金チオリンゴ酸ナトリウム

成分名

金チオリンゴ酸ナトリウム

適応症状

関節リウマチ

簡易説明

金チオリンゴ酸ナトリウムは、関節リウマチ治療に有効な薬剤で、1970年に塩野義製薬が製造承認を得て、2010年に高田製薬に引き継がれました。本剤は関節リウマチの炎症を抑制し、病状の進行を防ぐ可能性があります。副作用が比較的多いにもかかわらず、その有効性は実証されています。薬剤の効果が発現するまで2~3か月かかるとされています。

処方可能な診療科目

内科/リウマチ科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約6000円~13000円
薬代1管あたりの目安:10mg約367円/25mg約367円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1970年10月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

シオゾール注10mg/シオゾール注25mg【製薬メーカー:高田製薬】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

金チオリンゴ酸ナトリウムは、ラットアジュバント関節炎に対する有効性、免疫反応に対する影響、マクロファージや多核白血球の貪食能抑制作用、リソソームに対する作用などさまざま報告されていますが、作用機序に関する確定的な報告はないとされている薬剤です。有効性に関しては関節リウマチの炎症だけではなく、病勢の進行も抑えることが確認されています。副作用が比較的で安いとされていますが、有効性の高さから海外などで良く使用されていた抗リウマチ薬の1つとなっています。日本では塩野義製薬が製造承認を得ておりましたが、2010年以降高田製薬に販売権を承継しています。
作用発現時間は2~3か月ほどとされています。

臨床試験としては、実際に3か月以上投与した関節リウマチ患者 107 名を対象に、ランスバリー指数を指標として有効性を検討しています。ランスバリー指数とは、関節リウマチの活動性を評価する基準の一つで、朝のこわばりや握力、炎症のある関節数、血沈の実測値をランスバリー指数換算表を照らし合わせて%に換算し、4項目の%を足した和で判定されます。
ランスバリー指数を用いた最終改善率は、中等度改善以上は 72名に認められ、割合67.3%、軽度改善以上は 80名に認められ、割合74.8%でした。
ランスバリー指数の経時変化は、投与開始時平均 76.8% が、1 か月後 67.2% と有意に改善し、6 か月後には 43.9% まで改善していました。

使用方法

下記の方法で、本剤を10mgから増量し、毎週もしくは隔週に1回筋肉内注射します。ただし、増量している間に効果発現があった場合には最低維持量の投与をしてください。

①徐々に増量する方法の場合
第1〜4週1回10mg
第5〜8週1回25mg
第9〜12週1回50mg
第13週以降1回50mg もしくは100mg

②比較的急速に増量する方法の場合
初期量1回10mg
2週間目1回25mg
3週間目以降1回50mg もしくは100mg

ただし、上記の用法・用量はだいたいの基準を示しており、年齢、体重、体質や症状に応じて適宜増減してください。
また、毎週1回10mgもしくは25mg、あるいは2週に1回25mgの継続投与でも同様に有効であり、副作用も軽く有用であるとの報告があります。

副作用

主な副作用
浮腫、発熱、口内炎、脱毛、好酸球増多、蛋白尿、腎炎、食欲不振、悪心、下痢

重大な副作用
<ショック、アナフィラキシー>
そう痒、発汗、血管浮腫、呼吸困難などがあらわれることがあります。
<スティーブンジョンソン症候群、剥脱性皮膚炎>
皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎などがあらわれることがあります。剥脱性皮膚炎の初期症状としてそう痒感や皮疹などがありますので、注意をしてください。
<再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少、無顆粒球症、赤芽球癆>
<膜性腎症などのネフローゼ症候群>
<間質性肺炎、肺線維症、好酸球性肺炎>
本剤投与中に重篤な間質性肺炎があらわれることがあるので、乾性咳嗽、呼吸困難などの症状があらわれた場合は、速やかに胸部X線検査を実施してください。間質性肺炎が疑われる場合には、直ちに本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモンを投与するなど適切な処置を行ってください。
<気管支炎、気管支喘息発作の増悪>
<大腸炎>
<角膜潰瘍、網膜出血>
<脳症、末梢性神経障害、ミオキミア>
錯乱、傾眠、痙攣などの脳症、多発性神経炎などの末梢性神経障害、ミオキミアがあらわれることがあります。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■金チオリンゴ酸ナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方はアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼金チオリンゴ酸ナトリウムの有効成分
金チオリンゴ酸ナトリウム
▼代表薬の添加物
ベンジルアルコール、イノシトール、塩酸、水酸化ナトリウム

・腎機能障害、肝機能障害、血液障害、心不全、潰瘍性大腸炎のある患者及び放射線療法後間もない方は、症状の悪化及び重篤な副作用があらわれることがあります。
・金製剤による重篤な副作用の既往のある方は、再投与により重篤な副作用を起こすおそれがあります。
・キレート剤(D-ペニシラミン)を投与中の方
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦

使用に注意が必要な方
・金製剤による副作用を以前起こしたことがある方は、慎重に投与をしてください。
・蕁麻疹、乾癬等慢性皮疹のある方は症状を悪化させる可能性があります。
・薬物過敏症に以前かかったことのある方は、重篤な過敏症を起こすリスクがあります。
・腎疾患の既往歴のある方は、腎症状を悪化させる可能性があります。
・肝疾患の既往歴のある方は、肝症状を悪化させる可能性があります。
・小児を対象とした試験は実施していません。
・高齢者は一般的に生理機能が低下しているため、副作用などに注意しながら慎重に投与をしてください。

上記にあてはまる方は、金チオリンゴ酸ナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
金チオリンゴ酸ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
<免疫抑制剤>
機序は不明ですが、併用により、血液障害発生のリスクが高まるとされています。

上記を使用している方は、金チオリンゴ酸ナトリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
金チオリンゴ酸ナトリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

機序は不明ですが、併用により、重篤な血液障害を起こす可能性があります。

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

金チオリンゴ酸ナトリウムに関する
よくある質問
筋肉内注射をする際に気を付けることはありますか?

神経走行部位を避けて投与してください。また、注射針を刺入したとき激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射してください。

適用上の注意

【上記引用元:シオゾール注 医薬品インタビューフォーム】

過量投与の疑いがある際にはどうしたらよいでしょうか?

すぐに投与を中止し、重症度をみてください。軽~中等度の皮膚粘膜症状が出てる場合は、ステロイド外用剤の使用を行ってください。重症の場合ステロイド剤を全身投与してください。一般的にプレドニゾロン 1日 10~40mg を分割投与とされています。肺合併症やその他の合併症には、ステロイド剤の大量投与を行いますが、効果不十分の場合には BAL などの投与も検討してください。

過量投与

【上記引用元:シオゾール注 医薬品インタビューフォーム】

参考元一覧

シオゾール注 添付文書

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