アシクロビル

目次

成分名 適応症状 簡易説明 受診科目 健康保険の適応 費用目安 厚生労働省による認可 国内のジェネリック認可 関連製品(新薬) 関連製品(ジェネリック) 効果・作用 使用方法 副作用 使用注意・使えない方 併用禁忌薬よくある質問

成分名

アシクロビル

適応症状

単純ヘルペス/水痘/帯状疱疹

簡易説明

単純ヘルペスや水疱瘡、帯状疱疹ウイルスのDNA複製を阻害し、ウイルスの増殖を抑えます。
ウイルスが増殖しきっていない初期症状に使用することで高い効果が得られます。
アシクロビルが含まれている医薬品の種類は経口薬の他に、軟膏、眼軟膏、注射、点滴剤などもあります。

処方可能な診療科目

泌尿器科/内科/皮膚科/婦人科/眼科/性病科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:200㎎約101.5円/400㎎約165.5円
軟膏の目安 :約280.5円/g
顆粒の目安 :約200円/g
クリームの目安 :約280.5円/g
点滴静注用 :約1709円/瓶

薬代後発薬1錠の目安:200㎎約35.8円/400㎎約49.4円~56.1円
後発顆粒の目安 :約63.5円~109.4円/g
後発点滴静注用 :約535円/瓶
後発軟膏の目安 :約115.3/g
後発シロップの目安 :約27.7/ml
後発内服ゼリー   :200㎎約159.6円/包 800㎎約480.1円/包
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可

200㎎→1988年10月 400㎎→1992年4月

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り 1944年~販売開始

関連製品(新薬)

ゾビラックス錠【製薬メーカー:GSKファーマ社】

関連製品(ジェネリック)

アシクロビル錠/アシクロビル顆粒/アシクロビル点滴静注用/アシクロビル軟膏/アシクロビルシロップ/アシクロビル内服ゼリー/アストリックドライシロップ/エアーナース軟膏/エアーナースクリーム/ナタジール点滴静注用/ビクロックス錠/ビクロックス顆粒/ビクロックスシロップ/ビクロックス点滴静注用

効果・作用

▼アシクロビルの作用
抗ウイルス薬の効果は、単純ヘルペス・水痘・帯状疱疹ウイルスのDNA合成を阻害し増殖を抑制します。
また単純ヘルペスウイルス感染症の発症抑制、性器ヘルペスの再発抑制にも使用されます。
抗ウイルス薬のヘルペス抑制効果は非常に高く臨床試験データでは85%以上の人に有効とされました。
そして抗ウイルス薬は症状を発症してから服用するまでの期間が短ければ短い程、症状に高い効果を発揮します。
発症初期段階のうちにウイルスの増殖を止める事ができれば病変の形を最小限に抑制することも可能です。
抗ウイルス薬はウイルスを抑制する効果はあっても、病変を治療する効果はないためヘルペスウイルス治療において最も重要なのが、早期治療を行い病変を最小限に抑制することになります。

▼ヘルペスウイルスが発症してしまう原因
ヘルペスの原因であるウイルスは約100種類ありますが、人体に感染するウイルスは8種類になります。
感染したウイルスにより発症する場所や症状が異なってきます。
ヘルペスウイルスは世界中に普通に存在しているウイルスでほとんどの人が口唇ヘルペスに感染しており、日本人の70~80%の人が感染していると言われています。
以前は親族間の頬ずりやキス、同じ食器での食事などで1~4歳までの間にほとんどの人が感染していました。
そのため幼少期にウイルスの抗体を持ち大人になって再発しても重症化することは稀であると言われていました。
しかし、近年の核家族化や衛生面の改善で10歳の抗体保有率が6人に1人にまで減少し大人になってから感染してしまうと重症化してしまうケースが多くなりました。

【口唇ヘルペスの発症原因】
初感染のあとヘルペスの症状がおさまってもヘルペスウイルスが死滅したわけではありません。
ウイルスは神経節に潜んでいて疲労、風邪、紫外線、ストレスなど免疫力が低下していると再発しやすいです。
また女性の場合は月経前に再発することも多いと言われています。

