用
イソソルビドには、副作用が起こる可能性があります。
イソソルビドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
吐き気/下痢/嘔吐/発疹/紅斑
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
・ショック、アナフィラキシー症状
(発疹、呼吸困難、血圧低下、動悸他の異常が現れた場合には服用を中止し、適切な処置を行う必要があります。)
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
・長期連用した場合 電解質異常を起こすことがあります。
(上記の副作用があらわれた場合は、薬の減量や休薬を行うなどの処置を行う必要があります。)
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■急性頭蓋内血腫のある患者
■過敏症の既往歴のある患者
■イソソルビドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(イソソルビド内服ゼリー70%分包の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼イソバイドシロップ70%(代表薬名)の有効成分
イソソルビド 14g
▼代表薬の添加物
カカオ末、カンテン末、香料、クエン酸水和物、サッカリンナトリウム水和物、水酸化ナトリウム、バニリン、プロピレングリコール、無水リン酸一水素ナトリウム
使用に注意が必要な方 ■高齢者の方
■妊婦、産婦、授乳婦方
上記にあてはまる方は、イソソルビドを使用する事が出来ない可能性があります。 イソソルビドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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