成分名 |
リオチロニンナトリウム |
適応症状 |
粘液水腫/クレチン症/甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)/慢性甲状腺炎/甲状腺腫 など |
簡易説明 |
「リオチロニンナトリウム」は、甲状腺ホルモンを補う効果があり、粘液水腫、クレチン症、甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)、慢性甲状腺炎、甲状腺腫の治療に用いられます。
日本では、武田薬品工業がチロナミンの商品名で販売しています。
「リオチロニンナトリウム」は、甲状腺ホルモンの一種で、不足している甲状腺ホルモンを補充することができます。
「リオチロニンナトリウム」は、主に橋本病など甲状腺炎にともなう甲状腺機能低下症の治療に用いますが、特殊な用法として、甲状腺の腫瘍をおさえる目的で使うこともあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科/神経科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
5mcgチロナミン錠 9.8円/錠(薬価)
25mcgチロナミン錠 10.1円/錠(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1961年6月認可 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
5mcgチロナミン錠 【製薬メーカー:武田薬品工業】
25mcgチロナミン錠 【製薬メーカー:武田薬品工業】 |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
「リオチロニンナトリウム」は、甲状腺ホルモンを補う効果があり、粘液水腫、クレチン症、甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)、慢性甲状腺炎、甲状腺腫の治療に用いられる薬です。
甲状腺ホルモンは、体の基礎代謝を高める働きがあり、不足することで体がだるくなったり、動作の緩慢、肌荒れ、声枯れ、冷え、むくみ、便秘、徐脈などのさまざまな症状があらわれます。赤ちゃんでは、心身の発育にも影響します(クレチン症)。
「リオチロニンナトリウム」は、甲状腺ホルモンの一種で、不足している甲状腺ホルモンを補充することができます。
また、「リオチロニンナトリウム」は、主に橋本病など甲状腺炎にともなう甲状腺機能低下症の治療に用いますが、特殊な用法として、甲状腺の腫瘍をおさえる目的で使うこともあります。 |
使用方法 |
▼用法用量
・リオチロニンナトリウムとして、通常成人初回量は1日5~25μgとし、1~2週間間隔で少しずつ増量します。維持量は1日25~75μgとします。なお、年齢や症状により適宜増減します。
▼慎重投与
・狭心症、陳旧性心筋梗塞、動脈硬化症、高血圧症等の重篤な心.血管系の障害のある患者は、基礎代謝の亢進による心負荷により、病態が悪化するおそれがあります。投与する必要がある場合には少量から開始して、通常より長期間をかけて増量し、維持量は最少必要量としてください。
・副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者は、副腎クリーゼを誘発して、ショック等を起こすことがあります。副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与してください。
・糖尿病患者は、血糖管理状況が変わることがあります。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
・高齢者に投与する場合は、少量から投与を開始してください。通常より長期間をかけて増量して、維持量は最少必要量とするなど注意してください。高齢者は一般に生理機能が低下していることから、本剤を投与すると基礎代謝の亢進による心負荷により狭心症等をきたすおそれがあります。
▼重要な基本的注意
・甲状腺機能低下症及び粘液水腫の患者には、少量から投与を開始ししてください。観察を十分に行い、漸次増量して維持量とすることが望ましいです。なお、本剤は他の甲状腺ホルモン製剤より効果の発現が早く持続が短いことから、その点を考慮して投与してください。 |
副作用 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していません。次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
重大な副作用
▼ショック(頻度不明)
ショックがあらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼狭心症、うっ血性心不全(頻度不明)
狭心症、うっ血性心不全があらわれることがあります。このような場合には過剰投与のおそれがあるので、減量、休薬等の適切な処置を行ってください。
▼AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の著しい上昇、発熱、倦怠感等を伴う肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の著しい上昇、発熱、倦怠感等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者
副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者では、副腎クリーゼがあらわれることがあります。副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与してください。全身倦怠感、血圧低下、尿量低下、呼吸困難等の症状があらわれた場合には適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・発疹等
・AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇
・心悸亢進、脈拍増加、不整脈
・振戦、不眠、頭痛、めまい、発汗、神経過敏・興奮・不安感・躁うつ等の精神症状
・食欲不振、嘔吐、下痢
・筋肉痛、月経障害、体重減少、脱力感、皮膚の潮紅
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■新鮮な心筋梗塞のある患者
新鮮な心筋梗塞のある患者は、基礎代謝の亢進により心負荷が増大し、病態が悪化することがあります。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■狭心症、陳旧性心筋梗塞、動脈硬化症、高血圧症等の重篤な心.血管系の障害のある患者
狭心症、陳旧性心筋梗塞、動脈硬化症、高血圧症等の重篤な心.血管系の障害のある患者は、基礎代謝の亢進による心負荷により、病態が悪化するおそれがあります。投与する必要がある場合には少量から開始して、通常より長期間をかけて増量し、維持量は最少必要量としてください。
■副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者
副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者は、副腎クリーゼを誘発して、ショック等を起こすことがあります。副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与してください。
■糖尿病患者
糖尿病患者は、血糖管理状況が変わることがあります。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者に投与する場合は、少量から投与を開始してください。通常より長期間をかけて増量して、維持量は最少必要量とするなど注意してください。高齢者は一般に生理機能が低下していることから、本剤を投与すると基礎代謝の亢進による心負荷により狭心症等をきたすおそれがあります。
■妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。
上記にあてはまる方は、リオチロニンナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 リオチロニンナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウムなど)
・交感神経刺激剤(アドレナリン、ノルアドレナリン、エフェドリン・メチルエフェドリン含有製剤)
・強心配糖体製剤
・血糖降下剤
・コレスチラミン、コレスチミド、鉄剤、アルミニウム含有制酸剤、炭酸カルシウム、炭酸ランタン水和物、セベラマー塩酸塩
・フェニトイン製剤、カルバマゼピン、フェノバルビタール
・アミオダロン
・経口エストロゲン製剤(結合型エストロゲン、エストラジオール、エストリオールなど)
上記を使用している方は、リオチロニンナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。 リオチロニンナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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