成分名 |
アルベカシン |
適応症状 |
敗血症/肺炎など |
簡易説明 |
細菌のタンパク質合成を阻害し殺菌的に抗菌作用をあらわす薬、アミノグリコシド系抗菌薬に分類される抗生物質です。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の産生する各種不活化酵素に安定して強い抗菌力を発揮する。
臨床的にはMRSAによる敗血症、肺炎に有効性がある。
腎毒性、聴器毒性はジベカシン(DKB)と同じか、少し弱いとされている。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,500円~10,000円
ハベカシン注射液25mg 2256円/管
ハベカシン注射液75mg 4376円/管
ハベカシン注射液100mg 4627円/管
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2008年2月29日に販売承認 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
ハベカシン注射液【製薬メーカー:Meiji Seikaファルマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
ケミファ【シオノケミカル】/アルベカシン硫酸塩注射液「テバ」【武田テバファーマ】/アルベカシン硫酸塩注射液「NIG」【日医工株式会社】/アルベカシン硫酸塩注射液「HK」【大興】 |
効果・作用 |
アルベカシンは細菌のタンパク質合成を阻害し殺菌的に抗菌作用があるお薬です。
細菌の生命維持や増殖にはタンパク質合成が必要となり、タンパク質合成はリボソームという器官で行われます。
アルベカシンは細菌のリボソームにおける、タンパク質合成を阻害し抗菌作用を示します。
薬剤によって抗菌作用の範囲が異なり、淋菌(淋菌感染症の原因菌)やMRSAなどに抗菌作用を示します。
細菌のリボソームは30Sと50Sに分けられ、アルベカシンは細菌の30Sサブユニットに作用し、タンパク質合成を阻害して、殺菌的に抗菌作用を示します。
アルベカシン以外に同種類の薬には、結核菌(結核の原因となる菌)に対して有用なストレプトマイシン、結核菌以外にも抗菌作用を示すカナマイシン、淋菌に対して抗菌作用をあらわすスペクチノマイシンがありますが、MRSAに対して抗菌作用があるのがアルベカシンになります。 |
使用方法 |
・成人は、1日1回~2回、30分~2時間をかけて、点滴で静脈内に注射する、もしくは筋肉内に注射します。
・小児は1~2回、30分をかけて点滴で静脈内に注射します。
症状の様子を見ながら用期間を調整します。 |
副作用 |
主な副作用
黄疸、腎機能障害(むくみ、尿量減少、頭痛)、発疹、痒み、発赤、発熱、蕁麻疹、貧血、下痢、下血などが報告されています。
稀に下記のような症状があらわれる可能性があります。
・顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ、眩暈、息切れ、意識消失
・筋肉が発作的に収縮する状態
・耳鳴り、耳閉感、難聴
・頭痛、浮腫み、尿量減少
・鼻血、全身倦怠感、歯ぐきの出血、皮下出血
上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ・以前に薬を使用してアレルギー症状が出たことがある。
・難聴がある。腎臓または肝臓に病気がある。
・物が食べられない状態または全身状態が悪い。
・妊娠または授乳中の方。
・他に薬などを使用している。(相互作用を強めたり、弱めたりする可能性もあり、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意が必要です。)
・使用中は定期的に肝臓、腎臓の働きや聴力を調べる事があり、その際、指定された日時に検査を受けるようにしましょう。
上記にあてはまる方は、アルベカシンを使用する事が出来ない可能性があります。 アルベカシンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 ・腎障害を起こす可能性のある血液代用剤。
デキストラン/デンプン/ヒドロキシエチルなど
・ループ利尿剤
アゾセミド/エタクリン酸/フロセミドなど
・腎毒性、聴器毒性がある薬剤
エンビオマイシン/バンコマイシン/白金含有抗悪性腫瘍剤(カルボプラチン、シスプラチン、ネダプラチン)など
・小児に投与する場合
他のアミノグリコシド系抗生物質(注射剤)
・麻酔剤、筋弛緩剤
パンクロニウム臭化物/ベクロニウム臭化物/ツボクラリン/トルペリゾン/A型ボツリヌス毒素など
・腎毒性がある薬剤
シクロスポリン/アムホテリシンBなど
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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