成分名 |
塩酸ロメフロキサシン |
適応症状 |
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、骨髄炎、関節炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、尿道炎、感染性腸炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、眼瞼膿瘍、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、眼瞼炎、麦粒腫、結膜炎、眼科周術期の無菌化療法、外耳炎 |
簡易説明 |
DNA合成の時に必要とされる酵素を阻害し、細菌を死滅させる働きがあります。すべてのDNA合成を阻害するのではなく、ターゲットを決めてそこに向かって作用します。血中への吸収率も高く、作用時間も7~8時間と長いです。薬の種類も多種にわたるので、使いやすさで選ばれているという面もあります。市販薬は現在存在しないため、医師に処方してもらう必要があります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/眼科/耳鼻科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料の目安:1,000~2,000円
薬代の目安:
バレオン錠200mg/98.2円(マイランEPD)
バレオンカプセル100mg/59.5円(マイランEPD)
ロメフロン点眼液0.3%/110.7円(千寿製薬)
ロメフロンミニムス眼科耳科用液0.3%/36.2円(千寿製薬)
ロメフロン耳科用液0.3%/113.1円(千寿製薬)
病院によって差があり、薬代の他に初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1990年4月発売 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
バレオン錠200mg(マイランEPD)
バレオンカプセル100mg(マイランEPD)
ロメフロン点眼液0.3%(千寿製薬)
ロメフロンミニムス眼科耳科用液0.3%(千寿製薬)
ロメフロン耳科用液0.3%(千寿製薬) |
関連製品(ジェネリック) |
バレオンジェネリック(Intas Pharma)
塩酸ロメフロキサシン耳科用液0.3%(武漢诺安薬業)
オカシン点眼液(ノバルティス・ファーマ) |
海外での使用実績 |
2016年7月26日に、アメリカ合衆国食品医薬品局(FDA)はニューキノロンの副作用の警告を強化しました。腱炎や腱断裂(全ての年代で)、関節痛、筋痛、末梢神経障害(針で刺すような痛み)、中枢神経系への影響(幻覚、不安、うつ病、不眠、重度の頭痛、混乱)と関連が判明しています。これらの副作用は、使用開始から数日以内、または使用後数カ月以内に発現する。不可逆的な場合もあります。 |
効果・作用 |
本成分は、目や耳・その他の感染症に用いられる抗抗菌剤です。
グラム陰性菌という菌にはDNAジャイレース、グラム陽性菌という菌にはトポイソメレースⅣの働きを阻害して核酸合成を抑制・妨害する作用を示すため、結果的に細菌を殺す効果があります。本成分はアレルギーの副作用を起こしにくく、難治性の感染症でも一定の効果を示します。これらの阻害される物質は、DNA合成の時に必要とされる酵素です。つまり、感染しているDNAの合成を阻害することによって細菌が増えることを防ぎ、かつ細菌を殺すという作用です。薬の吸収率もよく、90~95%が腸から吸収されて血液内へ移行します。すべてのDNA合成を阻害するのではなく、細菌に関係するDNAだけを阻害します。標的とする組織へ移行する機能も優れています。血中消失半減期は7~8時間と長いため、作用時間も比較的長いです。
ロメフロン耳科用液には防腐剤のベンザルコニウム塩化物が入っています。この防腐剤が入っていない1回使い切りタイプがロメフロンミニムス耳科用液です。容器を開けた時は破損物が入らないようにするためにも2〜3滴捨てた後、点耳します。ロメフロンミニムス耳科用液は1本あたり0.5ml入っていますが、1回開封すれば残った液は廃棄しなければいけません。 |
使用方法 |
経口の場合は1回100〜200mgを1日2〜3回経口投与します。
眼科用の場合は、通常、1回1滴、1日3回点眼します。
耳科用は1回6〜10滴点耳し、約10分間の耳浴を1日2回行います。
なお、感染症の種類及び症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
下痢・発疹・そう痒感・軟便・嘔気・胃不快感・嘔吐・食欲不振・めまい・過敏症・結膜充血がみられます。
重大な副作用
ショック・アナフィラキシー・呼吸困難・潮紅・浮腫・急性腎障害・重篤な腎障害・偽膜性大腸炎・血便・重篤な大腸炎・腹痛・頻回の下痢・重篤な低血糖・横紋筋融解症・筋肉痛・脱力感・CK上昇・血中ミオグロビン上昇・尿中ミオグロビン上昇・急激な腎機能悪化・痙攣・口蓋弓腫張・アキレス腱炎・腱断裂・腱障害・腱周辺の痛み・発赤・中毒性皮膚壊死融解症・Toxic Epidermal Necrolysis・TEN・皮膚粘膜眼症候群・Stevens-Johnson症候群・QT延長・心室頻拍・Torsades de pointes・大動脈瘤・大動脈解離・精神症状・幻覚・譫妄・間質性肺炎・発熱・咳嗽・胸部X線異常・好酸球増多・重症筋無力症悪化などがみられます。
その他の副作用
白血球減少・血小板減少・赤血球減少・ヘモグロビン減少・ヘマトクリット減少・BUN上昇・クレアチニン上昇・AST上昇・ALT上昇・Al-P上昇・総ビリルビン上昇・蕁麻疹・光線過敏症・口内炎・口角炎・口内乾燥・胸やけ・腹部膨満感・胃腸障害・便秘・頭痛・不眠・眠気・振戦・倦怠感・熱感・リンパ節腫張・心悸亢進などがみられることがあります。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■塩酸ロメフロキサシンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、バレオン錠200mgはアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼バレオン錠200mgの有効成分
塩酸ロメフロキサシン220.8mg(ロメフロキサシンとして200mg)
▼バレオン錠200mgの添加物
乳糖水和物、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、カルナウバロウ
■他に使用できない方
・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方
・フルルビプロフェンアキセチルまたはフルルビプロフェンを使用中の方
・妊婦または妊娠している可能性のある女性
・小児等
使用に注意が必要な方 ・てんかん等の痙攣性疾患またはこれらの既往歴のある方
・類似化合物(キノロン系抗菌剤)に対して過敏症の既往歴のある方
・重症筋無力症の方
・大動脈瘤又は大動脈解離を合併している方、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくはリスク因子(マルファン症候群等)を有する方
・高度の腎機能障害の方
・授乳婦
・高齢者
上記にあてはまる方は、塩酸ロメフロキサシンを使用する事が出来ない可能性があります。 塩酸ロメフロキサシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤(ジクロフェナクナトリウム、アンフェナクナトリウム水和物等)
・プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤(ロキソプロフェンナトリウム水和物、ザルトプロフェン、プラノプロフェン等)
・アルミニウム又はマグネシウム含有製剤(乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、スクラルファート水和物等)
・副腎皮質ホルモン剤〈経口剤、注射剤〉(プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等)
上記を使用している方は、塩酸ロメフロキサシンを使用する事が出来ない可能性があります。 塩酸ロメフロキサシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・フルルビプロフェン アキセチル(ロピオン)、フルルビプロフェン(フロベン等)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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参考元一覧 |
バレオン【添付情報】
バレオン錠200mg【基本情報】 |
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