クロラムフェニコール

成分名

クロラムフェニコール

適応症状

深在性皮膚感染症/慢性膿皮症/湿潤/びらん/外傷・熱傷及び手術創等の二次感染/外耳炎/中耳炎/眼瞼炎/結膜炎/角膜炎/眼科周術期の無菌化療法 など

簡易説明

「クロラムフェニコール」はバクテリア由来の抗生物質で、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、湿潤、びらん、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、外耳炎、中耳炎、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、眼科周術期の無菌化療法などの治療に用いられます。
日本では、アルフレッサファーマがクロマイやクロロマイセチンの商品名で販売しており、また、富士製薬工業がクロラムフェニコールの商品名で販売しています。
「クロラムフェニコール」は細菌感染症の治療に用いられ、ブドウ球菌などグラム陽性菌のほか、グラム陰性菌に対して特に抗菌活性を持ちます。
「クロラムフェニコール」は発酵生産によって製造されていましたが、発酵法では生産された「クロラムフェニコール」により、生産菌自体が死滅してしまうことから、現在は化学合成によって生産されています。

処方可能な診療科目

内科/外科/皮膚科/呼吸器科/消化器科/循環器科/耳鼻咽喉科/泌尿器科/眼科/口腔外科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
クロマイ-P軟膏 28.5円/g(薬価)
クロロマイセチン耳科用液0.5% 21.5円/mL(薬価)
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1959年12月認可

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

クロマイ-P軟膏【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】

関連製品(ジェネリック)

ハイセチンP軟膏【製薬メーカー:富士製薬工業】

効果・作用

「クロラムフェニコール」はバクテリア由来の抗生物質で、細菌のタンパク合成を阻害して、成長・分裂・増殖を妨げる効果を持ちます。
細菌は生命維持や増殖に必要なタンパク質合成が必要で、タンパク質合成をリボソームという器官で行うのですが、そのリボソームは30Sと50Sというサブユニットに分かれています。
「クロラムフェニコール」はリボソーム50Sサブユニットに作用することで、タンパク質合成を阻害することで細菌の増殖を抑えて殺菌的に作用します。
「クロラムフェニコール」は1947年により発見され、ペニシリンやストレプトマイシンに次いで開発されましたが、ペニシリンやストレプトマイシンよりも抗菌スペクトルが広い特徴を持っており、グラム陽性・陰性菌、レプトスピラ、リケッチア、クラミドフィラに対して強い抗菌活性を持ちます。
「クロラムフェニコール」は発酵生産によって製造されていましたが、発酵法では生産された「クロラムフェニコール」によって生産菌自体が死滅してしまうことから、現在は化学合成によって生産されています。
「クロラムフェニコール」はグラム陽性、陰性にかかわらず、多くの微生物に対して有効ですが、再生不良性貧血などの重大な副作用があるため、先進国では腸チフスなどの重大で生命の危機がある感染症や、多剤耐性のため「クロラムフェニコール」以外に選択肢がない場合にのみ用いられます。
「クロラムフェニコール」の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐために、原則として感受性を確認して疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめることが推奨されています。

使用方法

▼深在性皮膚感染症、慢性膿皮症の用法用量
・1日1~数回直接患部に塗布又は塗擦するか、あるいは無菌ガーゼ等にのばして貼付します。なお、症状により適宜増減します。

▼外耳炎、中耳炎の用法用量
・0.5%液を、通常、耳の罹患部に適量を1日1~数回用います。なお、症状により適宜回数を増減します。

副作用

主な副作用
▼皮膚の感染症
・クロラムフェニコール・フラジオマイシン耐性菌又は非感性菌による感染症
・真菌症(白癬、カンジダ症等)
・ウイルス感染症

▼過敏症
・皮膚の刺激感
・発疹
・接触性皮膚炎

その他の副作用
・長期連用による
・ステロイドざ瘡(尋常性ざ瘡に似るが、白色の面皰が多発する傾向がある)
・ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)
・魚鱗癬様変化
・色素脱失
・紫斑
・多毛

▼下垂体、副腎皮質系機能
・大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)による
・下垂体・副腎皮質系機能抑制

▼眼圧亢進、緑内障
・眼瞼皮膚への使用による
・眼圧亢進
・緑内障
・大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)による
・後のう白内障
・緑内障

▼長期連用
・腎障害
・難聴

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■クロラムフェニコール・フラジオマイシン耐性菌又は非感性菌による皮膚感染の患者
クロラムフェニコール・フラジオマイシン耐性菌又は非感性菌による皮膚感染の患者には投与しないでください。

■皮膚結核、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹の患者
副腎皮質ステロイドは免疫機能を抑制するため、感染症を増悪させます。皮膚結核、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹の患者には投与しないでください。

■真菌症(白癬、カンジダ症等)の患者
真菌症(白癬、カンジダ症等)の患者は、副腎皮質ステロイドは免疫機能を抑制するため、感染症を増悪させます。投与しないでください。

■鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者
鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者は、副腎皮質ステロイドの血管新生及び肉芽増殖に対する抑制作用により上皮化が抑制され、鼓膜穿孔が拡大したり自然閉鎖が阻害されるおそれがあります。投与しないでください。

■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。

■フラジオマイシン、カナマイシン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシン等のアミノ糖系抗生物質、又はバシトラシン、クロラムフェニコールに対し過敏症の既往歴のある患者
フラジオマイシン、カナマイシン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシン等のアミノ糖系抗生物質、又はバシトラシン、クロラムフェニコールに対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。

■潰瘍(ベーチェット病を除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者
潰瘍(ベーチェット病を除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者には投与しないでください。副腎皮質ステロイドの血管新生及び肉芽増殖に対する抑制作用により上皮化が抑制されるおそれがあります。熱傷や凍傷については真皮に障害の及ぶ第2度以上を禁忌としています。ベーチェット病については副腎皮質ステロイド剤の使用が必要な場合もあるため除いています。

使用に注意が必要な方
■妊婦、産婦、授乳婦等への使用
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対して、大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けてください。また、妊婦に対する安全性は確立していません。

■小児等への使用
乳児・小児では長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害をきたすおそれがあります。

上記にあてはまる方は、クロラムフェニコールを使用する事が出来ない可能性があります。
クロラムフェニコールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・クマリン系抗凝血剤(ワルファリンなど)
・スルホニル尿素系
・経口血糖降下薬(トルブタミド、クロルプロパミドなど)
・スルホンアミド系
・経口血糖降下薬(グリブゾールなど)
・インスリン製剤
・シクロホスファミド水和物
・メトトレキサート
・バルビツール酸誘導体(フェノバルビタールなど)
・シクロスポリン

上記を使用している方は、クロラムフェニコールを使用する事が出来ない可能性があります。
クロラムフェニコールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
・骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
「クロラムフェニコール」はどのような系統の抗生物質ですか?

バクテリア(Streptomyces venezuelae)由来の抗生物質になります。

軟膏として「クロラムフェニコール」を使用する際に気を付けることはありますか?

医師に指示された患部に限定して、健全な部位に塗り広げないようにしてください。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。