イソコナゾール硝酸塩

成分名

イソコナゾール硝酸塩

適応症状

カンジダから起因する膣炎又は外陰膣炎(膣カンジダなど)
その他の皮膚真菌症

簡易説明

イソコナゾール硝酸塩は抗真菌作用を持っており、真菌の細胞膜の阻害をすることにより発育を阻止します。
真菌の一種であるカンジダは膣内などに存在していますが、それらの異変増殖により、痒みなどの炎症が引き起こされ膣カンジダなどの膣炎を発症します。主にイソコナゾール硝酸塩はカンジダから起因する炎症に対しての治療に用いられています。

処方可能な診療科目

産婦人科/レディースクリニックなど

健康保険の適応

健康保険適用可能

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,500円~2,500円
薬代1錠あたりの目安:182.80円~
薬代後発薬1錠の目安:46.00円~
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1985年7月販売開始:アデスタン膣錠300mg
【海外での発売日】
アデスタンGという名称の商品が 1979年西ドイツ(現ドイツ連邦共和国)で発売

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

アデスタン膣錠300mg【バイエル薬品】
アデスタンクリーム1%【バイエル薬品】

関連製品(ジェネリック)

イソコナゾール硝酸塩腟錠100mg/300mg「F」【富士製薬工業】

効果・作用

イソコナゾール硝酸塩は、抗真菌作用によって真菌の1つであるカンジダ菌の増殖を抑える効果があります。基本的にカンジダが起因の膣炎は真菌(カビ)が増殖し症状が出ますが、これらの真菌は細胞膜により覆われていて、その細胞膜の透過性を変化させ発育を阻止することにより抗真菌作用が表れます。
真菌の発育を阻止することで炎症や痒みを抑えることができるのがイソコナゾール硝酸塩の基本的作用になります。
クリームタイプ・塗り薬であれば白癬(水虫)、癜風などの皮膚真菌症にも作用を発揮します。

◆カンジダ菌について
基本的にカンジダ菌は、健康的であっても皮膚や消化管、口内や膣の中に存在する真菌(カビ)です。真菌は細胞膜で覆われていて、基本的にその膜がないと真菌は生きることができません。それらが強いストレス負荷、ホルモン変化、疲労蓄積や免疫力の低下によって膣の中で増殖してしまい、痒みやおりものの異変などの不快な症状を引き起こしていきます。
これが膣カンジダですが、女性の約20%が経験すると言われている女性特有の病気です。妊娠中にもよく症状が引き起こされ、胎児にも移ってしまう場合があります。
カンジダ菌の異常増殖は、ステロイドや抗生物質の使用や、季節による高温多湿などの環境の変化、性的接触などの原因も考えられます。

◆抗菌薬の分類について
イソコナゾール硝酸塩は1990年代以前のイミダゾール系抗菌薬として分類されます。イミダゾール系の薬は一度かぶれてしまうと、他のイミダゾール系の薬に対して、かぶれてしまう恐れがある交差反応という問題があり注意する点とされています。

使用方法

通常、1日1回100mgを膣深部に挿入し、6日間継続するか、あるいは1週間に1回600mgを膣深部に挿入して下さい。
また上記の方法で使用しても、真菌学的効果(一次効果)が得られない場合は、1日1回100mgを更に6日間継続使用する、あるいは600mgを更に1回使用して下さい。
※使い忘れた場合は気が付いた時点で、なるべく早く使用しましょう。2回分を一度に使ってはいけません。

▼塗り薬(アデスタンクリーム1%)
通常、1日2,3回適量を患部に塗ってください。使用する場所によっては目に入らないように注意して使用しましょう。
※構成している油脂性成分は、コンドームなどの避妊用ラテックスゴム製品の劣化・破損に繋がる可能性があるため接触は避けて下さい。

※飲み薬ではありませんので、飲まないように気を付けて下さい。
※誤って多く使ってしまった場合は、必ず医師や薬剤師に相談して下さい。医師の指示を聞かずに、自分の判断で使用を中止しないで下さい。

副作用

主な副作用
イソコナゾール硝酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
イソコナゾール硝酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
▼膣錠(膣内)
熱感/疼痛/腫脹感/発赤/そう痒感
▼塗り薬(皮膚)
痒み/刺激感/発赤

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
本剤の成分(イソコナゾール硝酸塩)に対して、過敏症の既往歴がある人。
■イソコナゾール硝酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アデスタン腟錠は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アデスタン膣錠の有効成分
イソコナゾール硝酸塩
▼代表薬の添加物
・ステアリン酸マグネシウム
・乳糖水和物
・結晶セルロース

使用に注意が必要な方
・高齢者(一般的に生理機能が低下している恐れがある為)
・妊婦、授乳婦、妊娠の恐れのある方
(まだイソコナゾール硝酸塩は妊娠初期の使用に関する安全性は確認されていません。治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ使用をしていいとされています。

上記にあてはまる方は、イソコナゾール硝酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
イソコナゾール硝酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
該当なし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
イソコナゾール硝酸塩の膣錠を使用しました。その翌日に薬が崩れた状態のようなものがおりものと共に出てきましたが、使用を継続していいでしょうか?

継続できます。膣錠が溶けて、効果が発揮された後に崩れた状態で排泄されたものだと考えられるので心配ないとされています。
基本的に膣錠は内服薬のように体内で吸収されて作用するのではなく、膣内で真菌に対して直接作用して膣カンジダなどの膣炎を治療します。
また、膣錠は最も深い部分にしっかりと挿入するのが正しいので使用方法には注意してください。

糖尿病の人や60歳以上の高齢者はなぜ一般用医薬品として発売している薬の使用をしないほうがいいのですか?

一般的に糖尿病、高齢者は免疫力が低下しているため膣カンジダなどの膣炎を頻繁に繰り返し再発してしまう恐れがあります。そのため複合感染の可能性も高くなるため医師の治療と相談を受けることを推奨します。

膣錠を使用していますが、外側が痒みや不快感が多いためかゆみ止めクリームやステロイド剤を塗布しても大丈夫ですか?

外陰部にカンジダ治療薬以外の外皮用薬を使用すると、膣カンジダなどの炎症を悪化させたり、治癒を遅らせたりしてしまう恐れがあるので、塗布しないでください。

膣錠、外皮用薬は生理中でも使用可能ですか?

治療中に生理になった場合は、薬やそれらに付随する効果が流れ出てしまう恐れがあるため、使用しないでください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。