成分名 |
ナファレリン酢酸塩水和物 |
適応症状 |
子宮内膜症/子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく過多月経の改善/子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく下腹痛の改善/子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく腰痛の改善/子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく貧血の改善 など |
簡易説明 |
「ナファレリン酢酸塩水和物」は、子宮内膜症、子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく過多月経の改善、子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく下腹痛の改善、子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく腰痛の改善、子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく貧血の改善に用いられる薬です。
日本では、ファイザーがナサニールの商品名で販売しており、また、富士製薬工業がナファレリンの商品名で販売しています。
「ナファレリン酢酸塩水和物」は、女性ホルモンをおさえることで、そのような病巣を小さくする効果があり、効き目がよく、治療中はほとんどの人の症状が改善しますが、完全に治るわけではありません。
一般に、4~6カ月間でいったん中止しますが、その後再び症状がでてくることがあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/産婦人科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ナサニール点鼻液0.2% 6263.2円/瓶(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1995年1月認可 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ナサニール点鼻液0.2%【製薬メーカー:ファイザー】 |
関連製品(ジェネリック) |
ナファレリン点鼻液0.2%「F」【製薬メーカー:富士製薬工業】 |
効果・作用 |
「ナファレリン酢酸塩水和物」は、子宮内膜症や子宮筋腫を治療する薬です。
子宮内膜症の病巣は、女性ホルモンの影響を受けて増殖、剥離、出血を繰り返し、生理のときに強い痛みを伴うことが多く、性交痛や排便痛も特徴的です。
「ナファレリン酢酸塩水和物」は、女性ホルモンをおさえることで、そのような病巣を小さくする効果があり、効き目が良いことから、治療中はほとんどの人の症状が改善します。
ただし、完全に治るわけではありません。
一般に、4~6カ月間でいったん中止しますが、その後再び症状がでてくることがあります。
「ナファレリン酢酸塩水和物」は、鼻から吸収させる点鼻薬で、有効成分は、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの誘導体(GnRH薬)となっており、はじめは女性ホルモンの分泌が増えますが、2~3週間すると逆に女性ホルモンが低下してきます。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人には1回あたり片側の鼻腔内に1噴霧(ナファレリンとして200μg)を1日2回、月経周期1~2日目より投与します。
▼効能または効果に関連する注意
[子宮筋腫]
・本剤による子宮筋腫に対する治療は根治療法ではないことに留意して、手術が適応となる患者の手術までの保存療法並びに閉経前の保存療法としての適用を原則としてください。なお、下腹痛、腰痛に対する効果は、投与初期には認められないので、その間は、適当な対症療法を考慮してください。
▼用法及び用量に関連する注意
[効能共通]
・治療に際しては妊娠していないことを確認して、必ず月経周期1~2日目より投与を開始してください。また、治療期間中は非ホルモン性の避妊をさせてください。
[子宮内膜症]
・本剤の長期投与において、エストロゲン低下作用に基づく骨塩量の低下がみられるとの報告があります。6ヵ月以上は投与しないことが望ましいです。
[子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく過多月経、下腹痛、腰痛、貧血の改善]
・本剤の長期投与において、エストロゲン低下作用に基づく骨塩量の低下がみられることがあります。6ヵ月を超える投与は原則として行わないでください。6ヵ月を超える投与の安全性は確立していません。 |
副作用 |
重大な副作用
▼うつ状態(0.1~5%未満)
エストロゲン低下作用に基づく更年期障害様のうつ状態があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼血小板減少(0.1%未満)
血小板減少があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼肝機能障害(0.1~5%未満)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼不正出血(0.1~5%未満)
大量の不正出血があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼卵巣のう胞破裂(頻度不明)
子宮内膜症患者において、卵巣のう胞が破裂することがあります。観察を十分に行い、腹部膨満感、下腹部痛(圧痛等)等の異常が認められた場合には、適切な処置を行ってください。
▼アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(呼吸困難、熱感、全身紅潮等)があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・ほてり
・腟乾燥
・リビドー減退、腟炎
・帯下
・卵巣過剰刺激症状
・乳房緊満
・乳房萎縮、乳房痛
・ざ瘡、脱毛
・皮膚乾燥、脂漏、多毛
・発疹、胸痛
・湿疹、蕁麻疹、そう痒、息切れ
・便秘、下痢、口渇、食欲減退、腹痛、悪心・嘔吐
・胃部不快感、食欲亢進
・肩こり
・疼痛(四肢・肩・腰等)、血清リン上昇、関節痛
・筋肉痛
・頭痛
・めまい、神経過敏、しびれ感、傾眠、不安、発汗、立ちくらみ、耳鳴、不眠
・感覚異常
・手指のこわばり
・心悸亢進、四肢冷感、血圧上昇
・鼻腔粘膜刺激症状、鼻炎
・白血球減少
・β-リポ蛋白上昇
・浮腫、体重増加、咽喉刺激、倦怠感、コレステロール上昇、トリグリセライド上昇
・味覚異常、顔面浮腫、体重減少、嗅覚異常
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■診断のつかない異常性器出血のある患者
診断のつかない異常性器出血のある患者は、異常性器出血の原因疾患を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。
■妊婦又は妊娠している可能性のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある患者には投与しないでください。他のGn-RH誘導体による流産の報告があり、本剤の動物実験で流産などの生殖障害が報告されています。
■授乳期の患者
授乳期の患者には投与しないでください。動物実験で乳汁中へ移行することが報告されています。
■本剤の成分又は他のGn-RH誘導体に対して過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分又は他のGn-RH誘導体に対して過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■粘膜下筋腫のある患者
粘膜下筋腫のある患者は、出血症状を増悪させることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■小児等
小児等を対象とした国内臨床試験は実施していません。
上記にあてはまる方は、ナファレリン酢酸塩水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 ナファレリン酢酸塩水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・性ホルモン製剤
エストラジオール誘導体
エストリオール誘導体
結合型エストロゲン製剤
卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤
両性混合ホルモン剤
など
上記を使用している方は、ナファレリン酢酸塩水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 ナファレリン酢酸塩水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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