成分名 |
セフカペンピボキシル塩酸塩水和物 |
適応症状 |
咽頭炎/外耳炎/外傷の二次感染/顎炎/急性気管支炎/喉頭炎/肛門周囲膿瘍/子宮内感染/歯冠周囲炎/子宮付属器炎/歯周組織炎/手術創の二次感染/腎盂腎炎/胆管炎/胆嚢炎/中耳炎/乳腺炎/尿道炎/熱傷の二次感染/肺炎/麦粒腫/バルトリン腺炎/副鼻腔炎/扁桃炎/扁桃周囲炎/扁桃周囲膿瘍/膀胱炎/瞼板腺炎/慢性膿皮症/リンパ管炎/リンパ節炎/涙嚢炎/深在性皮膚感染症/表在性皮膚感染症/慢性呼吸器病変の二次感染/子宮頸管炎
【適応菌種】
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)、アクネ菌 |
簡易説明 |
・細菌を殺菌する効果があります。主に、咽頭炎/外耳炎/外傷の二次感染/顎炎/急性気管支炎/喉頭炎など、細菌が原因のいろいろな病気に使用されております。
・セフェム系の抗生物質で、細菌の細胞壁合成に深く関わる「ペニシリン結合タンパク質(PBP)」に作用し細菌の細胞壁合成を阻害することで細菌を殺し、抗菌作用があります。
・セフカペンピボキシル塩酸塩水和物は、第3世代の抗生物質で、グラム陽性菌、大腸菌、インフルエンザ菌などグラム陰性菌にも強い抗菌力があります。 |
処方可能な診療科目 |
内科、消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~10,000円
【製薬メーカー:塩野義製薬】
フロモックス錠75mg/100mg 36.3円/錠・41.1円/錠
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 1997年6月 |
国内のジェネリック認可 |
あります |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:塩野義製薬】
フロモックス錠75mg/100mg
フロモックス小児用細粒100mg |
関連製品(ジェネリック) |
【製薬メーカー:辰巳化学/陽進堂シー・エイチ・オー新薬/日医工ファーマ/沢井製薬/マイラン製薬/日本ジェネリック】
セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/100mg
セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%
セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用100mg |
効果・作用 |
・セフカペンピボキシル塩酸塩水和物は、セフェム系抗生物質で、セファロスポリンと呼ばれる抗生物質を原型として、さまざまな構造変換を行うことで開発されたものです。
・β-ラクタマーゼに対して安定性を示すことが確認されており「ペニシリン」や「アンピシリン」などの抗生物質に対して抵抗性を示すインフルエンザ菌に対して、有効となっております。
・開発された世代によって薬剤がもつ抗菌作用の範囲に違いがあり、第一世代から第四世代までに分けられております。一般的には、第一世代に近いほど黄色ブドウ球菌(化膿性皮膚疾患などの原因となる菌)などのグラム陽性菌という種類に対して作用が強いとなっており、第四世代に近いほど緑膿菌(呼吸器感染症や尿路感染症などの原因となる菌)などのグラム陰性桿菌という種類に対して作用が強くなっているとされております。同じ世代内でも薬剤ごとで細菌の種類により抗菌作用に差が出るものもあります。幅広い感染症に対して使用される抗生物質は、セフカペンピボキシル塩酸塩水和物で、セフェム系抗生物質の中でも、第三世代セフェムといわれています。
・「グラム陽性菌」や大腸菌、インフルエンザ菌などグラム陰性菌に強い抗菌力があります。他の抗生物質が効きにくい耐性肺炎球菌(PRSP)や耐性インフルエンザ菌(BLNAR)に対しても強い作用がありますが「緑膿菌」には効果がありません。(※細菌のインフルエンザ菌と、インフルエンザ ウイルスとは種類が違います)
・副作用の少なく、安全性の高い抗生物質で、ショックなどのアレルギー症状もペニシリン系に比べれば少ないです。腎臓から排泄されるので、肝臓に負担をかけないのも特徴の一つです。 |
使用方法 |
〈小児の場合〉
・小児にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回3mg(力価)/kgを1日3回食後経口投与すること
※年齢、体重及び症状に応じて適宜増減する
〈成人の場合〉
(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)
・セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食後経口投与すること
※年齢及び症状に応じて適宜増減しますが、難治性または、効果不十分と思われる症例には1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与すること |
副作用 |
主な副作用
セフカペンピボキシル塩酸塩水和物には、副作用が起こる可能性があります。
服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
貧血、下痢、過敏症、発疹、蕁麻疹、そう痒感、発赤、紅斑、腫脹、関節痛、好酸球増多
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、呼吸困難、血圧低下、急性腎障害、重篤な腎障害、無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血、偽膜性大腸炎、出血性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、紅皮症、剥脱性皮膚炎、間質性肺炎、好酸球性肺炎、発熱、咳嗽、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、重篤な肝炎、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、CPK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、低カルニチン血症、低血糖、痙攣、意識障害、低血糖症状
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
その他の副作用
顆粒球減少、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、LDH上昇、γ-GTP上昇、BUN上昇、蛋白尿、血尿、クレアチニン上昇、浮腫、胃不快感、胃痛、嘔気、嘔吐、食欲不振、便秘、口渇、口内しびれ感、菌交代症、口内炎、カンジダ症、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、出血傾向、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、神経炎、頭痛、アルドラーゼ上昇、倦怠感、眠気、心悸亢進、四肢しびれ感
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・新生児(低出生体重児を含む)/乳児/幼児/小児
・妊婦/産婦
・過敏症
・血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等
使用に注意が必要な方 ・高齢者
・アレルギー/過敏症/気管支喘息/経口摂取の不良/高度腎障害/腎不全/蕁麻疹/全身状態の悪い/発疹/非経口栄養
クレアチニンクリアランス40mL/min以下/高度腎障害/腎不全/クレアチニンクリアランス40mL/min以下
上記にあてはまる方は、セフカペンピボキシル塩酸塩水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 セフカペンピボキシル塩酸塩水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 ありません
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |