成分名 |
リラナフタート |
適応症状 |
足白癬/体部白癬/股部白癬など |
簡易説明 |
リラナフタートはカビ(真菌)を障害する抗真菌作用がある薬です。
白癬菌やカンジダなどの感染による症状の改善に用いられます。
本薬の有効成は、リラナフタートというチオカルバミン系の抗真菌薬で、白癬菌に対し強い抗真菌活性をもつのが特徴を持っており、殺菌的に作用することから、しっかりと治療すれば完全に治すことができます。
本薬の剤形には軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり、薬剤によっては皮膚病変の状態や使用部位などに合わせた剤形選択が可能な場合があります。
副作用が少ない薬剤ですが、赤みやカユミがひどくなった場合は、直ちに使用を取りやめて医師に相談してください。 |
処方可能な診療科目 |
皮膚科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1000円~5000円程
薬代1gあたりの目安:2%約33円
薬代1mLあたりの目安:2%約33円
※病院によって差が有ります。初診料・診察料・検査料などが必要です。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
【ゼフナートクリーム2%】
販売開始年月 : 2000年8月
【ゼフナート外用液2%】
販売開始年月 : 2007年7月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
【製薬メーカー:全薬工業】
ゼフナートクリーム2%
ゼフナート外用液2% |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
リラナフタートはカビ(真菌)を障害する抗真菌作用があることから、白癬菌やカンジダなどの感染による症状の改善に用いられる薬で、白癬でない皮膚病には使用できません。
開発の経緯としては、皮膚真菌症の治療には、チオカルバミン酸系、アゾール系、ベンジルアミン系等の薬剤が使われてきましたが、その中でチオカルバミン酸系薬剤は、1965年にトルナフタートが登場し、抗菌スペクトルは狭いものの白癬菌に対する抗真菌活性を有していました。
しかし、本系統薬剤は 1日数回塗布する必要があったため、チオカルバミン酸系の特長である白癬菌に対する抗真菌効果を更に高めて、また同系統では初の1日1回塗布の薬剤として1987年6月東
ソーにてリラナフタートが創製されて、その後、全薬工業にて臨床試験を実施して、2000年1月に製造販売承認を取得しています。
本薬はチオカルバミン系の抗真菌薬で、白癬菌に対し強い抗真菌活性をもつのが特徴を持っており、殺菌的に作用することから、しっかりと治療すれば完全に治すことができます。
ただし、カンジダにはあまり効果がありません。
同系統のハイアラージン(トルナフテート)より抗真菌活性が強いとされており、皮膚に長く留まることから、1日1回の塗布で済む特徴があります。
カビ(真菌)が皮膚に感染しておこる病気を皮膚真菌症であり、多くは白癬菌やカンジダなどが原因でおこります。
白癬症はかびの一種である白癬菌による皮膚感染症の総称で、足や爪の白癬、頭部白癬(しらくも)、股部白癬(いんきんたむし)、体部白癬(たむし)などに分かれます。
本薬はカビ(真菌)の細胞膜などに作用して、その構造や機能などを障害することで抗真菌作用をあらわす外用薬となっています。
本薬の剤形には軟膏剤、クリーム剤、液剤などがありますが、薬剤によっては皮膚病変の状態や使用部位などに合わせた剤形選択が可能な場合があります。
使用にあたっては、指示された期間は治療を続けることが大切で、足の裏など角質層が厚い部分では半年から1年以上治療を継続しないと完治しないことがあります。
クリームは、よく擦り込むように使用することで皮膚の角質層に十分浸透させることから、効果が高まります。
また、使いすぎることで皮膚が荒れたり、カブレを起こすことがあることから、医師や薬剤師の指示に従い、決められた使用回数は必ず守ってください。
副作用については塗り薬であることから少ないです。
塗布時の軽い刺激感は少なく心配いりませんが、人によってはカブレを起こすことがあることから、注意が必要です。
本薬を使用した結果、赤みやカユミがひどくなった場合は、直ちに使用を取りやめて医師に相談してください。 |
使用方法 |
▼用法用量
・1日1回患部に塗布します。 |
副作用 |
次の副作用があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
接触性皮膚炎、そう痒症、発赤、紅斑、刺激感、疼痛、小水疱性皮疹、皮膚炎、自家感作性皮膚炎、潮紅など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■リラナフタートを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方は、ゼフナートにアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ゼフナートの有効成分
リラナフタート
▼代表薬の添加物
[ゼフナートクリーム2%]
・ステアリルアルコール、セタノール、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ポリソルベート60、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、1,3-ブチレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル
[ゼフナート外用液2%]
・クエン酸水和物、ジブチルヒドロキシトルエン、グリセリン脂肪酸エステル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、メチルエチルケトン、エタノール
■他の外用抗真菌剤に対して過敏症の既往歴のある患者
他の外用抗真菌剤に対して過敏症の既往歴のある患者には使用できません。投与しないでください。
■臨床所見上皮膚カンジダ症あるいは汗疱、掌蹠膿疱症、膿皮症、他の皮膚炎等との鑑別が困難な患者
臨床所見上皮膚カンジダ症あるいは汗疱、掌蹠膿疱症、膿皮症、他の皮膚炎等との鑑別が困難な患者は、本剤は白癬菌以外に対して効果が期待できず、状態悪化のおそれがあるため使用できません。投与しないでください。
使用に注意が必要な方 ■妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、観察を十分に行い治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ慎重に投与してください。
■小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
上記にあてはまる方は、リラナフタートを使用する事が出来ない可能性があります。 リラナフタートを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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