成分名 |
オクトチアミン |
適応症状 |
・脚気衝心
・食事からの摂取が不十分のビタミンB1の補給
・ウェルニッケ脳症
・激しい肉体労働時/授乳婦/妊産婦/消耗性疾患/甲状腺機能亢進症のビタミンB1の補給
・ビタミンB1欠乏症の治療/予防/胃腸運動機能障害/関節痛/筋肉痛/心筋代謝障害/神経痛/便秘/末梢神経炎/末梢神経麻痺
・ビタミンB1欠乏症の予防
・ビタミンB1代謝障害の胃腸運動機能障害/関節痛/筋肉痛/心筋代謝障害/神経痛/便秘/末梢神経炎/末梢神経麻痺 |
簡易説明 |
オクトチアミンとは、 ビタミンB1とチオクト酸(αリポ酸)が結合した誘導体です。
ビタミンB1は糖質の代謝に関与しエネルギー生産に必要となります。
中枢神経や末梢神経の働きは脳によってコントロールされており、脳は大量のエネルギーを必要としてます。
ビタミンB1が不足すると、エネルギー生産が滞り疲労物質が蓄積しやすくなったり脳による神経コントロールが不調となることで、足のしびれ、むくみ、動悸、食欲不振、精神の不安定、運動機能の低下などがあらわれやすくなってしまいます。
オクトチアミンはビタミンB1製剤であり、ビタミンB1不足によっておこる中枢神経障害を改善する働きがあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~
薬代1錠あたりの目安:1錠25mg 5.7円/錠
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1976年11月【ノイビタ錠「25」】 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ノイビタ錠「25」【製薬メーカー:共和クリティケア】
※2019年販売中止
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関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
≪作用機序≫
体内でグルタチオンによりB1に復帰、コカルボキシラーゼに転化されることで、B1効果を発揮します。従来のビタミンB1に比し腸管からの吸収が良好で長時間にわたってB1の血清中濃度が持続します。また、コカルボキシラーゼに転化されやすいので高い利用率を示しています。
≪ビタミンB1の特徴≫
・水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンで、糖質の代謝に関係しています。
ビタミンB1が不足するとエネルギー生産が滞り疲労物質が蓄積しやすくなり、中枢神経や末梢神経の働きが不調になる場合があります。
ビタミンB1欠乏症にはウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群、脚気などがあります。ビタミンBは水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンで、B1・B2・ナイアシン・パントテン酸・B6・B12・ビオチン・葉酸などに分かれます。
≪ビタミン欠乏と食生活≫
・普段から普通に食事をとっている健康な人は、ビタミンが欠乏することはありません。ビタミン補給が必要なのは、消耗性の病気や胃腸に病気のある人などです。
妊娠中の女性や、ひどい肉体疲労時などにも用いますが、十分に食事がとれていれば、必ずしも必要ではありません。また、無理なダイエットや偏食が続くと、ビタミンが不足がちになってくるかもしれません。
そのような場合は、薬やサプリメントだけに頼るのではなく、普通に食事をとることが何より大切となります。
・ビタミンB1を多く含む食品には、肉類、魚、牛乳、卵、豆類(とうふ)、麦、米(胚を含むもの)などがあります。
≪ビタミンB1欠乏症とは≫
ビタミンB1が身体から不足することで、さまざまな神経症状が現れる病気のことです。栄養バランスの偏りやアルコールの過量摂取、胃がんの手術後に起こることが知られています。
・中枢神経の障害(ウェルニッケ脳症やコルサコフ症候群)や脚気(末梢神経障害、心不全)の原因となります。
「ビタミンB1欠乏症の主な症状」
・心不全の症状/だるさ/動悸/むくみ/末梢神経障害の症状/筋力低下/手足の感覚が鈍くなる/手足が動かしづらくなる/ウェルニッケ脳症の症状(中枢神経障害)/認知機能の低下/記憶障害(物忘れ)/見当識障害(日付や場所がわからなくなる)/ウェルニッケ脳症を治療せず放置するとコルサコフ症候群となる/コルサコフ症候群になると、症状の回復が困難
≪ウェルニッケ脳症とは≫
ビタミンB1の不足によって脳がダメージを受ける病気です。意識障害・運動失調・眼球運動障害などが特徴的な症状です。主な原因にはアルコールの過剰摂取・栄養不足などがあります。
「主な原因」
・アルコールの過剰摂取(アルコール分解にチアミンが使われるため)/下痢によるチアミンの吸収不良/胃の全摘手術による栄養欠乏/食事の偏りによる栄養不足/アルコール依存症や摂食障害を伴う場合が多い/低栄養の患者にビタミンを含まずブドウ糖ばかりが入った点滴をしたとき
「主な症状」
・意識障害(せん妄など)/比較的、急に起こるのが特徴/眼球運動障害/眼球が動かしづらくなる/より目になってしまうことが多い(外転障害)/稀に全く動かなくなることもある/小刻みに揺れる(眼振)/運動失調/小脳(体のバランスをコントロールする部分)に障害が起こり、ふらふらしてしまう/コルサコフ症候群へ移行/ビタミンB1を使っても治らない
≪コルサコフ症候群とは≫
主にアルコール依存などによりビタミンB1が不足することが原因で起こる病気です。その他の原因には頭部外傷・脳卒中などがあります。特徴的な記憶障害をきたします。
「主な症状」
・銘力障害/健忘/病気になる前の古い記憶がなくなる/作話/物忘れを取り繕うために、うその話を意図せずしてしまう/色々なことを忘れてしまうために、つじつま合わせをするためにありもしない話をでっちあげてしまう/場所や日にちが正しく分からない
▼他のビタミンB1製剤▼
アリナミン |
使用方法 |
1日25~100mgを経口投与してください。
※年齢、症状により適宜増減してください。 |
副作用 |
主な副作用
腹部膨満、嘔気、下痢
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■オクトチアミンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方ノイビタは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ノイビタの有効成分
オクトチアミン
▼代表薬の添加物
乳糖水和物,デキストリン,トウモロコシデンプン,カルメロース,ステアリン酸マグネシウム,白糖,タルク,アラビアゴム,酸化チタン,ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール,ヒプロメロースフタル酸エステル,パラフィン |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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