イグラチモド

成分名

イグラチモド

適応症状

関節リウマチ

簡易説明

イグラチモドは、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)です。単独で使用するほか、標準治療薬であるメトトレキサートとの併用で いっそうの効果が期待できます。
リウマチは、体の免疫系がかかわっている膠原病の一種です。関節に強い炎症を生じ、腫れや痛みをともないます。やがて、関節の骨や軟骨が破壊され、変形とともにその機能が失われます。

処方可能な診療科目

内科/膠原病科/リウマチ科/など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬1錠あたりの目安:25mg157.7円円(薬価)【コルベット錠25mg】
新薬1錠あたりの目安:25mg121.1円(薬価)【ケアラム錠25mg】
後発薬1錠あたりの目安:25mg56.1円円(薬価)【後発イグラチモド錠25mg】
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2012年9月【発売開始年月日】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

コルベット錠25mg【製薬メーカー:富山化学/エーザイ】
ケアラム錠25mg【製薬メーカー:エーザイ】

関連製品(ジェネリック)

イグラチモド錠25mg「サワイ」

効果・作用

イグラチモドは、異常な免疫反応を調節し炎症を引き起こす物質などの産生を抑えることで関節リウマチの症状を和らげる薬です。
炎症性サイトカインのTNFα、IL-1β、IL-6、IL-8、MCP-1、さらにはB細胞による免疫グロブリンのIgGやIgMの産生を抑制することで、抗リウマチ作用に効果を発揮します。
発症早期で症状が比較的軽い場合処方の対象となります。またメトトレキサートが副作用で使用できない場合の代替薬として、またはメトトレキサート単独で効果不十分な患者に追加併用することも有用と考えられます。
イグラチモド(商品名コルベット、ケアラム)は、日本で開発された抗リウマチ薬で、効果発現が遅いという欠点がありますがサラゾスルファピリジン(商品名アザルフィジン)との比較をしても効果に差がないといわれています。副作用として肝障害、胃潰瘍などが知られています。他剤に比して安価であることが特徴です。

■抗リウマチ薬は、疾患修飾抗リウマチ薬(DMARD)とも呼ばれています。抗リウマチ薬は免疫調節薬、免疫抑制薬、生物学的製剤の3つに分類されます。
■イグラチモドは、免疫調整薬のひとつです。
■疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)
DMARD(disease-modifying antirheumatic drug)は、病気の本態をコントロールするという意味で疾患修飾性抗リウマチ薬と呼ばれています。関節リウマチにおいて炎症を起こす原因と考えられている免疫異常などをコントロールすることが期待されます。

使用方法

イグラチモドとして、1回25mgを1日1回朝食後に4週間以上経口投与し、それ以降、1回25mgを1日2回(朝食後、夕食後)に増量する。
飲み忘れた場合は、絶対に2回分を一度に飲まないでください。飲み忘れた分をとばして、次の時間に1回分を飲んでください。

副作用

主な副作用
イグラチモドには、副作用が起こる可能性があります。
イグラチモドを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

γ-GTP増加/Al-P増加/NAG増加/尿中β2ミクログロブリン増加/総胆汁酸増加/腹痛/発疹/リンパ球減少/鼻咽頭炎/血中鉄減少/AST増加

重大な副作用
肝機能障害/黄疸/汎血球減少症/下血/消化器症状/間質性肺炎/発熱/咳嗽/呼吸困難/感染症/敗血症/膿胸/無顆粒球症
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

その他の副作用
ALT増加/白血球減少/消化性潰瘍/ヘモグロビン減少/ヘマトクリット減少/好酸球増加/白血球増加/赤血球減少/口内炎/便潜血陽性/悪心/腹部不快感/下痢/血中尿素増加/血中β2ミクログロブリン増加/尿中蛋白陽性/尿中赤血球陽性/尿中白血球陽性/尿円柱/尿沈渣陽性/過敏症/そう痒症/代謝異常/BNP増加/血圧上昇/KL?6増加/咽頭炎/血中ビリルビン増加/尿中ウロビリノーゲン増加/貧血/血小板減少/血小板増加/好塩基球増加/好中球増加/好中球減少/単球増加/単球減少/リンパ球形態異常/胃炎/消化不良/嘔吐/食欲減退/口唇炎/便秘/腹部膨満/舌炎/食道炎/心窩部不快感/胃腸炎/胃腸障害/歯周炎/血中クレアチニン増加/腎盂腎炎/頻尿/湿疹/蕁麻疹/紅斑/光線過敏性反応/血中コリンエステラーゼ減少/総蛋白減少/尿中ブドウ糖陽性/血中アルブミン減少/総鉄結合能減少/不飽和鉄結合能増加/眩暈/頭痛/不眠症/傾眠/異常感/ 脱毛/味覚異常/上気道炎症/浮腫/帯状疱疹/倦怠感/耳鳴/月経障害/カンジダ症/気管支炎/爪囲炎/皮膚乾燥/動悸/口腔咽頭痛/背部痛/筋痙縮/悪寒/膀胱炎/真菌症

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(コルベット錠25㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼コルベット錠25㎎の有効成分
イグラチモド
▼コルベット錠25㎎の添加物
カルナウバロウ/カルメロースカルシウム/結晶セルロース/酸化チタン/ステアリン酸マグネシウム/タルク/ヒドロキシプロピルセルロース/ヒプロメロース/ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール

【使用出来ない方】
・過敏症の方
・重篤な肝障害の方
・消化性潰瘍の方
・ワルファリン投与中の方
・妊婦・産婦
【慎重投与】
・肝障害の方
・血小板減少症の方
・骨髄機能低下の方
・消化性潰瘍の方
・腎障害の方
・白血球減少症の方
・貧血の方
・授乳婦の方
・低体重の方

使用に注意が必要な方
・高齢者の方
・妊婦、産婦、授乳婦等
・小児等
・低体重<40kg未満>

上記にあてはまる方は、イグラチモドを使用する事が出来ない可能性があります。
イグラチモドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
非ステロイド性消炎鎮痛剤/シメチジン/フェノバルビタール

上記を使用している方は、イグラチモドを使用する事が出来ない可能性があります。
イグラチモドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
ワルファリン

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
現在、授乳中ですが使用していいですか?

乳児に影響を与えることがあるので、授乳中に投与する場合には授乳を避けてください。

イグラチモドは日本製のおくすりですか?

そうです。もともとは日本の富山化学が創製した疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)です。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。