成分名 |
ダナゾール |
適応症状 |
子宮内膜症/乳腺症 など |
簡易説明 |
「ダナゾール」は、子宮内膜症や乳腺症の治療に用いられる薬です。
日本では、田辺三菱製薬がボンゾールの商品名で販売しています。
子宮内膜症の病巣は、女性ホルモンの影響を受けて増殖、剥離、出血を繰り返します。生理のときに強い痛みを伴うことが多く、性交痛や排便痛も特徴的です。
「ダナゾール」は、女性ホルモンをおさえることで、そのような病巣を小さくする効果があり、効き目がよくて、治療中はほとんどの人の症状が改善します。
しかし、完全に治るわけではないことから、一般に4カ月間でいったん中止します。
その後再び症状があらわれることがあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科/乳腺外科/産婦人科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ボンゾール錠100mg 148円/錠(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1996年9月認可 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
ボンゾール錠100mg 【製薬メーカー:田辺三菱製薬】
ボンゾール錠200mg 【製薬メーカー:田辺三菱製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
「ダナゾール」は、子宮内膜症や乳腺症の治療に用いられる薬です。
子宮内膜症の病巣は、女性ホルモンの影響を受けて増殖、剥離、出血を繰り返し、生理のときに強い痛みを伴うことが多く、性交痛や排便痛も特徴的です。
「ダナゾール」は、女性ホルモンをおさえることで、そのような病巣を小さくして、効き目がよいことから、治療中はほとんどの人の症状が改善します。
しかし、完全に治るわけではないことから、一般には4カ月間でいったん中止します。
その後、再び症状があらわれることがあります。
「ダナゾール」は、男性ホルモンのテストステロンの誘導体で、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)をおさえる作用から、おもに子宮内膜症の治療に用いられます。
子宮内膜や卵巣の活動を止めて閉経のような状態にするので「偽閉経療法」と呼ぶこともあり、第一選択することはなく、症状が重い場合や閉経の近い人に薦められる治療法となっています。 |
使用方法 |
▼用法用量
[子宮内膜症]
・成人にはダナゾールとして1日200~400mgを2回に分け、月経周期第2~5日より、約4カ月間連続経口投与します。なお、症状により増量します。
[乳腺症]
・成人にはダナゾールとして1日200mgを2回に分け、月経周期第2~5日より、4~6週間連続経口投与します。
▼用法及び用量に関連する注意
・本剤の投与開始は妊娠していないことを確認して、必ず月経周期第2~5日より行ってください。女性胎児の男性化を起こすことがあります。
・治療期間中はホルモン剤以外の方法で避妊してください。女性胎児の男性化を起こすことがあります。 |
副作用 |
重大な副作用
▼血栓症(頻度不明)
脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症、網膜血栓症等があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行ってください。
▼心筋梗塞(頻度不明)
心筋梗塞があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行ってください。
▼劇症肝炎(頻度不明)
劇症肝炎があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行ってください。
▼肝腫瘍、肝臓紫斑病(肝ペリオーシス)
肝腫瘍、肝臓紫斑病があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行ってください。
▼間質性肺炎(頻度不明)
間質性肺炎があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・ALT上昇
・LDH上昇、AST上昇
・黄疸、ALP上昇
・γ-GTP上昇
・ざ瘡
・発疹、色素沈着、皮脂の分泌増加
・脱毛、紅斑(多形滲出性紅斑等)、はだあれ、蕁麻疹、点状出血
・光線過敏症
・嗄声、多毛
・陰核肥大
・浮腫
・体重増加
・性器出血
・帯下の増加、無月経
・乳房変化(乳房縮小、乳頭痛等)
・白血球減少
・白血球増多、赤血球増多、血小板増多、血小板減少
・悪心・嘔吐、胃不快感、胃痛、便秘、食欲亢進
・下痢、食欲不振、口内炎、口渇
・筋肉痛、関節痛、しびれ、肩こり
・筋拘縮、痙攣、四肢の感覚異常
・手根管症候群、CK上昇
・神経過敏、頭痛、めまい、倦怠感
・眠気、耳鳴、不眠、精神不安
・良性頭蓋内圧亢進)、抑うつ
・熱感
・そう痒、発汗、顔面潮紅、腟炎、乾燥感
・心悸亢進、眼精疲労、味覚異常、性欲減退、性欲亢進、コレステロール上昇
・耐糖能の異常、立ちくらみ、血圧上昇
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■血栓症の既往歴のある患者
血栓症の既往歴のある患者は、血栓症を起こすおそれがあります。投与しないでください。
■アンチトロンビンIII、プロテインC、プロテインSなどの凝固制御因子の欠損又は減少のある患者
アンチトロンビンIII、プロテインC、プロテインSなどの凝固制御因子の欠損又は減少のある患者は、血栓症を起こすおそれがあります。投与しないでください。
■重篤な肝障害、肝疾患のある患者
重篤な肝障害、肝疾患のある患者には投与しないでください。
■重篤な心疾患のある患者
重篤な心疾患のある患者には、浮腫等の症状が強くあらわれるおそれがあります。投与しないでください。
■篤な腎疾患のある患者
篤な腎疾患のある患者には投与しないでください。
■ポルフィリン症の患者
ポルフィリン症の患者は、症状を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。
■アンドロゲン依存性腫瘍のある患者
アンドロゲン依存性腫瘍のある患者は、症状を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。
■診断のつかない異常性器出血のある患者
診断のつかない異常性器出血のある患者には投与しないでください。このような患者では悪性腫瘍の疑いがあります。
■妊婦又は妊娠している可能性のある女性
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないでください。
■授乳婦
投授乳婦には投与しないでください。動物実験(ラット)で、母乳中へ移行することが報告されています。
使用に注意が必要な方 ■心疾患のある患者又はその既往歴のある患者
心疾患のある患者又はその既往歴のある患者(重篤な心疾患のある患者を除く)は、浮腫等の症状が強くあらわれるおそれがある。慎重に投与してください。
■てんかん患者、片頭痛のある患者
浮腫等により症状が強くあらわれるおそれがあります。慎重に投与してください。
■糖尿病患者
糖尿病患者は、十分コントロールを行いながら投与してください。耐糖能の異常がみられるおそれがあります。
■腎疾患のある患者又はその既往歴のある患者(重篤な腎疾患のある患者を除く)
腎疾患のある患者又はその既往歴のある患者(重篤な腎疾患のある患者を除く)は、浮腫等の症状が強くあらわれるおそれがあります。慎重に投与してください。
■肝機能障害、肝疾患のある患者(重篤な肝機能障害、肝疾患のある患者を除く)
肝機能障害、肝疾患のある患者(重篤な肝機能障害、肝疾患のある患者を除く)は、原疾患が悪化するおそれがあります。慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることから、減量(例えば1日100mg)するなど注意してください。
上記にあてはまる方は、ダナゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 ダナゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・ワルファリンカリウム
・カルバマゼピン
・シクロスポリン
・タクロリムス水和物
・インスリン製剤(ヒトインスリン等)
・アルファカルシドール
・シンバスタチン
・アトルバスタチンカルシウム水和物
上記を使用している方は、ダナゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 ダナゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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