成分名 |
ジョサマイシン |
適応症状 |
表在性皮膚感染症/深在性皮膚感染症/リンパ管・リンパ節炎/慢性膿皮症/外傷・熱傷及び手術創等の二次感染/乳腺炎/咽頭・喉頭炎/扁桃炎/急性気管支炎/肺炎/慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎/精巣上体炎(副睾丸炎)/感染性腸炎/涙嚢炎/麦粒腫/中耳炎/副鼻腔炎/化膿性唾液腺炎/歯周組織炎/歯冠周囲炎/上顎洞炎/顎炎/猩紅熱 など |
簡易説明 |
「ジョサマイシン」はマクロライドの定義に従った構造を有したマクロライド系抗菌薬の一つで、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、精巣上体炎(副睾丸炎)、感染性腸炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、上顎洞炎、顎炎、猩紅熱などの治療に用いられます。
日本では、LTLファーマファルマがジョサマイシンの商品名で販売しています。
「ジョサマイシン」は、本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、赤痢菌、マイコプラズマ属に対して強い抗菌活性を持ちます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/循環器科/皮膚科/呼吸器科/泌尿器科/耳鼻咽喉科/眼科/歯科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ジョサマイシン錠50mg 10.1円/錠(薬価)
ジョサマイシン錠200mg 18.8円/錠(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1970年6月認可 |
国内のジェネリック認可 |
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関連製品(先発薬) |
ジョサマイシン錠50mg【製薬メーカー:LTLファーマファルマ】
ジョサマイシン錠200mg【製薬メーカー:LTLファーマファルマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
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効果・作用 |
「ジョサマイシン」はマクロライドの定義に従った構造を有したマクロライド系抗菌薬の一つで、細菌のタンパク合成を阻害して、成長、分裂、増殖を妨げる効果を持ちます。
細菌は生命維持や増殖に必要なタンパク質合成が必要で、タンパク質合成をリボソームという器官で行うのですが、そのリボソームは30Sと50Sというサブユニットに分かれています。
「ジョサマイシン」はリボソーム50Sサブユニットに作用することで、タンパク質合成を阻害することで細菌の増殖を抑えて殺菌的に作用します。
「ジョサマイシン」は、ブドウ球菌属のマクロライド耐性を誘導しない耐性非誘導型抗生物質で、本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、赤痢菌、マイコプラズマ属に対して強いに抗菌活性を持ち、白色~帯黄白色の粉末で、メタノール又はエタノールに極めて溶けやすく、水に極めて溶けにくい特徴があります。
「ジョサマイシン」は一般的な抗生物質(βラクタム系)が効かない非定型菌のマイコプラズマやクラミジアに有効で、マイコプラズマ肺炎を対象とした比較対照試験では「ジョサマイシン」の有用性が認められています。
「ジョサマイシン」は、エルゴタミン酒石酸塩.無水カフェイン.イソプロピルアンチピリン(クリアミン)と、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット)が併用禁忌になっており、薬剤の作用を増強させて、四肢の虚血を起こすおそれがあります。
使用にあたっては、「厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き」を参照して、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、「ジョサマイシン」の投与が適切と判断される場合に投与します。
「ジョサマイシン」の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐために、原則として感受性を確認して疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめることが推奨されています。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人の場合は、1日量をジョサマイシンとして800~1200mg(力価)とし、3~4回に分割投与します。
・小児の場合は、1日量をジョサマイシンとして体重1kg当り30mgとし3~4回に分割投与します。また、年齢や症状により適宜増減します。
▼関連する使用上の注意
・本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認して疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめてください。 |
副作用 |
重大な副作用
▼ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には投与を中止して、適切な処置を行ってください。
▼皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群の副作用があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼偽膜性大腸炎(頻度不明)
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれたとの報告があります。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・発疹
・肝機能異常
・黄疸
・食欲不振、悪心、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、下痢
・口内炎、舌苔
・顔面浮腫
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
■エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン又はジヒドロエルゴタミンメシル酸塩を投与中の患者
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン又はジヒドロエルゴタミンメシル酸塩を投与中の患者は、薬剤の作用を増強させて、四肢の虚血を起こすおそれがあります。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■合併症・既往歴等のある患者
他のマクロライド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者には慎重に投与してください。
■肝機能障害患者
肝機能障害患者は血中濃度が上昇するおそれがあります。慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることから、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与してください。
■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
■授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続又は中止を検討してください。ヒト母乳中に移行します。
上記にあてはまる方は、ジョサマイシンを使用する事が出来ない可能性があります。 ジョサマイシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
これらの薬剤の作用を増強させ、四肢の虚血を起こすおそれがあります。
・エルゴタミン酒石酸塩.無水カフェイン.イソプロピルアンチピリン(クリアミン)
・ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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