成分名 |
セトチアミン塩酸塩水和物 |
適応症状 |
・脚気衝心
・ウェルニッケ脳症
・激しい肉体労働時/妊産婦/消耗性疾患/授乳婦/甲状腺機能亢進症/食事からの摂取が不十分のビタミンB1の補給
・ビタミンB1欠乏症の治療/予防/胃腸運動機能障害/関節痛/筋肉痛/心筋代謝障害/神経痛/便秘/末梢神経炎/末梢神経麻痺
・ビタミンB1代謝障害の胃腸運動機能障害/関節痛/筋肉痛/心筋代謝障害/神経痛/便秘/末梢神経炎/末梢神経麻痺 |
簡易説明 |
・ビタミンB1は糖質の代謝に関係しエネルギー生産に必要となります。中枢神経や末梢神経の働きは脳によってコントロールされており、脳は大量のエネルギーを必要とする。ビタミンB1が不足すると、エネルギー生産が滞り疲労物質が蓄積しやすくなったり脳による神経コントロールが不調となることで、足のしびれ、むくみ、動悸、食欲不振、精神の不安定、運動機能の低下などがあらわれやすくなる。ジセタミンはビタミンB1製剤であり、ビタミンB1不足によっておこる中枢神経障害(ウェルニッケ脳症やコルサコフ症候群)や脚気(末梢神経障害や心不全)などを改善する作用があります。製剤によっては、輸液施行時などによるビタミンB1不足を予防する目的で使われる場合もある。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~
薬代1錠あたりの目安:1錠25mg 約5.9円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 1965年10月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
ジセタミン錠25【製薬メーカー:高田製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
・ビタミンB1誘導体です。ふつうのビタミンB1より、消化管からの吸収がよく、効率よく作用します。
・セトチアミン塩酸塩水和物は、ビタミンB1を補い、しびれ、むくみ、動悸、食欲不振、神経や運動機能の低下などを改善します。水溶性ビタミンで、糖質の代謝に関係します。また、ビタミンB1が不足するとエネルギー生産が滞り疲労物質が蓄積しやすくなり、中枢神経や末梢神経の働きが不調になる場合がございます。
・ビタミンBはB1・B2・ナイアシン・パントテン酸・B6・B12・ビオチン・葉酸などに分かれる。
≪薬理作用≫
・セトチアミン塩酸塩はチアミン塩化物塩酸塩(ビタミンB1塩酸塩)に比べ消化管からの吸収が良く、生体内においてビタミンB1に転化し、ビタミンB1の欠乏又は代謝障害と関係する神経機能障害、心筋障害等を改善します。
≪ビタミンB1誘導体と特徴≫
・ビタミンB1誘導体は、体のなかでビタミンB1になって、効果を発揮するプロドラッグです。疲労改善を目的にビタミンB1を補給することは有効です。そこで、効果的にビタミンB1をとるのに適しているのが、ビタミンB1誘導体となります。
「特徴①」腸管吸収がよい
・食事から摂ったビタミンB1は小腸から体内に吸収されますが、吸収性が低く、一度に大量に摂っても10mgまでしか吸収されません。ビタミンB1とビタミンB1誘導体の吸収性を比べると、はるかにビタミンB1誘導体の方が高いです。
「特徴②」吸収されてから、各組織により多く移行する
・食事からのビタミンB1では移行しにくい筋肉や脳にもより多く移行します。健康を維持するためには、ビタミンB1をはじめとするビタミンを食事から十分に摂ることが必要です。しかし、時に疲れ、だるさなどが長く続くことがあります。このようなときは、ビタミンの必要量を考慮して医薬品などにより補給することが必要です。
≪ビタミンB1と食生活≫
・普通に食事をとっている健康な人では、ビタミンが欠乏することはありません。栄養剤としてビタミンの補給が必要なのは、消耗性の病気や胃腸に病気のある人などです。妊娠中の女性や、ひどい肉体疲労時などにも用いますが、十分に食事がとれていれば、必ずしも必要ではありません。無理なダイエットや偏食が続くと、ビタミンが不足がちになってくるかもしれません。そのような場合は、薬やサプリメントだけに頼るのではなく、普通に食事をとることが何より大切です。
≪ビタミンb1の効率のいい摂取方法≫
・一般的には、ビタミンb1は熱・水に弱いといわれています。加熱によるダメージはゼロではありません。しかし水に溶けだすリスクに比べると、加熱によるリスクはさほど高くありません。煮る・ゆでるなどの調理過程で、せっかくの栄養が水に流れ出てしまうのです。ビタミンb1を含む食材を調理すると栄養が壊れるといわれるのも、水への流出が原因です。焼く・炒めるなどの工程は、残存率が高くなっています。加熱そのものがビタミンb1を大きく損なうわけではありません。加熱調理をするときの工夫点としては「食材を蒸す、電子レンジを活用する、加熱時間短縮のため、食材の切り方や加熱の順番を工夫する、イモ類などは加熱してからカットする」などがあります。
≪ビタミンB1を多く含む食品≫
肉類、魚、牛乳、卵、豆類(とうふ)、麦、米(胚を含むもの)などがあります。
≪ウェルニッケ・コルサコフ症候群とは≫
・ビタミンB1(チアミン)の不足によって起こるウェルニッケ脳症とその後遺症であるコルサコフ症候群のことです。ウェルニッケ脳症とその後遺症であるコルサコフ症候群のことをウェルニッケ・コルサコフ症候群と呼びます。ウェルニッケ脳症はビタミンB1の不足により、脳の奥のほうの脳幹部に微小な出血が起こり、細かい眼の振るえ(眼振)が目の動きに制限が出る(眼球運動障害)、意識障害などの精神状態の変化、ふらつき(失調性歩行)といった様々な症状が急激に出現します。
≪脚気衝心とは≫
ビタミン欠乏症の一つであり、重度で慢性的なビタミンB1の欠乏によって心不全と末梢神経障害をきたす疾患です。軽度のものはチアミン欠乏症と呼ばれます。心不全によって足のむくみ、神経障害によって足のしびれが起きることから脚気と呼ばれる。心臓機能の低下・不全(衝心、しょうしん)を併発したときは、脚気衝心と呼ばれる。最悪の場合には死亡に至ります。 |
使用方法 |
1日5~100mgを経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する |
副作用 |
主な副作用
セトチアミン塩酸塩水和物には、副作用が起こる可能性があります。
セトチアミン塩酸塩水和物を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
胃不快感、胸やけ、下痢
▼ジセタミンの有効成分
セトチアミン塩酸塩水和物
▼代表薬の添加物
トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、カルボキシメチルスターチナトリウム、白糖、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム末、安息香酸ナトリウム、カルナウバロウ
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 なし
使用に注意が必要な方 なし |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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