成分名 |
シプロフロキサシン |
適応症状 |
表在性皮膚感染症/深在性皮膚感染症、/ンパ管・リンパ節炎/慢性膿皮症/外傷・熱傷及び手術創等の二次感染/乳腺炎/肛門周囲膿瘍/咽頭・喉頭炎/扁桃炎/急性気管支炎/肺炎/慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎/腎盂腎炎/前立腺炎(急性症、慢性症)/精巣上体炎(副睾丸炎)/尿道炎/胆嚢炎/胆管炎/感染性腸炎/バルトリン腺炎/子宮内感染/子宮付属器炎//涙嚢炎/麦粒腫/瞼板腺炎/中耳炎/副鼻腔炎/炭疽 |
簡易説明 |
シプロックスはニューキノロン系の細菌、ウイルス、真菌などが原因で発症する感染症治療薬になります。
特に細菌には強い効果を発揮し、細菌を殺傷するお薬になります。
以前の抗菌薬と比較すると抗菌力が最も強く、様々な細菌に有効となり病巣への移行がいいのも特徴です。
飲み薬などでは治療の困難であった難治性の感染症にも良い効果が出ると言われており副作用も少ないです。
この系統は比較的アレルギーなどの症状が出るが少なく、ペニシリン系・セフェム系の抗生物質にアレルギーのある方でも使用できます。
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処方可能な診療科目 |
皮膚科/性病科/泌尿器科/婦人科/内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安 :100㎎約44.2円/200㎎約62.8円(薬価)
薬代後発1錠あたりの目安 :100㎎約10.8円/200㎎約12.9円~28.1円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
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厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1988年7月4日販売開始
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国内のジェネリック認可 |
ジェネリック有り
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関連製品(先発薬) |
シプロキサン錠【製薬メーカー:バイエル薬品】
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関連製品(ジェネリック) |
LQuin/シプロックス/シプロ/シプロフロキサシン錠/シバスタン錠/
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効果・作用 |
抗菌薬には細菌を死滅させる「殺菌性」のものと、細菌の増殖を抑える「静菌性」の2種類が存在します。
シプロフロキサシンは「殺菌性」のに分類されます。
シプロフロキサシンはニューキノロン系抗菌薬と呼ばれており、グラム陽性菌から、緑農菌を含むグラム陰性菌にまで幅広い細菌に対して効果・効能が認められている抗菌薬になります。
抗菌薬の中でも同種類の薬であるオフロキサシンやノルフロキサシンなどに比べ、2倍~4倍の強い抗菌作用を持っています。
インフルエンザなどの一般的なウイルス性の風邪には有効とされていませんが、細菌による二次感染症またはその予防に使用されることもあります。
【感染症の経路】
日常生活において注意しなければいけない主な感染経路は「接触(口腔)感染」「飛沫感染」「空気感染」の3つがあげられます。
▼接触(口腔)感染
ウイルスや菌などの感染源が、そのウイルスや菌に抵抗力がない人に接触することによって感染することを接触感染といいます。
ウイルスや菌がついた手指で口や鼻などの粘膜を触り感染する場合や、ウイルスや菌を含む食品を食べたり飲んだりすることで感染する場合もあります。
HIV感染によるエイズ、クラミジアは性行為やオーラルセックスなどで血液や体液、粘膜を介して感染します。
▼飛沫感染
ウイルスや菌を含んだ飛沫が咳、くしゃみ、会話などによって飛んだつば(飛沫)に含まれる病原体を鼻や口などの粘膜から吸収し感染することを飛沫感染といいます。
飛沫は直径0.005mm以上の大きさで水分を含んでいるため、飛沫範囲は感染源から1~2m程度とされています。
飛沫感染で起こる代表的な疾病は、インフルエンザ、おたふくかぜ、風疹などがあります。
▼空気感染
ウイルスや菌を含んだホコリが空気中に浮遊して、体内に吸い込むことによっておこる感染を空気感染といいます。
ホコリは水分を含んでいないため、長時間浮遊し続けるので感染範囲は部屋中や空調を共有している部屋にもおよびます。
空気感染で起こる代表的な疾病は結核菌、麻疹ウイルス、水痘ウイルスなどがあります。
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使用方法 |
通常成人1回100~200mgを1日2~3回経口投与する。
なお、感染症の種類及び症状に応じ適宜増減する。
炭疽に対しては、成人1回400mgを1日2回経口投与する。
・定められた投与量を守って使用してください。
・牛乳などの乳製品と一緒に服用すると成分の吸収が悪くなる可能性があるので、水で服用するようにしてください。
・定められた服用期間をきちんと続けるようにしてください。自己判断で服用を中止すると、再発や症状が治りにくくなる可能性があります。
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副作用 |
▼シプロフロキサシンの良くある副作用
