成分名 |
チアマゾール |
適応症状 |
甲状腺機能亢進症 など |
簡易説明 |
「チアマゾール」は、甲状腺ホルモンを抑える薬で、甲状腺機能亢進症の治療に用いられる薬です。
日本では、あすか製薬がメルカゾールの商品名で販売しています。
「チアマゾール」は、抗甲状腺薬で、甲状腺ホルモンの合成をおさえて、その分泌を減らして、結果的に、甲状腺機能亢進症のいろいろな症状を改善します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/循環器科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
メルカゾール錠2.5mg 9.8円/錠(薬価)
メルカゾール錠5mg 9.8円/錠(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2021年2月認可 |
国内のジェネリック認可 |
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関連製品(先発薬) |
メルカゾール錠2.5mg 【製薬メーカー:あすか製薬】
メルカゾール錠5mg 【製薬メーカー:あすか製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
「チアマゾール」は、甲状腺ホルモンを抑える薬です。
甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気が「バセドウ病」がありますが、甲状腺ホルモンが多すぎると、体の代謝が異常に高まり、暑がり、汗をかく、微熱が続く、手の震え、心臓のドキドキ、イライラ、食べてもやせる、などの症状があらわれて、放置すると心臓を弱らせてしまうこともあります。
「チアマゾール」は、抗甲状腺薬で、甲状腺ホルモンの合成をおさえて、その分泌を減らして、結果的に、甲状腺機能亢進症のいろいろな症状を改善します。
「チアマゾール」は、代表的な抗甲状腺薬で、効き目が早く副作用も少ないので、第一選択されることが多いです。 |
使用方法 |
▼用法用量
・チアマゾールとして、通常成人に対しては初期量1日30mgを3回から4回に分割経口投与します。症状が重症のときは、1日40mgから60mgを使用します。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1週間から4週間毎に漸減し、維持量1日5mgから10mgを1回から2回に分割経口投与します。
・小児に対しては初期量5歳以上10歳未満では1日10mgから20mg、10歳以上15歳未満では1日20mgから30mgを2回から4回に分割経口投与します。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1週間から4週間毎に漸減し、維持量1日5mgから10mgを1回から2回に分割経口投与します。
・妊婦に対しては初期量1日15mgから30mgを3回から4回に分割経口投与します。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1週間から4週間毎に漸減して、維持量1日5mgから10mgを1回から2回に分割経口投与します。正常妊娠時の甲状腺機能検査値を低下しないよう、2週間毎に検査して、必要最低限量を投与します。なお、年齢や症状により適宜増減します。 |
副作用 |
重大な副作用
▼汎血球減少、再生不良性貧血、無顆粒球症、白血球減少(いずれも頻度不明)
初期症状として発熱、全身倦怠、咽頭痛等があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止して、適切な処置を行ってください。
▼低プロトロンビン血症、第VII因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病(いずれも頻度不明)
低プロトロンビン血症、第VII因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
肝機能障害、黄疸があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼多発性関節炎(頻度不明)
多発性や移動性の関節炎があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼インスリン自己免疫症候群(頻度不明)
低血糖等があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には投与を中止して、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行ってください。
▼抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群(頻度不明)
本剤投与中に急速進行性腎炎症候群(初発症状:血尿、蛋白尿等)や肺出血(初発症状:咳嗽、喀血、呼吸困難等)、発熱、関節痛、関節腫脹、皮膚潰瘍、紫斑等のANCA関連血管炎症候群による障害があらわれることあります。このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止して、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行ってください。
▼横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあります。このような場合には投与を中止して、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意してください。
その他の副作用
・AST上昇、ALT上昇等
・脱毛、色素沈着、そう痒感、紅斑等
・悪心・嘔吐、下痢、食欲不振等
・頭痛、めまい、末梢神経異常等
・発疹、蕁麻疹、発熱等
・こむらがえり、筋肉痛、関節痛
・好酸球増多
・CK上昇、倦怠感、リンパ節腫脹、唾液腺肥大、浮腫、味覚異常(味覚減退を含む)
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■中等度以上の白血球減少又は他の血液障害のある患者
白血球減少あるいは血液障害を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中の投与により、新生児に頭皮欠損症・頭蓋骨欠損症、さい帯ヘルニア、さい腸管の完全または部分的な遺残(さい腸管ろう、メッケル憩室等)、気管食道ろうを伴う食道閉鎖症、後鼻孔閉鎖症等があらわれたとの報告があります。また、妊娠中の投与により、胎児に甲状腺機能抑制、甲状腺腫を起こすことがあります。本剤はヒト胎盤を通過することが報告されています。妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、定期的に甲状腺機能検査を実施して、甲状腺機能を適切に維持するよう投与量を調節してください。新生児に出生後しばらくは、甲状腺機能抑制、甲状腺機能亢進があらわれることがあります。
■授乳婦
授乳を避けてください。ヒト母乳中へ移行(血清とほぼ同等レベル)し、乳児の甲状腺機能に影響を与えることがあります。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることから、容量に注意してください。
上記にあてはまる方は、チアマゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 チアマゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム)
・ジギタリス製剤(ジゴキシンなど)
上記を使用している方は、チアマゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 チアマゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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