イトラコナゾール

目次

成分名 適応症状 簡易説明 受診科目 健康保険の適応 費用目安 厚生労働省による認可 国内のジェネリック認可 関連製品(新薬) 関連製品(ジェネリック) 効果・作用 使用方法 副作用 使用注意・使えない方 併用禁忌薬よくある質問

成分名

イトラコナゾール

適応症状

真菌血症/呼吸器真菌症/消化器真菌症/尿路真菌症/真菌髄膜炎/スポロトリコーシス/クロモミコーシス/体部白癬/股部白癬/手白癬/足白癬/頭部白癬/ケルスス禿瘡/白癬性毛瘡/口腔カンジダ症/皮膚カンジダ症/爪カンジダ症/カンジダ性爪囲爪炎/カンジダ性毛瘡/慢性皮膚粘膜カンジダ症/癜風/マラセチア毛包炎/爪白癬

簡易説明

イトラコナゾールはトリアゾール系に分類される抗真菌薬になります。
深在性皮膚真菌症および深在性真菌症に効果があり、真菌が皮膚や内臓、爪などに感染した際に用いられます。
真菌を包む細胞膜にダメージを与え、真菌を死滅させる作用があります。

処方可能な診療科目

皮膚科/性病科/泌尿器科/口腔外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:50mg約315円(薬価)
内用液の目安    :1ml約100円(薬価)
注射液の目安    :20ml約14365円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安:50mg約100円/100㎎約243円/200㎎約546円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可

1993(平成5)年8月販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り 

関連製品(新薬)

イトリゾールカプセル【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】
イトリゾール内用液【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】
イトリゾール注【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】

関連製品(ジェネリック)

イトラートカプセル/イトコナゾールカプセル/イトコナゾール錠/イトリゾール内用液/スポラル

効果・作用

イトラコナゾールが配合されている、イトリゾールカプセルという医薬品が有名です。

▼イトラコナゾールの作用
イトラコナゾールは水虫の原因である真菌(カビ)繁殖を抑制し死滅させる作用があります。
白癬菌やカンジダ症を含む様々な真菌に対しての効果があり、爪白癬など塗り薬ではなかなか治りづらい表在性皮膚真菌症をはじめとする、消化器真菌症、呼吸器真菌症、尿路真菌症などの内臓真菌症に対しても広く作用効果があります。
真菌感染症にかかる原因となるのはカビと酵母です。 微生物の中でも、カビや酵母は真菌と呼ばれ、人間に近い細胞の形をしています。
細菌により病気を発症するのと同様に、真菌により感染症を発症する事がありこれを総称で「真菌感染症」と呼ばれます。
真菌の中にはごく小さな胞子を撒き散らして繁殖するものがあり、人体に吸い込まれたり、皮膚に付着する事があります。
その結果、真菌感染症を発症してしまうことになります。
基本的には人から人に感染する事はなく、免疫機能が正常が状態であれば真菌感染症が奥深くまで拡散する事はありません。

【水虫になる原因】
水虫は風邪やインフルエンザなどといったウイルス性の病気とは違い、空気感染や飛沫感染で水虫になるわけではありません。
水虫になってしまう原因は白癬菌と接触してからその菌が長期間、皮膚に潜伏していることによるものであり通常、白癬菌は表には出てきません。
しかし、長時間靴を履いていたり激しいスポーツを行ったり、サウナやプールなどの高温多湿の場所を好みます。
高温多湿を好む白癬菌は梅雨の時期に活動が活発になり、急激に繁殖していきます。
逆に乾燥や寒さには弱いため白癬菌の活動は弱まります。

【繰り返してしまう水虫】
水虫は適切な治療を行えば完治するものです。
水虫の種類や感染している部位などにより治療期間は異なります。
治療をしていて痒みが治まった、水泡が消えた、痛みがなくなったなどと感じて完治したように見えても菌は活動を休止しているだけです。
角質層が厚い足の皮膚は、皮膚の中に菌が潜んでいることが多いので、菌は再び活動を開始する機会をねらっています。
水虫の症状がなくなっていても1ヶ月程度は治療を続けるようにしてください。
自己判断での治療の中断はしないことが、水虫を繰り返し発症しないことへ繋がります。