下痢/吐き気/食欲不振/発疹/頭痛/眠気など
シプロフロキサシンには、副作用が起こる可能性があります。
シプロフロキサシンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
副作用の出方は、個人差や服用量によっても違ってきます。
■シプロフロキサシン副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼アナフィラキシーショック
気持ち悪い、冷や汗、顔面蒼白、手足の冷え、手足の痺れ、じんましん、全身発赤、顔の腫れ、喉の腫れ、呼吸困難、目眩、血圧低下、意識が遠のくなど
▼重い皮膚・粘膜障害
発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感など
▼けいれん
めまい、頭痛、ふるえ、手足のしびれ感、筋肉のぴくつき、意識低下、全身けいれんなど
▼腎臓の重い症状
尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹など
▼肝臓の重い症状
だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色など
▼重い血液成分の異常
発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向など
▼間質性肺炎
から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱など
▼大腸炎
激しい腹痛、頻回な下痢、発熱、血液便、下血など
▼低血糖
力の抜けた感じ、ふるえ、さむけ、動悸、冷や汗、強い空腹感、頭痛、不安感、吐き気、目のちらつき、イライラ、眠気など
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
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使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
■シプロフロキサシンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼シプロキサン錠のの添加物
・結晶セルロース
・トウモロコシデンプン
・クロスポビドン
・軽質無水ケイ酸
・ステアリン酸マグネシウム
・ヒプロメロース
・マクロゴール4000
・酸化チタン
【使用に注意が必要な方】
①本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する方
②高度の腎障害のある方
③てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある方
④重症筋無力症の方
⑤高齢者の方
⑥QT延長を起こすおそれのある方
上記にあてはまる方は、シプロフロキサシンを使用する事が出来ない可能性があります。
【使用ができない方】
①ケトプロフェン(皮膚外用剤を除く)を投与中の方
②チザニジン塩酸塩を投与中の方
③妊婦又は妊娠している可能性のある方、授乳中の方
④小児
シプロフロキサシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
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併用禁忌薬 |
【併用禁忌薬】
ケトプロフェン(皮膚外用剤を除く)/チザニジン塩酸塩
【併用注意薬】
CYP1A2の基質となる薬剤/フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤/ジクロフェナク/アンフェナク/プロピオン酸系NSAIDs<皮膚外用剤以外のケトプロフェンとは併用禁忌>/ロキソプロフェン/プラノプロフェン/ザルトプロフェン/チザニジン塩酸塩/テオフィリン/アミノフィリン製剤/カフェイン/デュロキセチン塩酸塩/シクロスポリン/ワルファリン/スルホニルウレア系薬剤/グリメピリド/グリベンクラミド/ロピニロール塩酸塩/メトトレキサート製剤/アルミニウムを含有する制酸剤<経口>/マグネシウム含有制酸剤<経口>/ケイ酸アルミニウム<経口>/水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム<経口>/スクラルファート<経口>/鉄剤<服用>/カルシウム経口剤/マグネシウム製剤経口剤/ジダノシン錠/多価陽イオン含有製剤<服用>/セベラマー塩酸塩<服用>/炭酸ランタン水和物<服用>/1a群不整脈用剤/キニジン/プロカインアミド/3群不整脈用剤/アミオダロン/ソタロール/クロザピン/オランザピン/シルデナフィル/フェニトイン/プロベネシド
【併用注意の飲食物】
■カフェインを含むもの
コーヒー、日本茶、紅茶、コーラ、チョコレート など
■カルシウムを含むもの
干しえび、バジル、煮干し、牛乳、乳製品 など
■カルシウム・マグネシウム・鉄などを含むもの
牛乳、乳製品、バジル、海苔、ひじき など
■マグネシウムを含むもの
海苔、わかめ、バジル、昆布、ひじき など
■鉄分を含むもの
バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、むやみに他の医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
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よくある質問 |
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