成分名 |
セフロキサジン |
適応症状 |
表在性皮膚感染症/深在性皮膚感染症/咽頭・喉頭炎/扁桃炎/急性気管支炎/慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎/腎盂腎炎/麦粒腫/中耳炎/猩紅熱 など |
簡易説明 |
「セフロキサジン」はセフェム系に属する抗菌薬で、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、麦粒腫、中耳炎、猩紅熱などの治療に用いられます。
日本では、アルフレッサファーマがオラスポアの商品名で販売しています。
「セフロキサジン」は、本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に対して強い抗菌活性を持ちます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/皮膚科/呼吸器科/耳鼻咽喉科/泌尿器科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
オラスポア小児用ドライシロップ10% 31.6円/g(薬価)
*病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1984年3月認可 |
国内のジェネリック認可 |
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関連製品(先発薬) |
オラスポア小児用ドライシロップ10%【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
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効果・作用 |
「セフロキサジン」はセフェム系の抗生物質の一つで、細菌の細胞壁合成を阻害する作用を持ち、細菌の成長・分裂・増殖を妨げる効果を持ちます。
細菌は細胞壁とよばれる防御壁をもちますが、細菌の細胞壁の合成に深く関わるタンパク質にペニシリン結合タンパク質(PBP)というものがあります。
「セフロキサジン」はペニシリン結合タンパク質(PBP)に作用して、細菌の細胞壁合成を阻害して細菌を殺すことにより殺菌的に作用します。
「セフロキサジン」は、本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に対して強い抗菌活性を持ち、微黄白色~淡黄色の結晶性の粒又は粉末で、ギ酸に極めて溶けやすく、水又はメタノールに溶けにくく、エタノールに極めて溶けにくく、0.001mol/L塩酸試液又は希酢酸に溶ける特徴を持ちます。
使用にあたっては、「厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き」を参照して、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、「セフロキサジン」の投与が適切と判断される場合に投与します。
「セフロキサジン」の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐために、原則として感受性を確認して疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめることが推奨されています。 |
使用方法 |
▼用法用量
・幼小児には体重kg当りセフロキサジン水和物として1日30mg(力価)を3回に分割して、用時懸濁して経口投与します。なお、症状に応じて適宜増減します。
▼重要な基本的注意
・本剤の使用にあたっては、ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行ってください。また、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめてください。 |
副作用 |
重大な副作用
▼ショック(頻度不明)
ショック(不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等)を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼血便を伴う重篤な大腸炎(偽膜性大腸炎等)
血便を伴う重篤な大腸炎(偽膜性大腸炎等)を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼間質性肺炎、PIE症候群(いずれも頻度不明)
間質性肺炎、PIE症候群を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼急性腎障害等の重篤な腎障害(頻度不明)
急性腎障害等の重篤な腎障害を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼溶血性貧血(頻度不明)
溶血性貧血を起こすことがあります。観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・発疹
・蕁麻疹、発熱
・紅斑、そう痒、リンパ腺腫脹、関節痛
・好酸球増多
・顆粒球減少
・貧血
・AST、ALT上昇
・Al-P上昇
・下痢
・悪心、嘔吐、腹痛、食欲不振
・便秘、胃部不快感
・口内炎、カンジダ症
・ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
・顔面浮腫感、頭痛
・舌炎、めまい
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者は投与しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に投与してください。
■ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者は類似の化学構造を有しており、交差過敏反応を起こすおそれがあります。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者には観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者はビタミンK欠乏症状があらわれることがあります。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■高度の腎障害のある患者
高度の腎障害のある患者は血中濃度の上昇が認められます。腎障害の程度に応じて用量並びに投与間隔を適宜調節するなど、慎重に投与してください。
■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
■授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮して、授乳の継続又は中止を検討してください。
■高齢者
高齢者は一般に生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいことや、ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある為、用量並びに投与間隔に留意するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、セフロキサジンを使用する事が出来ない可能性があります。 セフロキサジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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