【性器ヘルペスの発症原因】
性器ヘルペスの初感染は主に性行為が原因といわれ、皮膚や粘膜からの感染になるので風邪のように空気感染や飛沫感染はしないです。
また性行為以外でも、パートナーが口唇ヘルペスを持っていてオーラルセックスで性器に感染したり、自分の口唇ヘルペスを手で触ったあと性器に触れたりすることでも性器ヘルペスを発症する可能性もあります。
その他の原因としてはウイルスがついたタオルや洋式便器からウイルスがうつるケースも考えられます。

【水痘・帯状疱疹の発症原因】
一度、水疱瘡にかかるとほとんどの人は神経の中にウイルスが長く潜伏した状態になっています。
疲労、風邪、紫外線、ストレスなど免疫力が低下しているとウイルスが活発になり神経を伝わって皮膚に症状があらわれ水ぶくれをつくりそれが帯状疱疹になります。
水疱瘡にかかったことのある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性はありますが、水疱瘡になったことがない人でも帯状疱疹になる可能性もあります。
胎児期に発症したり、生後ワクチンを接種することでも感染し水痘・帯状疱疹ウイルスが神経の中に潜んでいることが多いと言われています。
全身どこにでも発症し、特に50代~70代の方に発症する事が多いですが何歳の人にでも発症するといわれています。

▼アシクロビルの作用開始・効果のピーク
服用後、約1.6時間~1.7時間後に効果のピークを迎えます。
ピーク後、緩やかに効果が下がっていきます。

【アシクロビルの効果・作用まとめ】
①ヘルペスウイルスのDNA合成を阻害し増殖を抑制する
②単純ヘルペスウイルス感染症の発症抑制、性器ヘルペスの再発抑制にも使用される
③抗ウイルス薬はウイルスを抑制する効果はあっても、病変を治療する効果はない
④早期治療を行い病変を最小限に抑制すること

使用方法

アシクロビル錠の成分量には【200㎎】【400㎎】と種類があります。
【成人】
単純疱疹:
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、成人には1回アシクロビルとして800mgを1日5回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
【小児】
単純疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
性器ヘルペスの再発抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

■アシクロビル顆粒40%
【成人】
単純疱疹:
通常、成人には1回アシクロビルとして200mg(本剤0.5g)を1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、成人には1回アシクロビルとして200mg(本剤0.5g)を1日5回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、成人には1回アシクロビルとして800mg(本剤2g)を1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
【小児】
単純疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mg(本剤0.05g/kg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mg(本剤0.5g)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mg(本剤0.05g/kg)を1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。ただし、1回最高用量は200mg(本剤0.5g)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mg(本剤0.05g/kg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mg(本剤2g)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
水痘:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mg(本剤0.05g/kg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mg(本剤2g)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
性器ヘルペスの再発抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mg(本剤0.05g/kg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mg(本剤0.5g)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

■アシクロビル点滴静注用250㎎
【成人】
通常、成人にはアシクロビルとして1回体重1kg当たり5mgを1日3回、8時間毎に1時間以上かけて、7日間点滴静注する。
なお、脳炎・髄膜炎においては、必要に応じて投与期間の延長もしくは増量ができる。ただし、上限は1回体重1kg当たり10mgまでとする。
【小児】
通常、小児にはアシクロビルとして1回体重1kg当たり5mgを1日3回、8時間毎に1時間以上かけて、7日間点滴静注する。
なお、必要に応じて増量できるが、上限は1回体重1kg当たり20mgまでとする。
さらに、脳炎・髄膜炎においては、投与期間の延長もできる。
【新生児】
通常、新生児にはアシクロビルとして1回体重1kg当たり10mgを1日3回、8時間毎に1時間以上かけて、10日間点滴静注する。
なお、必要に応じて投与期間の延長もしくは増量ができる。ただし、上限は1回体重1kg当たり20mgまでとする。

