セファレキシン

成分名

セファレキシン

適応症状

表在性皮膚感染症/深在性皮膚感染症/リンパ管・リンパ節炎/慢性膿皮症/外傷・熱傷及び手術創等の二次感染/乳腺炎/骨髄炎/筋炎/咽頭・喉頭炎/扁桃炎/急性気管支炎/肺炎/慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎/腎盂腎炎/前立腺炎(急性症/慢性症)/精巣上体炎(副睾丸炎)/淋菌感染症/子宮頸管炎/バルトリン腺炎/子宮内感染/涙嚢炎/麦粒腫/角膜炎(角膜潰瘍を含む)/外耳炎/中耳炎/副鼻腔炎/化膿性唾液腺炎/歯周組織炎/歯冠周囲炎/上顎洞炎/顎炎/抜歯創・口腔手術創の二次感染 など

簡易説明

セファロスポリン系の抗生物質で、細菌の細胞壁合成を阻害することにより、殺菌的な抗菌作用を示します。
通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症、尿路感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられます。
アモキシシリンと並んで溶連菌に強い抗生物質になります。フソバクテリウムにも効果が期待できます。
特徴として、1日に4回飲む必要があります。

処方可能な診療科目

内科/外科/皮膚科/循環器科/呼吸器科/耳鼻咽喉科/泌尿器科/眼科/歯科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~
新薬カプセル250mg 31.5円/カプセル(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日 1970年5月

国内のジェネリック認可

国内のジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

ケフレックスカプセル250mg 【製薬メーカー:共和薬品工業】
ケフレックスシロップ用細粒100/200 【製薬メーカー:共和薬品工業】
L-ケフレックス顆粒500mg 【製薬メーカー:共和薬品工業】
L-ケフレックス小児用顆粒200mg【製薬メーカー:共和薬品工業】

関連製品(ジェネリック)

セファレキシン500mg複合顆粒
セファレキシン顆粒500mg「JG」
セファレキシン複合顆粒500mg「トーワ」
ラリキシン錠250mg 富士フイルム富山
セファレキシン錠250「日医工」250mg
セファレキシンカプセル250mg「トーワ」
ケフレックスカプセル250mg 共和
ラリキシンドライシロップ小児用10%100mg/20%200mg 富士フイルム富山
セファレキシンドライシロップ小児用50%「日医工」500mg

効果・作用

セファレキシンは、初期に開発されたセフェム系抗生物質であり、第一世代セフェムと表現されることがあります。
細菌に対して殺菌的に作用することで、その効果を示します。
セファロスポリンと呼ばれる抗生物質を元にして開発された薬を総称してセフェム系抗生物質と呼びます。セファレキシン(商品名:ケフレックス)はセフェム系抗生物質に属します。

細菌の細胞壁合成を阻害する作用を持ち、細菌の成長・分裂・増殖を妨げる効果を持ちます。
細菌は細胞壁とよばれる防御壁をもちますが、細菌の細胞壁の合成に深く関わるタンパク質にペニシリン結合タンパク質(PBP)というものがあります。
ペニシリン結合タンパク質(PBP)に作用して、細菌の細胞壁合成を阻害して細菌を殺すことにより殺菌的に作用します。
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌に対して強い抗菌活性を持ち、白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末で、吸湿性であり、水にやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、エタノール又はN,N-ジメチルホルムアミドにはほとんど溶けない特徴を持ちます。

使用方法

▼用法用量
・成人及び体重20kg以上の小児にはセファレキシンとして、1回250mgを6時間ごとに経口投与します。重症の場合や分離菌の感受性が比較的低い症例には1回500mg(力価)を6時間ごとに経口投与します。なお、年齢、体重、症状により適宜増減します。
▼重要な基本的注意
・本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐために原則として感受性を確認して、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめてください。

副作用

重大な副作用
▼ショック,アナフィラキシー(0.1%未満)
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難/全身潮紅/浮腫等)を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼急性腎障害(0.1%未満)
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあります。定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください
▼溶血性貧血(0.1%未満)
溶血性貧血があらわれることがあります。異常が認められた場合には投与を中止して、適切な処置を行ってください。
▼偽膜性大腸炎(0.1%未満)
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることあります。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼間質性肺炎,PIE症候群(0.1%未満)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等があらわれることがあります。このような症状があらわれた場合には投与を中止して、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行ってください。

その他の副作用
・発疹/蕁麻疹/紅斑/そう痒/発熱/リンパ腺腫脹/関節痛等
・顆粒球減少/好酸球増多/血小板減少
・黄疸/AST(GOT)上昇/ALT(GPT)上昇/Al-P上昇
・悪心/嘔吐/下痢/軟便/腹痛/食欲不振/胃不快感等
・口内炎/カンジダ症
・ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症,出血傾向等)/ビタミンB群欠乏症状(舌炎,口内炎,食欲不振,神経炎等)
・頭痛/めまい/全身倦怠感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。

■セファレキシン(成分名)を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方セファレキシン(成分名)(ケフレックスカプセル250mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ケフレックスカプセル250mg(代表薬)の有効成分
セファレキシン250mg(力価)
▼ケフレックスカプセル250mgの添加物
トウモロコシデンプン/タルク/ステアリン酸マグネシウム/含水二酸化ケイ素
カプセル本体中:ラウリル硫酸ナトリウム/ゼラチン/酸化チタン/青色1号/黄色5号

■セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者は投与しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に投与してください。
■ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者には観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者には観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■高度の腎障害のある患者
高度の腎障害のある患者は血中濃度が持続します。投与量を減らすか、投与間隔をあけて使用してください。
■経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者はビタミンK欠乏症状があらわれることがあります。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいことや、ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある為、用量並びに投与間隔に留意するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。
■妊婦,産婦,授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。
上記にあてはまる方は、セファレキシンの使用が出来ない可能性があります。
セファレキシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

上記にあてはまる方は、セファレキシンを使用する事が出来ない可能性があります。
セファレキシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はございません。

よくある質問
セファレキシンは犬に使えますか?その場合の服用方法を教えて下さい。

ご使用いただけます。犬用としては、細菌性皮膚感染症の場合
1回体重1kgあたりセファレキシンとして15mgを1日2回7日間、用時、水に分散して経口投与する。
ただし、2回の投与間隔を最低10時間とする。
尿路感染症(細菌性膀胱炎を含む)の場合、
1回体重1kgあたりセファレキシンとして12~25mgを1日2回(12時間毎)、用時、水に分散して経口投与する。

セファゾリンとセファレキシンノ違いはなんですか?

注射薬ではセファゾリン、内服薬ではセファレキシンがあります。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。