成分名 |
ポリミキシンB硫酸塩 |
適応症状 |
外傷・熱傷及び手術創等の二次感染/骨髄炎/関節炎/膀胱炎/結膜炎/角膜炎(角膜潰瘍を含む)/中耳炎/副鼻腔炎
【適応菌種】
ポリミキシンBに感性の大腸菌/肺炎桿菌/エンテロバクター属/緑膿菌 |
簡易説明 |
・ポリペプチド系の抗生物質で、細菌が原因のいろいろな病気に使用される殺菌する薬です。
・外傷・熱傷および手術創などの二次感染、骨髄炎、関節炎、膀胱炎などの治療に使用されています。
・体内に広がった細菌を殺菌する作用があり、膀胱洗浄などで局所に用いるほか、腸内を細菌を殺菌するのに内服する場合もあります。
・主成分としては、「ポリミキシンB」は、ポリペプチド系の抗生物質となっており、細菌の「細胞膜」をこわし、殺菌的に作用します。
・「緑膿菌」などグラム陰性菌に強い抗菌力があり、体内の細菌を殺菌します。
・「白血病」の治療時に腸管内の殺菌にも使用されています。
・真菌やウイルス性の病気には効果がありません。 |
処方可能な診療科目 |
内科/耳鼻咽喉科/皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:25万単位約82.2円/50万単位349.9円/100万単位265.4円/300万単位1546.6円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:1981年 11月【硫酸ポリミキシンB錠25万単位】 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
硫酸ポリミキシンB錠25万単位【製薬メーカー:ファイザー】
硫酸ポリミキシンB散50万単位【製薬メーカー:ファイザー】
硫酸ポリミキシンB錠100万単位【製薬メーカー:ファイザー】
硫酸ポリミキシンB散300万単位【製薬メーカー:ファイザー】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
▼ポリミキシンB硫酸塩の作用▼
・細菌の「細胞膜」に作用、「細胞膜透過性」が変化することで抗菌作用をあらわします。
・細胞膜は生命を維持する為に、必要な物質の透過をしており、透過性が変化すると細胞内の成分が放出され細菌は生存できなくなります。
ポリミキシンB硫酸塩は、細菌細胞膜の透過性を変化させ、細菌に対して殺菌し抗菌作用あらわします。
・「緑膿菌」「大腸菌」「肺炎桿菌」「エンテロバクター」など「グラム陰性桿菌」という種類に属する菌に対して非常に高い殺菌、抗菌作用があります。
・散剤は「経口投与」以外には、「外傷・熱傷・手術創」など、二次感染に対して使用する際、散剤を蒸留水や生理食塩水で溶解してから、患部に散布する局所投与として使われることもあります。
・「肝性脳症」の原因となる、腸内にいる「アンモニア産生菌」を抑制するにも応用されています。
・経口投与しても、ほぼ消化管から吸収されないため、腸管内細菌を抑制する目的で経口投与が行われています。
・水に溶けやすく、エタノールにほとんど溶けません。
▼ポリミキシンB硫酸塩の効果・作用まとめ▼
①ポリペプチド系の抗生物質で、腸内の殺菌に使用される抗菌薬です
②体内に広がった細菌を殺菌します。
③「緑膿菌」などグラム陰性菌に強い抗菌力があります。
④内服薬以外に、蒸留水などに溶解して、皮膚に散布「局所投与」としても使用する薬です。
⑤真菌やウイルス性の病気には効果がありません。 |
使用方法 |
■局所投与の場合
「外傷、熱傷及び手術創等の二次感染に使用する場合」
硫酸ポリミキシンBとして、成人50万単位を注射用蒸留水もしくは、生理食塩液5~50mLに溶解し、その適量を患部に散布してください
※1回の最高投与量は50万単位を超えないよう注意が必要です。
「骨髄炎、関節炎、中耳炎、副鼻腔炎に使用する場合」
硫酸ポリミキシンBとして、成人50万単位を、注射用蒸留水もしくは、生理食塩液10~50mLに溶解し、その適量を患部に注入、噴霧、もしくは散布してください。
※1回の最高投与量は50万単位を超えないよう注意が必要です。
「膀胱炎に使用する場合」
硫酸ポリミキシンBとして、成人50万単位を滅菌精製水もしくは、生理食塩液10~500mLに溶解し、その適量を1日1~2回に分けて、膀胱内に注入または洗浄してください。
※1回の最高投与量は50万単位を超えないよう注意が必要です。
「結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)に使用する場合」
硫酸ポリミキシンBとして、成人50万単位を注射用蒸留水、もしくは生理食塩液20~50mLに溶解し、その適量を点眼してください。
■経口投与の場合
硫酸ポリミキシンBとして、成人1日300万単位を3回に分けて経口投与してください。 |
副作用 |
重大な副作用
・ショック
(気持ち悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴り、息苦しい、胸苦しさ、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れるなど)
・難聴
(めまい、回転性めまい、耳鳴り)
・呼吸抑制
(息切れ、呼吸しにくい、息苦しい、呼吸が浅く速い、呼吸が弱く少ない(10回/分未満)、不規則な呼吸、異常ないびき、意識がうすれる)
・腎臓の重い症状
(尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹)
その他の副作用
・過敏症(発疹、発赤、かゆみ)
・耳鳴り、めまい
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ポリミキシンB又はコリスチンに対し過敏症の既往歴のある患者
■ポリミキシンB硫酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方硫酸ポリミキシンB錠25万単位は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼硫酸ポリミキシンB錠25万単位の有効成分
ポリミキシンB硫酸塩
▼代表薬の添加物
・乳糖水和物
・ポビドン
・dl-ロイシン
・黄色5号
使用に注意が必要な方 ■腎臓の悪い方
■耳手術後又は鼓膜穿孔のある患者(耳局所投与)
■妊婦
■授乳婦
■高齢者 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・麻酔剤
・筋弛緩剤
・アミノグリコシド系抗生物質
・コリスチン
上記を使用している方は、ポリミキシンB硫酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 ポリミキシンB硫酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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