■アシクロビル軟膏5%
【成人】 適量を1日数回塗布する
【小児】 適量を1日数回塗布する

■アシクロビルシロップ8%
【成人】
単純疱疹:
通常、成人には1回2.5mL(アシクロビルとして200mg)を1日5回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
帯状疱疹:
通常、成人には1回10mL(アシクロビルとして800mg)を1日5回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
【小児】
単純疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回0.25mL(アシクロビルとして20mg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は2.5mL(アシクロビルとして200mg)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回0.25mL(アシクロビルとして20mg)を1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。ただし、1回最高用量は2.5mL(アシクロビルとして200mg)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回0.25mL(アシクロビルとして20mg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は10mL(アシクロビルとして800mg)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
水痘:
通常、小児には体重1kg当たり1回0.25mL(アシクロビルとして20mg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は10mL(アシクロビルとして800mg)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
性器ヘルペスの再発抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回0.25mL(アシクロビルとして20mg)を1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は2.5mL(アシクロビルとして200mg)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

■アシクロビル内服ゼリー200㎎
【成人】
単純疱疹:
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、成人には1回アシクロビルとして800mgを1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
【小児】
単純疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
帯状疱疹:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
性器ヘルペスの再発抑制:
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用

アシクロビルの副作用
腹痛/下痢/胃痛/頭痛/貧血/吐き気など

下記に、アシクロビルが日本国内で承認された時の臨床試験データをまとめました。
【単純疱疹を対象とした場合】
9795例中、110例(1.12%)の方に副作用か検査値異常が認められました。
下記は、主な副作用です。
・腹痛        22例(0.22%)
・下痢        14例(0.14%)
・高トリグライド血症  9例(0.09%)

【帯状疱疹を対象とした場合】
3856例中、228例(5.91%)の方に副作用か検査値異常が認められました。
下記は、主な副作用です。
・高トリグライド血症   47例(1.22%)
・ALT(GPT)上昇   36例(0.93%)
・BUN上昇       33例(0.83%)

アシクロビルには、副作用が起こる可能性があります。
アシクロビルを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

副作用の出方は、個人差や服用量によっても違ってきます。
アシクロビルは、医師や薬剤師に指示された、用法・用量を守っていれば安全に使用出来るお薬です。

■アシクロビル副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
①アナフィラキシーショック、アナフィラキシー(呼吸困難、血管浮腫等)
②汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群(DIC)、血小板減少性紫斑病
③急性腎不全
④精神神経症状:意識障害(昏睡)、せん妄、妄想、幻覚、錯乱、痙攣、てんかん発作、麻痺、脳症等
⑤中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
⑥呼吸抑制、無呼吸
⑦間質性肺炎
⑧肝炎、肝機能障害、黄疸
⑨急性膵炎

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

正しく使えば、アシクロビルは安全な医薬品ですが、使い方を間違えると重篤な副作用を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■アシクロビルを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(アシクロビル錠の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼アシクロビル錠の有効成分
アシクロビル

▼アシクロビル錠の添加物
・結晶セルロース
・クロスポビドン
・ポビドン
・デンプングリコール酸Na
・ステアリン酸Mg
・軽質無水ケイ酸

■腎障害のある方
精神神経症状等があらわれやすい。
■肝障害のある方
肝障害が増悪するおそれがある。
■高齢者
精神神経症状等があらわれやすい。
■小児

上記にあてはまる方は、アシクロビルを使用する事が出来ない可能性があります。
アシクロビルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

プロベネシド/シメチジン/ミコフェノール酸モフェチル/テオフィリン 他

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

アシクロビルに関する
よくある質問
アシクロビル服用中にお酒は飲んでも大丈夫ですか?

完治が遅くなる可能性があるので飲酒はしばらく控えるようにしてください。

クラビットとアシクロビルの併用は問題ありませんか?

クラビットとアシクロビルの併用は特に問題はありません。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。