L-アスパラギン酸カルシウム水和物

成分名

L-アスパラギン酸カルシウム水和物

適応症状

テタニー、テタニー関連症状(低カルシウム血症由来)
骨粗鬆症、骨軟化症などにおけるカルシウムの補給
発育期におけるカルシウム補給、妊娠・授乳時におけるカルシウム補給

簡易説明

L-アスパラギン酸カルシウム水和物は、主にカルシウム濃度が低い時に、カルシウムの補給を目的に使用されることが多い。高齢者の女性では、骨粗鬆症のリスクが高く、カルシウム濃度が低くなる場合があるため、骨粗鬆症に対してもカルシウムを補給する目的で使用される。腎機能障害があったりする場合、カルシウムの排泄遅延などにより、高カルシウム血症になることもあるため、注意は必要。

処方可能な診療科目

内科/整形外科/産科/婦人科/消化器科など

健康保険の適応

健康保険の適応あり。

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
アスパラ–CA錠200 5.70円/錠
病院によって差が有り、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
別途薬局で調剤してもらうのも費用がかかる。
薬価は上記参照 2022年4月1日時点

厚生労働省による認可、または発売年月日

先発品 アスパラ–CA錠200 販売開始:1968年10月

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

アスパラ–CA錠200

関連製品(ジェネリック)

L-アスパラギン酸Ca錠200mg「サワイ」、L-アスパラギン酸Ca錠200mg「トーワ」

効果・作用

カルシウム製剤であり、カルシウムの補給が目的に使用される。

カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯などを形成している。また、骨格の形成にも関与しており、カルシウムの不足により骨密度の低下などのリスクになりうる。他のミネラルである、リンやマグネシウムなども吸収に関与することからバランスよく摂取する必要がある。本剤は、骨粗鬆症によるカルシウム補給の適応があるが、活性型ビタミンDもカルシウムの吸収に関わっているため、ビタミンDが不足すると吸収が悪くなる。さらに運動によって骨に負荷をかけることでもカルシウムの利用率は変わるため、適度な運動も重要である。

一部はカルシウムイオンとして血液中や筋肉などに存在しており、血液の凝固に関与したり、心筋において筋肉の興奮を抑える働きもある。

加齢に伴い、体内のカルシウム濃度は減少する傾向にあるため、高齢者ではカルシウムの値が低値を示すことも少なくない。本剤は、不足したカルシウムを補う製剤であるが、まれにカルシウムが高値を示し、高カルシウム血症になることがあるため、注意を要する。
特に生理機能の低下した高齢者では注意が必要である。排泄が遅延することによって体内にカルシウムが蓄積する可能性がある。本剤を開始する時は減量して開始するか、定期的に血中または尿中カルシウムを検査するのが望ましい。

使用方法

アスパラギン酸カルシウムとして、通常成人1日1.2g(6 錠)を2〜3回に分割経口投与する。 なお年齢、症状により適宜増減する。

副作用

高カルシウム血症/結石症/腹部膨満感/胸やけ/ 軟便/頭痛/心窩部不快感/発疹

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
▼高カルシウム血症の患者
本剤はカルシウムを補給する製剤のため、高カルシウム血症を増悪させるおそれがあるため。
▼腎結石のある患者
腎結石を増強させるおそれがある。
▼重篤な腎不全のある患者
腎機能の低下によって、カルシウム排泄低下により、高カルシウム血症があらわれるおそれがあるため。

使用に注意が必要な方
▼活性型ビタミンD製剤を内服の患者
カルシウムの吸収に活性型ビタミンDが関与するため、併用することによって高カルシウム血症のリスクが増大するため。
▼高齢者
高齢者では、生理機能が低下していることが多く、副作用の発現リスクが高いため、注意を要する。
▼小児
未熟児、新生児、乳児には投与しないことが望ましい。
マウスやラットを用いた動物実験において、アスパラギン酸として250mg/kg以上を投与することによって視床下部弓状核に病理組織学的変化を認めたという報告があるため。

