ジフロラゾン酢酸エステル

成分名

ジフロラゾン酢酸エステル

適応症状

湿疹・皮膚炎群(ビダール苔癬/進行性指掌角皮症/脂漏性皮膚炎を含む)/乾癬/痒疹群(ストロフルス/じん麻疹様苔癬/固定じん麻疹を含む)/掌蹠膿疱症/紅皮症/薬疹・中毒疹/虫さされ/紅斑症(多形滲出性紅斑/ダリエ遠心性環状紅斑/遠心性丘疹性紅斑)/慢性円板状エリテマトーデス/扁平紅色苔癬/毛孔性紅色粃糠疹/特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑/シャンバーク病/紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む)/肥厚性瘢痕・ケロイド/肉芽腫症(サルコイドーシス/環状肉芽腫)/悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)/皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬/斑状型アミロイド苔癬を含む)/天疱瘡群/類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)/円形脱毛症 など

簡易説明

「ジフロラゾン酢酸エステル」は、抗炎症作用や免疫抑制作用などにより、皮膚炎などにおける湿疹、痒み、赤みなどを和らげる薬で、湿疹・皮膚炎群(ビダール苔癬、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む)、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬、斑状型アミロイド苔癬を含む)、天疱瘡群、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症の治療に用いられます。
日本では、帝國製薬がダイアコートの商品名で販売しています。
「ジフロラゾン酢酸エステル」は、ステロイドの外用薬で、ステロイドには炎症をしずめる強い作用があることから、短期間で皮膚炎をおさえることが可能で、腫れや赤みをすみやかにとり、かゆみや痛みをやわらげます。
このため、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)をはじめ、さまざまな湿疹・皮膚疾患に広く用いられます。

処方可能な診療科目

内科/皮膚科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ダイアコート軟膏0.05% 12.7円/g(薬価)
ダイアコートクリーム0.05% 12.7円/g(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1985年9月認可

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ダイアコート軟膏0.05% 【製薬メーカー:帝國製薬】
ダイアコートクリーム0.05% 【製薬メーカー:帝國製薬】

関連製品(ジェネリック)

ジフロラゾン酢酸エステル軟膏0.05%「YD」【製薬メーカー:陽進堂】
ジフロラゾン酢酸エステルクリーム0.05%「YD」【製薬メーカー:陽進堂】

効果・作用

「ジフロラゾン酢酸エステル」は、抗炎症作用や免疫抑制作用などにより、皮膚炎などにおける湿疹、痒み、赤みなどを和らげる薬です。
アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎(かぶれ)などは何らかの原因によりアレルギー反応がおこり、湿疹や痒みなどの皮膚症状があらわれ、副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールは抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用、血管収縮作用など様々な作用をあらわします。
「ジフロラゾン酢酸エステル」は、コルチゾールを元に造られたステロイド外用薬で、抗炎症作用や免疫抑制作用などにより湿疹、赤み、痒みなどの皮膚症状を改善する作用をあらわすことや、細胞増殖抑制作用などにより、表皮の過剰増殖などが原因でおこる乾癬の治療などに用いられます。
「ジフロラゾン酢酸エステル」は、その他、湿疹・皮膚炎群(ビダール苔癬、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む)、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬、斑状型アミロイド苔癬を含む)、天疱瘡群、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症などの治療に用いられるステロイド外用薬となっています。
ステロイド外用薬の強さは、もっとも強い1群から、弱い5群の5段階にランク付けされており、「ジフロラゾン酢酸エステル」は、1群”最強”に含まれます。
「ジフロラゾン酢酸エステル」は、いちばん強力な薬なので、症状の重いときに用いるほか、苔癬(たいせん)化した湿疹など皮膚が厚くなっている部分に適してり、一般的に、顔など皮膚の薄いデリケートな患部には使用しません。

使用方法

▼用法用量
・通常1日1~数回適量を患部に塗布します。

▼重要な基本的注意
・皮膚萎縮、ステロイド潮紅などの局所的副作用が発現しやすいので、特に顔面、頸、陰部、間擦部位への使用にあたっては、症状の程度を十分考慮してください。
・大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがあります。長期又は大量使用、密封法(ODT)は難治性症例に対してのみ行ってください。
・症状改善後は、投与回数又は投与量を減少させるなど、より緩和な局所療法への転換を考慮してください。

副作用

重大な副作用
▼皮膚の細菌・真菌感染症(0.53%)
皮膚の細菌性感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎等)、真菌性感染症(カンジダ症、白癬等)があらわれることがあります。このような場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止してください。密封法(ODT)の場合は起こりやすいです。

▼下垂体・副腎皮質系機能抑制(0.01%)
大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系機能の抑制を来すことがあるので、短期の使用が望ましいです。特別の場合を除き、密封法(ODT)や長期又は大量使用は避けてください。

▼後のう白内障・緑内障(頻度不明)
眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすことがあります。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、後のう白内障、緑内障等があらわれることがあります。

その他の副作用
・長期連用によるステロイド皮膚、ステロイドざ瘡、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎
・乾燥、長期連用による色素脱失、多毛、魚鱗癬様皮膚変化
・皮膚の刺激感
・そう痒、発疹、灼熱感、接触皮膚炎

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■細菌・真菌・スピロヘータ・ウィルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)の患者
細菌・真菌・スピロヘータ・ウィルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)の患者は、免疫機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。

■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。

■鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者
鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者は、穿孔の治癒障害を起こすおそれがあります。投与しないでください。

■潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者
潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者は、創傷修復を抑制し、症状を悪化させるおそれがあります。投与しないでください。

使用に注意が必要な方
■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。ウサギで催奇形作用(口蓋裂等)が報告されています。

■小児等
長期使用又は密封法(ODT)は避けてください。発育障害をおこすおそれがあります。おむつの使用に注意してください。密封法(ODT)と同様の作用があります。

■高齢者
高齢者は一般に副作用があらわれやすいことから、大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意してください。

上記にあてはまる方は、ジフロラゾン酢酸エステルを使用する事が出来ない可能性があります。
ジフロラゾン酢酸エステルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

報告なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
「ジフロラゾン酢酸エステル」の使用で気をつけることはありますか?

「ジフロラゾン酢酸エステル」は、安易に漫然と使用することなく、症状に応じたきめ細かな指導を受けてください。

「ジフロラゾン酢酸エステル」は細菌やウイルスの皮膚感染症に使えますか?

「ジフロラゾン酢酸エステル」は、細菌やウイルス、真菌(カビ)などによる皮膚感染症には原則用いません。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。