セフポドキシム

成分名

セフポドキシム

適応症状

表在性皮膚感染症/深在性皮膚感染症/リンパ管・リンパ節炎/慢性膿皮症/乳腺炎/肛門周囲膿瘍/咽頭・喉頭炎/扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)/急性気管支炎/肺炎/慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎/腎盂腎炎/尿道炎/バルトリン腺炎/中耳炎/副鼻腔炎/歯周組織炎/歯冠周囲炎/顎炎

簡易説明

セフポドキシムはセフェム系の抗生物質に分類されます。
ブドウ球菌や淋菌などの菌種に効果があり、食後に服用することで高い血中濃度が得られます。
また副作用が少ない安全性の高い抗生物質となり、アナフィラキシーショックなどのアレルギー症状もペニシリン系に比べれば少ないです。

処方可能な診療科目

内科/皮膚科/性病科/婦人科/耳鼻咽喉科/呼吸器科/歯科/泌尿器科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安     :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安  :100mg約67円(薬価)
ドライシロップの目安  :50㎎約63.10円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安  :100mg約35.10円(薬価)
後発ドライシロップの目安:50㎎約34.10円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日
1989(平成1)年販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

バナン錠【製薬メーカー:第一三共】

関連製品(ジェネリック)

セフォプロックス/セフポドキシムプロキセチル/セフポドキシムプロキセチルDS小児用

効果・作用

感染症は、病原微生物が原因で発症します。
身体に悪影響を及ぼす細菌が増殖することで発症します。 悪影響を及ぼす細菌を死滅させれば、感染症は完治します。
感染症を治療するのに最も重要なのは免疫です。 免疫が働くことで細菌を排除できるのです。
しかし、高齢者や小さい子供などは抵抗力が弱いので感染症になりやすく治りにくいのです。
また、糖尿病や腎不全などを患ってる場合はさらに抵抗力が弱くなります。
抗生物質を服用することにより感染症を完治させられます。
抗生物質の性質には、細菌に対して効力を発揮し、人間には効力がないという性質があります。
この性質には、細菌と人間の細胞が異なるからです。 人間の細胞には膜が存在し、この膜を「細胞膜」と言います。
細菌の場合は、細胞膜の周辺がさらに壁で囲まれています。 この壁を「細胞壁」と言います。
細胞壁の合成をさせなければ、細菌だけを死滅させることができます。
人間の細胞には細胞壁はありません。 細菌は細胞壁がないと生きられないのです。
セフポドキシムは服用後、素早く体内に吸収されて効果を発揮し、3~4時間後に血液中の薬物濃度がピークに達します。

使用方法

【錠剤の場合】
1回100mg(力価)を1日2回食後服用してください。
なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる症例には、1回200mg(力価)を1日2回食後服用してください。

【ドライシロップの場合】
幼小児に対しては、セフポドキシム プロキセチルとして1回3mg(力価)/kgを1日2~3回、用時懸濁して服用してください。
なお、年齢、体重、症状等に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる症例には、1回4.5mg(力価)/kgを1日3回服用してください。

副作用

▼セフポドキシムの良くある副作用
下痢/軟便/胃部不快感/吐き気/嘔吐/リンパ腺腫脹/関節痛/発疹/蕁麻疹/紅斑/かゆみ/発熱など

セフポドキシムには、副作用が起こる可能性があります。
セフポドキシムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
副作用の出方は、個人差や服用量によっても違ってきます。

■セフポドキシム副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼アナフィラキシーショック
気持ち悪い、冷や汗、顔面蒼白、手足の冷え、手足の痺れ、じんましん、全身発赤、顔の腫れ、喉の腫れ、呼吸困難、目眩、血圧低下、意識が遠のくなど
▼中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
発熱、紅斑・水疱・びらん、眼球結膜の充血など
▼偽膜性大腸炎
腹痛、頻回の下痢など
▼急性腎不全
尿量減少、むくみ、頭痛など
▼間質性肺炎、PIE症候群
発熱、咳、呼吸困難など
▼肝機能障害、黄疸
全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなるなど
▼血小板減少
鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血など

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■セフポドキシムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(バナン錠の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼バナン錠の添加物
・乳糖水和物
・カルメロースカルシウム
・ヒドロキシプロピルセルロース
・ステアリン酸マグネシウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
・酸化チタン
・タルク
・ヒプロメロース

【使用に注意が必要な方】
①ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある方
②本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する方
③高度の腎障害のある方
④経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の方、全身状態の悪い方
⑤高齢者の方
⑥妊婦・授乳中の方
⑦小児

上記にあてはまる方は、セフポドキシムを使用する事が出来ない可能性があります。
セフポドキシムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
セフポドキシムとの併用禁忌薬は特にありません。
【併用注意薬】
アルミニウム又はマグネシウム含有の制酸剤

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、むやみに他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
片頭痛持ちで市販で売ってる頭痛薬を服用してますが、セフポドキシムとの併用は大丈夫ですか?

一般的に薬局で販売がされている鎮痛剤は、ボルタレン、バファリン、ロキソニン、イブプロフェンなどでございますが上記の商品とセフォプロックスの併用は成分的には問題はありません。

クラミジアっぽい症状が出てるんですがセフポドキシムはクラミジアに効果ありますか?
  

幅広い感染症に使用されているセフォプロックスですが、クラミジア感染には適応はありません。

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