アルファカルシドール

成分名

アルファカルシドール

適応症状

慢性腎不全、副甲状腺機能低下症 、ビタミンD抵抗性クル病、骨軟化症、骨粗鬆症、ビタミンD代謝異常をに伴う低カルシウム血症、テタニーなど

簡易説明

活性型ビタミンD3はカルシウムの吸収を促進させたり、骨の形成、血中カルシウム濃度などに関与する。本剤は、活性型ビタミンD3製剤で、ビタミンD3由来の低カルシウム血症などに適応をもつ。また、骨粗鬆症にも適応があり、しばしばカルシウムの補給を目的として使用される。剤形は錠剤、カプセル剤、散剤、内用液などさまざまな剤形が存在する。

処方可能な診療科目

整形外科/内科など

健康保険の適応

健康保険の適応あり

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
アルファロールカプセル0.25μg 10.5円 (0.25μg1カプセル)中外製薬
アルファロールカプセル0.5μg 10.6円 (0.5μg1カプセル)中外製薬
アルファロールカプセル1μg 27.8円 (1μg1カプセル)中外製薬
アルファロールカプセル3μg 66.3円 (3μg1カプセル)中外製薬
薬価は上記参照 2022年4月1日時点
病院によって差が有り、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
また、薬局で調剤をしてもらうのにも費用が必要。処方日数や薬局によっても価格は異なる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

ワンアルファ錠0.25μg 販売開始 1988年7月
ワンアルファ錠0.5μg 販売開始 1988年7月
ワンアルファ錠1μg 販売開始 1988年7月

国内のジェネリック認可

ジェネリック医薬品あり

関連製品(先発薬)

アルファロールカプセル0.25μg/アルファロールカプセル0.5μg/アルファロールカプセル1μg/アルファロールカプセル3μg/アルファロール内容液0.5μg/mL/アルファロール散1μg/g/ワンアルファ錠0.25μg/ワンアルファ錠0.5μg/ワンアルファ錠1μg

関連製品(ジェネリック)

アルファカルシドール錠0.25μg「アメル」/アルファカルシドール錠0.5μg「アメル」/アルファカルシドール錠1.0μg「アメル」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「EE」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「EE」/アルファカルシドールカプセル1μg「EE」/アルシオドールカプセル0.25μg/アルファカルシドールカプセル0.25μg「あすか」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「あすか」/アルファカルシドールカプセル1.0μg「あすか」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「サワイ」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「サワイ」/アルファカルシドールカプセル1μg「サワイ」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「トーワ」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「トーワ」/アルファカルシドールカプセル1μg「トーワ」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「日医工」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「日医工」/アルファカルシドールカプセル1μg「日医工」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「フソー」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「フソー」/アルファカルシドールカプセル1.0μg「フソー」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「BMD」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「BMD」/アルファカルシドールカプセル1.0μg「BMD」/アルファカルシドールカプセル0.25μg「NIG」/アルファカルシドールカプセル0.5μg「NIG」/アルファカルシドールカプセル1μg「NIG」/アルファカルシドールカプセル3.0μg「あすか」/アルファカルシドールカプセル3μg「EE」/アルファカルシドールカプセル3μg「テバ」/アルファカルシドールカプセル3μg「日医工」/アルファカルシドールカプセル3μg「BMD」

効果・作用

本剤は、内服後体内で活性型ビタミンD3となり、カルシウムの吸収促進などの効果を示す。

カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯などを形成している。また、骨格の形成にも関与しており、カルシウムの不足により骨密度の低下などのリスクになりうる。他のミネラルである、リンやマグネシウムなども吸収に関与することからバランスよく摂取する必要がある。本剤は、骨粗鬆症に適応があるが、活性型ビタミンDはカルシウムの吸収に関わっているため、ビタミンDが不足すると吸収が悪くなる。さらに運動によって骨に負荷をかけることでもカルシウムの利用率は変わるため、適度な運動も重要である。

ビタミンDは食事からも摂取が可能でいわし、かつお、鮭などに多く含まれている。ビタミンDの1日摂取目標量は8.5μgとなっている。ビタミンDの摂取量は日間変動が大きいため、本剤によって安定的にビタミンDが供給され、カルシウムの吸収や骨形成の促進などの作用を示す。通常ビタミンDは肝臓や腎臓で活性化されるが、過剰摂取にならないよう体内で調節されているため、食事由来ではビタミンDの過剰摂取にはなりにくいが、本剤内服により、高カルシウム血症を生じる可能性はあるため注意は必要。

使用方法

▼慢性腎不全、骨粗鬆症に対して使用する場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして 0.5〜1.0μgを経口投与する。ただし、年齢、症状 により適宜増減する。
▼副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に 伴う疾患の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして 1.0〜4.0μgを経口投与する。ただし、疾患、年齢、 症状、病型により適宜増減する。
▼小児用量
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アル ファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを経口投与する。ただし、疾患、症状により適宜増減する。

副作用

主な副作用
急性腎不全/肝機能障害/食欲不振/悪心/嘔吐など

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用に注意が必要な方
▼高齢者
生理機能が低下している可能性があるため、注意が必要。
▼妊婦
妊婦または妊娠している可能性のある人への投与は治療の有益性が上回る時に投与する。
▼授乳婦
ラットによる動物実験では授乳による新生児への移行率は、母動物投与量の1/20 に相当するという結果がある。授乳中は投与を避けるのが望ましいが、代替できない場合等は、授乳を避ける。
▼小児
小児に投与する場合には、血清カルシウム値、尿中カルシウム・クレアチニン比値等の観察を十分に行いながら少量から投与を開始し、漸増投与する等、過量投与にならぬよう慎重に投与すること。ラットによる動物実験では成熟ラットに比較して幼若ラットの方が急性毒性が強く発現するという報告があるため。

上記にあてはまる方は、アルファカルシドールを使用する事が出来ない可能性があります。
アルファカルシドールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
▼マグネシウム含有製剤
高マグネシウム血症が発現したとの報告があるため。
▼ジギタリス製剤
不整脈発現の可能性があるため。
▼カルシウム製剤
高カルシウム血症の可能性があるため。
▼ビタミンDおよびその誘導体
相加作用により、高カルシウム血症の可能性があるため。
▼テリパラチド
相加作用により、高カルシウム血症の可能性があるため。

上記を使用している方は、アルファカルシドールを使用する事が出来ない可能性があります。
アルファカルシドールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
薬の保管方法を教えて下さい。

直射日光に当たらないようにして下さい。光によって変色する可能性もあるため注意して下さい。湿気もあまり良い影響を与えないため、湿度の高いところでの保管は避けて下さい。

薬は水以外で飲んでもいいですか?

水もしくはぬるま湯で飲むようにして下さい。

副作用の対処方法はありますか?

気持ち悪くなってしまったりする症状があれば、一度医療機関を受診し医師に相談して下さい。また、内服を継続していていつも違うと感じた時も医師に相談しましょう。高カルシウム血症の可能性もあるため、調べてもらい適切な処置を受けるべきだと思います。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。