成分名 |
ロキシスロマイシン |
適応症状 |
咽頭炎/顎炎/急性気管支炎/喉頭炎/ざ瘡の化膿性炎症/歯冠周囲炎/歯周組織炎/中耳炎/肺炎/副鼻腔炎/扁桃炎/慢性膿皮症/リンパ管炎/リンパ節炎/深在性皮膚感染症/表在性皮膚感染症 |
簡易説明 |
ロキシスロマイシンはマクロライド系の抗生物質で、細菌などの蛋白合成を阻害することにより抗菌作用を示します。
通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科領域感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられます。
いろいろな細菌に有効なので、呼吸器や耳鼻科領域を中心に各科で広く使われます。のどの痛みや発熱をともなう“かぜ”や炎症を伴うざ瘡(ニキビ)にも処方されます。本来、インフルエンザを含め一般的なウイルス性の“かぜ”には無効なのですが、細菌による二次感染時やその予防のために用いる場合もあります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科/耳鼻科/呼吸器内科/アレルギー科/など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
新薬1錠あたりの目安:150mg37.3円 (薬価)
後発薬1錠あたりの目安:150mg16.1円~ 26.1円 (薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
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厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1991年 3月【販売開始年月】 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
ルリッド錠150 【製薬メーカー名:サノフィ】 |
関連製品(ジェネリック) |
ロキシマイン錠150mg【製薬メーカー:トーワ】
ロキシスロマイシン錠150mg【製薬メーカー:トーワ】
ロキシスロマイシン錠150mg【製薬メーカー:長生堂製薬】
ロキシスロマイシン錠150mg【製薬メーカー:サワイ】
ロキシスロマイシン錠150mg【製薬メーカー:日医工】 |
効果・作用 |
ロキシスロマイシンはエリスロマイシンの誘導体であり、ブドウ球 菌属、レンサ球菌属、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニュー モニエ)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス等に抗菌力を発揮する。
作用機序は他のマクロライド系抗生物質と同様に、細菌のリボソー ムにおけるタンパク合成を阻害し、静菌的に作用する。貪食細胞へ の移行にすぐれており、貪食細胞の食菌・殺菌作用を促進する。
■マクロライド系抗菌薬とは
・ 細菌のタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
・細菌の生命維持や増殖にはタンパク質合成が必要となる
・タンパク質合成はリボソームという器官で行われる
・本剤は細菌のリボソームでのタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑える
・マイコプラズマやクラミジアなどの菌に対しても高い抗菌作用をあらわす
・服用の際、比較的苦味を強く感じる場合がある
■マクロライド系抗菌薬の詳しい薬理作用
細菌の生命維持や増殖にはタンパク質の合成が必要であり、それはリボソームという器官で行われる。細菌のリボソームは30Sと50Sというサブユニットに分けられる。
本剤は細菌などの50Sサブユニットに作用することでタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす。
本剤はマイコプラズマなどの細胞壁をもたない細菌や細胞内に寄生するクラミジアなどに対しても抗菌作用をあらわす。本剤の中でも胃酸に対する安定性や体内の組織への移行性を増大させたクラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、アジスロマイシンをニューマクロライドと呼ぶことがある。
なお、本剤は内服する際、比較的苦味を感じやすい薬剤であり、特に薬剤を噛み砕いたり、スポーツ飲料やジュースなどの酸性飲料で服用すると強い苦味を感じる場合がある。 |
使用方法 |
通常、成人にはロキシスロマイシンとして1日量300mg(力価)を2回に分割し、経口投与する
飲み忘れに気付いた際は、思い出したときすぐに服用してください。ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分は服用しないでください。
※2回分を一度に服用しないこと。
・本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
・血小板減少症があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。 |
副作用 |
主な副作用
下痢/発疹/Al-P上昇/胃部不快感/嘔吐/過敏症/多形紅斑/眠気/錯乱/胆汁うっ滞/胸やけ
重大な副作用
ショック/アナフィラキシー/不快感/口内異常感/眩暈/便意/耳鳴/発汗/喘鳴/呼吸困難/血管浮腫/全身潮紅/全身蕁麻疹/偽膜性大腸炎/出血性大腸炎/重篤な大腸炎/腹痛/頻回の下痢/血便/間質性肺炎/発熱/咳嗽/胸部X線異常/好酸球増多/血小板減少症/肝機能障害/黄疸/AST上昇/ALT上昇/皮膚粘膜眼症候群/Stevens-Johnson症候群/紅斑/そう痒感/眼充血/口内炎/QT延長/心室頻拍
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
その他の副作用
【ロキシスロマイシンの注意すべき副作用】
ショック/アナフィラキシー/不快感/口内異常感/眩暈/便意/耳鳴/発汗/喘鳴/呼吸困難
【ロキシスロマイシンの上記以外の副作用】
味覚異常/嗅覚異常/難聴/回転性めまい/視力障害/霧視/全身倦怠感/脱力感/動悸/関節痛/鼻出血/月経異常/浮腫/頭痛/浮動性めまい/舌のしびれ感/しびれ/白血球減少/口渇/食欲不振/腹部膨満感/菌交代症
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・過敏症の方
・ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中
・エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中
上記にあてはまる方は、ロキシスロマイシンを使用する事が出来ない可能性があります。
ロキシスロマイシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
使用に注意が必要な方 ・ロキシスロマイシンに対し過敏症の既往歴のある方。
・合併症・既往歴等のある方
・過敏症の既往歴のある方
・QT延長を起こすおそれのある方(先天性QT延長症候群の方、低カリウム血症等の電解質異常のある方)
・肝機能障害の方
・妊婦の方
・授乳婦の方
・小児等
・高齢者の方
上記にあてはまる方は、ロキシスロマイシンを使用する事が出来ない可能性があります。
上記にあてはまる方は、ロキシスロマイシンを使用する事が出来ない可能性があります。 ロキシスロマイシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ワルファリンカリウム/テオフィリン
上記を使用している方は、ロキシスロマイシンを使用する事が出来ない可能性があります。 ロキシスロマイシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)を含有する製剤/クリアミン
/ジヒデルゴット等
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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