成分名 |
レボカルニチン |
適応症状 |
カルニチン欠乏症 |
簡易説明 |
レボカルニチンは、臨床症状・検査所見からカルニチン欠乏症と診断された場合あるいはカルニチン欠乏症が発症する可能性が極めて高い状態である場合に服用する薬です。カルニチン欠乏症は、先天性代謝異常症によるものや、肝硬変など後天的医学的条件によるもの、さらには長期間の透析や薬剤の投与などの医療行為によるものがあります。
カルニチン欠乏状態を改善することによりミトコンドリア機能を活発にし、けいれん発作、筋緊張の低下などの症状を改善します。
投与に際しては、原則として、カルニチンの欠乏状態の検査に加え、カルニチン欠乏の原因となる原疾患を特定することとしています。
本剤投与中は、定期的にバイタルサイン、臨床検査(血液検査、肝・腎機能検査、尿検査)、カルニチンの欠乏状態のモニタリングを行うことが望ましいとされています。 |
処方可能な診療科目 |
内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約2,000円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:100mg80.7円/250mg237.5円
薬代後発薬1錠の目安:100mg45.5円/250mg113.7円
薬代1筒あたりの目安:1,000mg 5mL 969円
薬代後発薬1筒あたりの目安:1,000mg 5mL 466円
薬代内用液1mLの目安:10% 61.1円
薬代内用液1包当たりの目安:10%5mL312.4円/包 10%10mL609.6円/包
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
承認年月日:2022年02月15日
発売年月日:2022年06月17日 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
エルカルチンFF錠100mg【製薬メーカー:大塚製薬】
エルカルチンFF内用液10%【製薬メーカー:大塚製薬】
エルカルチンFF内用液10%分包5mL【製薬メーカー:大塚製薬】
エルカルチンFF内用液10%分包10mL【製薬メーカー:大塚製薬】
エルカルチンFF静注1000mgシリンジ【製薬メーカー:大塚製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
レボカルニチンFF錠100mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
レボカルニチンFF錠250mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
レボカルニチンFF静注1000mgシリンジ「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
レボカルニチンFF静注1000mgシリンジ「フソー」【製薬メーカー:扶桑薬品工業】
レボカルニチンFF静注1000mgシリンジ「ニプロ」【製薬メーカー:ニプロ】 |
効果・作用 |
●効果
レボカルニチンはレボカルニチンを有効成分とする薬です。細胞内のカルニチンが欠乏すると、カルニチンの機能が不十分となり肝臓、脳、骨格筋、心筋など種々の臓器で異常が生じ、重篤なカルニチン欠乏症では、低血糖発作による昏睡など生命を脅かす臨床症状を呈し、重篤で不可逆的な臓器障害をきたすことがあります。
カルニチン欠乏状態を改善することによりミトコンドリア機能を活発にし、けいれん発作、筋緊張の低下などの症状を改善します。
●作用
天性代謝異常症や薬剤投与等に起因するカルニチン欠乏症の患者(腎透析患者を除く)を対象に、投与したところ、長期使用時(最長1年間)の安全性、有効性を確認しました。安全性解析対象症例数:310例、有効性解析対象症例数:309例
レボカルニチンの投与により組織内における慢性的なカルニチン欠乏状態を是正し、組織内で過剰に蓄積した有害なプロピオニル基をプロピオニルカルニチンとして体外(尿中)へ排泄させる作用があります。また、有害なプロピオニル基からミトコンドリア機能を保護し、その代謝を賦活します。
・ミトコンドリア呼吸能に対する作用
ラット肝ミトコンドリアを用いて、レボカルニチン塩化物(l -体)
を光学異性体であるd -カルニチン塩化物及びdl -カルニチン塩化物
と比較検討しました。その結果、l -体はミトコンドリア呼吸活性への抑
制作用を示さず、プロピオン酸によるミトコンドリア呼吸能の抑制
作用に対して有意な回復作用を示しました。 |
使用方法 |
成人には、レボカルニチンとして、1日1.5~3gを3回に分割経口投与してください。
小児には、レボカルニチンとして、1日体重1kgあたり25~100mgを3回に分割経口投与してください。
小児への投与に際しては、原則として、成人用量を超えないことが望ましいとされています。
本剤の投与に際しては、低用量から投与を開始し、臨床症状の改善の程度と副作用の発現の程度及び定期的な臨床検査、バイタルサイン、カルニチンの欠乏状態等から投与量を総合的に判断してください。
また、増量する場合には慎重に判断し、漫然と投与を継続しないでください。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するのでかかりつけの医師と相談してください。 |
副作用 |
主な副作用
食欲不振、下痢、軟便、悪心、嘔吐、腹痛、腹部膨満感、過敏症、発疹、そう痒感、顔面浮腫、血尿、貧血、体臭
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■レボカルニチンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方レボカルニチンは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼レボカルニチンの有効成分
レボカルニチン
▼代表薬の添加物
D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、ポビドン、クロスカルメロースNa、
ステアリン酸Mg、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、
酸化チタン、マクロゴール6000、タルク
使用に注意が必要な方 ・血液透析患者へのレボカルニチンの投与に際しては、高用量を長期間投与することは避けてください。また、血液透析日には透析終了後に投与してください。
・腎機能障害のある患者又は透析下の末期腎疾患患者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与し、漫然と投与を継続しないでください。
本剤の高用量の長期投与により、トリメチルアミン等の有害な代謝物が蓄積するおそれがあります。重篤な腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施されていません。
・血液透析患者
本剤投与により期待する効果が得られない場合には、漫然と投与を継続しないでください。
・妊婦の方
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
レボカルニチン塩化物を投与した動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されています。
・授乳中の方
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。レボカルニチン塩化物を投与した動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されています。
・高齢者の方
生理機能が低下している恐れがあるため、減量するなど十分に注意しながら本剤を投与してください。
上記にあてはまる方は、レボカルニチンを使用する事が出来ない可能性があります。 レボカルニチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 糖尿病用薬、経口糖尿病治療薬、
インスリン製剤等、低血糖症状があらわれるおそれがある。
上記を使用している方は、レボカルニチンを使用する事が出来ない可能性があります。 レボカルニチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
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よくある質問 |
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参考元一覧 |
商品一覧 : レボカルニチン 【kegg】
エルカルチン FF 静注 1000 mg
に関する資料 【Pmda】
レボカルニチンFF錠250mg「トーワ」 【東和薬品医療関係者向けサイト】
医薬品インタビューフォーム エルカルチン 【大塚製薬医療関係者向け情報サイト】 |
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