成分名 |
ラノコナゾール |
適応症状 |
足白癬/体部白癬/癜風/股部白癬/カンジダ症の間擦疹/カンジダ症の指間糜爛症/カンジ/症の爪囲炎など |
簡易説明 |
ラノコナゾールは、カビ(真菌)を障害する抗真菌作用があることから、白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善するはたらきがあり、白癬・カンジダ症・癜風などの治療に用いられる薬です。
強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴としており、真菌の発育を抑制または阻止することにより、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。
液剤は刺激痛を生じやすいことから使用にあたっては注意が必要で、軟膏やクリームは、皮膚の角質層に十分浸透させるようによく擦り込むようにすることで効果を高めることができます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程度
薬代1gあたりの目安:1%約26円
薬代1mlあたりの目安:1%約26円
薬代後発薬1gの目安:1%約18円
薬代後発薬1mlの目安:1%約18円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
薬価基準収載年月 : 2008年12月
販売開始年月 : 1994年9月
再審査結果公表年月 : 2003年6月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:マルホ】
アスタットクリーム1%
アスタット外用液1%
アスタット軟膏1% |
関連製品(ジェネリック) |
【ラノコナゾールクリーム1%「イワキ」 岩城製薬】
【ラノコナゾール外用液1%「イワキ」 岩城製薬】
【ラノコナゾール軟膏1%「イワキ」 岩城製薬】 |
効果・作用 |
ラノコナゾールは、アゾール系のうちのイミダゾール系抗真菌薬で、カビ(真菌)を障害する抗真菌作用がある薬で、白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善するはたらきがあります。
本薬は強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴としていることから、カビ(真菌)の発育を抑制または阻止することにより、殺菌的に抗真菌作用を発揮して、効き目がよく、刺激痛などの副作用も比較的少ないことから、皮膚真菌症の治療に広く用いられ、しっかりと治療すれば完全に治すことができます。
カビ(真菌)の細胞が人の細胞と異なる点は、エルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜をもっている点で、ラノコナゾールはそのエルゴステロールの生合成を阻害して、カビ(真菌)の発育を抑制または阻止することができます。
カビ(真菌)が皮膚に感染しておこる病気を皮膚真菌症とよび、多くは白癬菌やカンジダなどが原因でおこります。
白癬症はカビの一種である白癬菌による皮膚感染症の総称で、足や爪の白癬、頭部白癬(しらくも)、股部白癬(いんきんたむし)、体部白癬(たむし)などに分かれています。
本薬はカビ(真菌)の細胞膜などに作用して、その構造や機能などを障害することで抗真菌作用をあらわす外用薬であり、本剤の剤形には軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり、薬剤によっては皮膚病変の状態や使用部位などに合わせた剤形選択が可能な場合もあります。
3種類の製剤が販売されていることから、使い勝手など考慮して使い分けることができて、一般的には、どんな症状にも使いやすいクリームが処方されることが多いです。
使用にあたっての注意点としては、ただれがひどい患部や、擦傷・傷のある部分に使用する場合は、慎重に用いてください。
とくに液剤は刺激痛を生じやすいことから注意が必要です。
軟膏やクリームは、皮膚の角質層に十分浸透させるようによく擦り込むようにすることで効果を高めることができます。
使用にあたり、指示された期間は治療を続けることが大切で、足の裏など角質層が厚い部分では半年から1年以上続けないと完治しないことがあります。
また、決められた使用回数を守る必要があり、使いすぎると皮膚が荒れたり、カブレを起こすことがあります。
カビ(真菌)の治療の第一のポイントは広域に塗ることで、第二は根気よく続けることになり、このような治療方法は周囲に付いている菌や角質に潜んでいる菌を完全に死滅させるために必要です。
効果が高い薬であることから、治療開始後2週間から3週間しても症状が改善しない場合は、医師に相談してみてください。 |
使用方法 |
・1日1回患部に塗布します。 |
副作用 |
副作用発現状況の概要について、承認前の調査1688例中報告された副作用は23例(1.4%)で、主な副作用は、クリームでは接触性皮膚炎4例(0.4%)の他、乾燥、小水疱、発赤、びらん等でした。外用液では刺激感6例(1.3%)、接触性皮膚炎2例(0.4%)の他、発赤、そう痒、角化の悪化等でした。軟膏では接触性皮膚炎3例(1.2%)、刺激感でした。
なお、本剤に起因すると思われる臨床検査値の異常変動は認められませんでした。
承認後における使用成績調査I(1994年9月から1997年10月)3062例中報告された副作用は40例(1.3%)で、主な副作用は、皮膚炎・接触性皮膚炎25例(0.8%)、発赤4例(0.1%)等でした。
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
接触性皮膚炎/皮膚炎/発赤/皮膚小水疱/皮膚刺激感/皮膚そう痒感/皮膚亀裂/皮膚乾燥/皮膚腫脹など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ラノコナゾールを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アスタットにアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アスタットの有効成分
ラノコナゾール
▼代表薬の添加物
[アスタットクリーム1%]
・ステアリルアルコール、セタノール、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、ジブチルヒドロキシトルエン、セバシン酸ジエチル、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ポリソルベート60、モノステアリン酸ソルビタン
[アスタット外用液1%]
・エタノール、マクロゴール400、メチルエチルケトン
[アスタット軟膏1%]
・白色ワセリン
使用に注意が必要な方 ■妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、使用経験が少ないことから、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
上記にあてはまる方は、ラノコナゾールを使用する事が出来ない可能性があります。 ラノコナゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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