成分名 |
バカンピシリン |
適応症状 |
表在性皮膚感染症/深在性皮膚感染症/リンパ管・リンパ節炎/慢性膿皮症/外傷・熱傷及び手術創等の二次感染/乳腺炎/咽頭・喉頭炎/扁桃炎/急性気管支炎/肺炎/慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎/腎盂腎炎/淋菌感染症/腹膜炎/子宮内感染/子宮付属器炎/眼瞼膿瘍/麦粒腫/角膜炎(角膜潰瘍を含む)/中耳炎/副鼻腔炎/歯周組織炎/歯冠周囲炎/抜歯創・口腔手術創の二次感染/猩紅熱 など |
簡易説明 |
「バカンピシリン」はペニシリン系の抗生物質の一つで、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、淋菌感染症、腹膜炎、子宮内感染、子宮付属器炎、眼瞼膿瘍、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、抜歯創・口腔手術創の二次感染、猩紅熱などの治療に用いられます。
日本では、日医工がペングッドの商品名で販売しています。
「バカンピシリン」はアンピシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に対して強い抗菌活性を持ちます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/外科/皮膚科/呼吸器科/消化器科/循環器科/泌尿器科/眼科/耳鼻咽喉科/歯科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ペングッド錠250mg 11.9円/錠(薬価)
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2001年11月認可 |
国内のジェネリック認可 |
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関連製品(先発薬) |
ペングッド錠250mg 【製薬メーカー:日医工】 |
関連製品(ジェネリック) |
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効果・作用 |
「バカンピシリン」はペニシリン系の抗生物質の一つで、細菌の細胞壁合成を阻害する作用を持ち、細菌の成長・分裂・増殖を妨げる効果を持ちます。
細菌は細胞壁とよばれる防御壁をもちますが、細菌の細胞壁の合成に深く関わるタンパク質にペニシリン結合タンパク質(PBP)というものがあります。
「バカンピシリン」はペニシリン結合タンパク質(PBP)に作用して、細菌の細胞壁合成を阻害して細菌を殺すことにより殺菌的に作用します。
「バカンピシリン」はアンピシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に対して強いに抗菌活性を持ち、白色~微黄色の結晶性の粉末で、メタノール又はエタノールに溶けやすくて、水にやや溶けやすい特徴があります。
使用にあたっては、「厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き」を参照して、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、「バカンピシリン」の投与が適切と判断される場合に投与します。
「バカンピシリン」の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐために、原則として感受性を確認して疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめることが推奨されています。 |
使用方法 |
▼用法用量
・成人の場合は1日量500~1000mg(力価)とし、これを3~4回に分割して経口投与します。なお、年齢や症状により適宜増減します。
・小児の場合は1日量15~40mg(力価)/kgとし,これを3~4回に分割して経口投与します。なお、年齢や症状により適宜増減します。
▼関連する使用上の注意
・本剤の使用にあたっては耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめてください。
・高度の腎障害のある患者には、投与量、投与間隔の適切な調整をして慎重に投与してください。 |
副作用 |
副作用発現状況の概要について、総症例数15,095例中472例(3.13%)、574件の副作用が確認されています。主な副作用は発疹117件(0.78%),下痢72件(0.48%)、悪心53件(0.35%)、食欲不振35件(0.23%)、嘔吐22件(0.15%)などでした。
重大な副作用
▼ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあります。観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、呼吸困難、眩暈、全身潮紅、全身そう痒感、血管浮腫、血圧低下等の症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症(いずれも頻度不明)
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼急性腎障害(頻度不明)
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあります。定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止して適切な処置を行ってください。
▼偽膜性大腸炎、出血性大腸炎(いずれも頻度不明)
偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあります。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
▼肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT)、γ-GTP,LDH,Al-P上昇等)、黄疸があらわれることがあります。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
その他の副作用
・発疹,そう痒感
・発熱,蕁麻疹
・貧血,顆粒球減少,血小板減少,好酸球増多
・下痢,悪心・嘔吐,胃部不快感,食欲不振
・腹部膨満感,便秘,胸やけ
・口内炎,大腸炎(カンジダあるいは非感受性のKlebsiella等による)
・ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症,出血傾向等),ビタミンB群欠乏症状(舌炎,口内炎,食欲不振,神経炎等)
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
■伝染性単核症の患者
伝染性単核症の患者は発疹の発現頻度を高めることがあります。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に投与してください。
■セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者には慎重に投与してください。
■本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者には慎重に投与してください。
■高度の腎障害のある患者
高度の腎障害のある患者は血中濃度半減期が延長します。慎重に投与してください。
■経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者や全身状態の悪い患者はビタミンK欠乏症状があらわれることがあります。観察を十分に行い、慎重に投与してください。
■高齢者への投与
高齢者は生理機能が低下していることが多いため、副作用が発現しやすく、またビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがあります。用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。
■妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいですが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止してください。
上記にあてはまる方は、バカンピシリンを使用する事が出来ない可能性があります。 バカンピシリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・経口避妊薬
上記を使用している方は、バカンピシリンを使用する事が出来ない可能性があります。 バカンピシリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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