上記にあてはまる方は、L-アスパラギン酸カルシウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。
L-アスパラギン酸カルシウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
▼ジギタリス製剤
本剤と併用することによってジギタリス製剤の作用を増強する可能性がある。
また、ジギタリス中毒のリスクも増大するため、定期的にジギタリス中毒の有無を確認する。ジギタリス中毒の症状が見られた場合は、ジギタリス製剤を減量または中止を検討する。
▼テトラサイクリン系抗生物質
カルシウムイオンとキレートを形成し、テトラサイクリン系抗生物質の吸収を妨げることによってテトラサイクリン系抗生物質の作用が減弱する可能性があるため。併用する場合は、服用時間を1〜3時間ほどずらすなどの対処によってテトラサイクリン系抗生物質の吸収阻害を回避することができる。
▼ニューキノロン系抗生物質
テトラサイクリン系抗生物質同様、カルシウムイオンとキレートを形成することによってニューキノロン系抗菌薬の吸収を阻害する。併用する場合は、服用時間を2時間以上ずらすなどの対処をすることによってニューキノロン系抗生物質の吸収阻害を回避することができる。

上記を使用している方は、L-アスパラギン酸カルシウム水和物を使用する事が出来ない可能性があります。
L-アスパラギン酸カルシウム水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
薬を飲んでても特に何も変化がないので、飲むのをやめてもいいですか?

本剤はカルシウムの補給を目的とする製剤になります。なんらかの理由で体内のカルシウムが不足していると考えられます。
低カルシウム血症は、無症状である場合もあるため自覚できない場合もあります。しかし、身体のカルシウムが不足していることは、骨粗鬆症や骨軟化症などのリスクにもなります。重度の低カルシウム血症の場合、反射亢進,テタニー,喉頭痙攣,全身痙攣などの症状を呈することがあるため自己判断にて内服をやめないでください。

骨粗鬆症とカルシウムの関係性について教えてください。

骨粗鬆症とは、骨の密度がスカスカになってしまいもろくなってしまう病気です。そのため、軽い衝撃や転倒によって骨折してしまうことも少なくありません。また、高齢者では骨粗鬆症による骨折が原因で寝たきりになってしまうこともあります。骨粗鬆症の原因はいくつかあります。食生活、アルコール、運動不足などさまざまです。その中でカルシウムの不足も骨粗鬆症の原因の一つになります。カルシウムは身体に多く含まれており、骨や歯の形成には欠かせない栄養素です。また、カルシウムの吸収を高めるためにビタミンも必要になってきます。特にビタミンDとビタミンKです。ビタミンDは、カルシウムの吸収率を高め、骨の新陳代謝を活性化させます。太陽の光を浴びることで皮膚でもビタミンDが産生されるため、適度に日光を浴びることも重要となります。ビタミンKは、カルシウムが骨になるために必要な栄養素となります。また骨からカルシウムが出ていくのを防ぐ効果も期待できます。

妊娠時とカルシウムの関係について教えてください。

妊娠すると母体にはさまざまな変化が生じます。胎児を十分に育てるのには十分な栄養素が必要です。特に必要な栄養素として葉酸、カルシウム、鉄分などがあります。葉酸は、胎児の脳の発育や神経を作るの関与しています。そのため、十分な摂取が必要とされています。そしてカルシウムは胎児の骨や歯の形成に必要な栄養素です。日本人はカルシウムが不足しがちであるとの報告もあり、妊娠初期から積極的に摂取が必要です。ここでカルシウムが不足してカルシウムの値が低くなってしまった場合には本剤にてカルシウム補給の治療を行う必要が出てきます。最後に鉄分ですが、妊娠中は血液量が増えます。しかし、血液が希薄になった状態で貧血になりやすいです。そのため、鉄分も十分に摂取する必要があります。

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