使用方法

【カプセルの場合】
▼内臓真菌症(深在性真菌症)
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に服用してください。
▼深在性皮膚真菌症
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
▼表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)
通常、成人にはイトラコナゾールとして50~100mgを1日1回食直後に服用してください。
ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
▼爪白癬(パルス療法) 通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間服用し、その後3週間休薬する。
これを1サイクルとし、3サイクル繰り返します。 なお、必要に応じ適宜減量する。

【内用液の場合】
▼真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症
通常、成人には20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。
▼口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症
通常、成人には20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に服用して下さい。
▼真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症
通常、成人には、イトラコナゾール注射剤からの切り替え投与として、20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。
▼好中球減少が予測される血液悪性腫瘍又は造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防
通常、成人には20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に服用してください。
なお、患者の状態などにより適宜増減する。 ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。

【注入液の場合】
通常、成人には投与開始から2日間はイトラコナゾールとして1日400mgを2回に分けて点滴静注する。3日目以降は1日1回200mgを点滴静注してください。
投与に際しては、必ず添付の専用フィルターセットを用いて、1時間かけて点滴静注する

【錠剤の場合】
▼内臓真菌症(深在性真菌症)
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に服用してください。
▼深在性皮膚真菌症
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
▼表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)
通常、成人にはイトラコナゾールとして50~100mgを1日1回食直後に服用してください。
ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に服用してください。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
▼爪白癬(パルス療法)
通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間服用し、その後3週間休薬する。
これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。

副作用

イトラコナゾールの副作用
胃の不快感/吐き気/腹痛/軟便/下痢/発疹/かゆみ/低カリウム血症など

イトラコナゾールには、副作用が起こる可能性があります。
イトラコナゾールを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

副作用の出方は、個人差や服用量によっても違ってきます。
イトラコナゾールは、医師や薬剤師に指示された、用法・用量を守っていれば安全に使用出来るお薬です。

■イトラコナゾール副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼アナフィラキシーショック
気持ち悪い、冷や汗、顔面蒼白、手足の冷え、手足の痺れ、じんましん、全身発赤、顔の腫れ、喉の腫れ、呼吸困難、目眩、血圧低下、意識が遠のくなど
▼肝臓の重い症状
だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色など

▼うっ血性心不全、肺水腫
息苦しい、胸が苦しい、疲れやすい、むくみ、体重増加など

▼重い皮膚・粘膜障害
発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感など

▼間質性肺炎
から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■イトラコナゾールを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(イトリゾールカプセルの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼イトリゾールカプセルの有効成分
イトコナゾール

▼イトリゾールカプセルの添加物
・白糖
・トウモロコシデンプン
・ヒプロメロース
・マクロゴール20000
・ブチルヒドロキシアニソール

■高齢者の方
高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいので、消化器症状等副作用があらわれた場合は減量又は休薬するなど慎重に服用してください。
■妊婦・授乳婦の方
妊婦又は妊娠している可能性のある方は服用できません。
■小児の方
小児への投与は使用例が限られており、重症な感染症例で治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

上記にあてはまる方は、イトラコナゾールを使用する事が出来ない可能性があります。
イトラコナゾールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

ピモジド/キニジン/ベプリジル/トリアゾラム/シンバスタチン/アゼルニジピン/ニソルジピン/エルゴタミン/ジヒドロエルゴタミン/エルゴメトリン/メチルエルゴメトリン/バルデナフィル/エプレレノン/ブロナンセリン/シルデナフィル(レバチオ)/タダラフィル(アドシルカ)/アスナプレビル/バニプレビル/スボレキサント/イブルチニブ/チカグレロル/アリスキレン/ダビガトラン/リバーロキサバン/リオシグアト
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、むやみに他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください

イトコナゾールに関する
よくある質問
イトラコナゾールと市販薬の痛み止めの併用は大丈夫ですか?

痛み止めは併用されて問題はありません。

イトラコナゾールと低用量ピルの併用は大丈夫ですか?

イトラコナゾールと低用量ピルの併用は問題ありません。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。