成分名 |
セフジトレンピボキシル |
適応症状 |
咽頭炎/外傷の二次感染/顎炎/眼瞼膿瘍/急性気管支炎/喉頭炎/肛門周囲膿瘍/子宮内感染/歯冠周囲炎/子宮付属器炎/歯周組織炎/手術創の二次感染/腎盂腎炎/胆管炎/胆嚢炎中耳炎/乳腺炎/熱傷の二次感染/肺炎/肺膿瘍/麦粒腫/バルトリン腺炎/副鼻腔炎/扁桃炎/扁桃周囲炎/扁桃周囲膿瘍/膀胱炎/瞼板腺炎/慢性膿皮症/リンパ管炎/リンパ節炎/涙嚢炎/深在性皮膚感染症/表在性皮膚感染症/慢性呼吸器病変の二次感染など |
簡易説明 |
セフジトレンピボキシルは、細菌の細胞壁合成を阻害するはたらきがあり、細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬剤です。
セフェム系の第3世代の抗生物質で、グラム陽性菌にくわえて大腸菌やインフルエンザ菌などグラム陰性菌にも強い抗菌力を発揮します。
また、他の抗生物質が効きにくいPRSP(耐性肺炎球菌)・BLNAR(耐性インフルエンザ菌)に対してもよい効果を示しますが、緑膿菌には効果がありません。 |
処方可能な診療科目 |
内科/呼吸器科/循環器科/消化器科/胃腸科/呼吸器内科/皮膚科/泌尿器科/産婦人科/耳鼻咽喉科/外科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程度
薬代1錠あたりの目安:100mg約38円
薬代1gあたりの目安:10%約129円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「SW」】
販売開始年月 : 2022年3月
【セフジトレンピボキシル錠100mg「SW」】
薬価基準収載年月 : 2022年6月
販売開始年月 : 2022年9月
【セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
効能又は効果追加承認年月 : 2010年3月
【セフジトレンピボキシル錠100mg「トーワ」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
【セフジトレンピボキシル細粒10%小児用「日医工」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
【セフジトレンピボキシル錠100mg「日医工」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
【セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「OK」】
販売開始年月 : 2018年6月
【セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「CH」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
効能又は効果追加承認年月 : 2010年3月
【セフジトレンピボキシル錠100mg「CH」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
【セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「サワイ」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
効能又は効果追加承認年月 : 2010年3月
【セフジトレンピボキシル錠100mg「サワイ」】
薬価基準収載年月 : 2007年7月
販売開始年月 : 2007年7月
【セフジトレンピボキシル錠100mg「OK」】
販売開始年月 : 2017年7月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:沢井製薬】
セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「SW」
セフジトレンピボキシル錠100mg「SW」
【製薬メーカー:東和薬品】
セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」
セフジトレンピボキシル錠100mg「トーワ」
【製薬メーカー:日医工ファーマ】
セフジトレンピボキシル細粒10%小児用「日医工」
セフジトレンピボキシル錠100mg「日医工」
【製薬メーカー:大蔵製薬】
セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「OK」
【製薬メーカー:長生堂製薬】
セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「CH」
セフジトレンピボキシル錠100mg「CH」
【製薬メーカー:沢井製薬】
セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「サワイ」
セフジトレンピボキシル錠100mg「サワイ」
【製薬メーカー:大蔵製薬】
セフジトレンピボキシル錠100mg「OK」 |
関連製品(ジェネリック) |
【スペクトラセフ Abdi Ibrahim】 |
効果・作用 |
セフジトレンピボキシルは、細菌の細胞壁合成を阻害するはたらきがある薬剤です。
細菌を殺すことで抗菌作用をあらわすセフェム系の第3世代の抗生物質で、グラム陽性菌にくわえて大腸菌やインフルエンザ菌などグラム陰性菌にも強い抗菌力を発揮します。
他の抗生物質が効きにくいPRSP(耐性肺炎球菌)・BLNAR(耐性インフルエンザ菌)に対してもよい効果を示しますが、緑膿菌には効果がありません。
細菌は細胞壁とよばれる防御壁がないと生きることができません。
細菌の細胞壁の合成に深く関わるタンパク質にPBP(ペニシリン結合タンパク質)があります。
本薬は細菌のPBP(ペニシリン結合タンパク質)に作用し細菌の細胞壁合成を阻害することで、細菌を殺すことにより抗菌作用をあらわす副作用の少ない安全性の高い抗生物質で、ショックなどのアレルギー症状もペニシリン系に比べれば少ないです。
様々な細菌に有効で、呼吸器や耳鼻科領域を中心に各科で広く使われており、のどの痛みや発熱をともなう“かぜ”にも処方されています。
本薬はインフルエンザを含め一般的なウイルス性の“かぜ”には無効なのですが、細菌による二次感染時やその予防のために用いることがあります。 |
使用方法 |
[錠剤]
・成人にはセフジトレンピボキシルとして1回100mg(力価)を1日3回食後に経口投与します。なお、年齢や症状に応じて適宜増減しますが、重症又は効果不十分と思われる場合は、1回200mg(力価)を1日3回食後に経口投与します。
・小児では肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の場合、セフジトレンピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与します。なお、必要に応じて1回6mg(力価)/kgまで投与できますが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないようにしてください。肺炎、中耳炎、副鼻腔炎以外の疾患の場合は、セフジトレンピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与します。なお、年齢及び症状に応じて適宜増減しますが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないようにしてください。 |
副作用 |
主な副作用
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
重大な副作用
ショック/アナフィラキシー/不快感/口内異常感/喘鳴/眩暈/便意/耳鳴/発汗/偽膜性大腸炎/血便/重篤な大腸炎/腹痛/頻回の下痢/中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens?Johnson症候群/多形紅斑/間質性肺炎/PIE症候群/発熱/咳嗽/呼吸困難/胸部X線像異常/好酸球増多/肝機能障害/黄疸/著しいAST上昇/著しいALT上昇/著しいAl?P上昇/急性腎障害/重篤な腎障害/無顆粒球症/溶血性貧血など
その他の副作用
過敏症/リンパ節腫脹/関節痛/菌交代症/口内炎/カンジダ症/ビタミンK欠乏症状/低プロトロンビン血症/出血傾向/ビタミンB群欠乏症状/舌炎/食欲不振/神経炎/浮腫/しびれ/血清カルニチン低下/紅斑/蕁麻疹/そう痒/血小板減少/血中クレアチニン上昇/腹部膨満感/悪心/嘔吐/頭痛/めまいなど
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者には使用できません。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者は、ショックがあらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者はショックがあらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■高度の腎障害のある患者
高度の腎障害のある患者は血中濃度が持続するおそれがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者は、ビタミンK欠乏症状があらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止することが望ましいですが、やむを得ず投与を続ける必要がある場合には、慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることから、投与間隔を変更するなど慎重に投与してください。また、ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれるとの報告があります。
■妊婦、産婦、授乳婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
■小児等
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は使用経験が少ないことから確立していません。小児(特に乳幼児)においてピボキシル基を有する抗生物質(小児用製剤)の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがあります。血清カルニチンが低下する先天性代謝異常であることが判明した場合には投与しないでください。
上記にあてはまる方は、セフジトレンピボキシルを使用する事が出来ない可能性があります。 セフジトレンピボキシルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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