アクラルビシン塩酸塩

成分名

アクラルビシン塩酸塩

適応症状

下記疾患の自覚的症状、他覚的症状の寛解および改善
・悪性リンパ腫、胃がん、乳がん、肺がん、卵巣がん、急性白血病

簡易説明

アクラルビシン塩酸塩は悪性リンパ腫、胃がん、乳がん、肺がん、卵巣がん、急性白血病の自覚的症状、他覚的症状の寛解および改善を目的に使用されます。アクラルビシン塩酸塩はがん細胞におけるDNAに結合して核酸が合成されるプロセスを阻害することで効果を発揮します。とくにRNAの合成プロセスを強く阻害することが分かっています。

処方可能な診療科目

腫瘍内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,000円~3,000円
薬代1瓶あたりの目安:20mg約2,455円
薬代後発薬1瓶の目安:現在ジェネリック医薬品の製造はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月:1981年12月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

アクラシノン注射用20mg(日本マイクロバイオファーマ)

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

アクラルビシン塩酸塩は悪性リンパ腫、胃がん、乳がん、肺がん、卵巣がん、急性白血病の自覚的症状、他覚的症状の寛解および改善を目的に使用されます。
様々な要因によってDNAに異常が起こり、それによって無限に増え続け(増殖)、別の臓器や器官に移動(転移)する細胞をがん細胞と呼びます(様々な要因に関しては、多段階発がん、がん遺伝子、がん抑制遺伝子、遺伝子突然変異などが挙げられます)。通常の細胞では、異常が起きたり老化したりすると細胞が自ら破壊されるアポトーシスと呼ばれる現象で排除されますが、がん細胞はそのアポトーシスから逃れる機能を持っていて、異常な状態になっているのにも関わらず増殖し続けます。つまり1つのがん細胞が発生すると、1つが2つに、2つが4つに、4つが8つに分裂しといった形で二次関数的に増殖してしまうため早期の段階で増殖を止める必要があると言えます。
がん細胞の増殖を阻害する薬には、化学療法薬、分子標的薬、内分泌療法薬など複数ありそれぞれ特徴が異なっています。アクラルビシン塩酸塩は、がん細胞におけるDNAに結合してがん細胞内で核酸が合成されるプロセスを阻害することで効果を発揮し、中でもとくにRNAの合成プロセスを強く阻害することが知られています。

使用方法

■固形がんおよび悪性リンパ腫のケース
・アクラルビシン塩酸塩として1日量40〜50mg(力価)(体重あたり0.8〜1.0mg(力価))を1週間に2回の頻度(1、2日連日または1、4日)に静脈内へワンショット投与または点滴投与します。
・アクラルビシン塩酸塩として1日量20mg(力価)(体重あたり0.4mg(力価))を7日間連日静脈内へワンショット投与または点滴投与をし、その後7日間休薬しこれを反復します。
■急性白血病のケース
・アクラルビシン塩酸塩として1日量20mg(力価)(体重あたり0.4mg(力価))を10〜15日間連日静脈内へワンショットまたは点滴投与します。

副作用

重大な副作用
・心筋における障害
※心筋障害が引き起こされたり、さらには心不全などが引き起こされたりする可能性があります。モニタリングを十分に行って、万が一異常が確認された場合には、休薬または使用を中止してください。とくにアントラサイクリン系薬剤を使用後の方へのアクラルビシン塩酸塩使用には十分注意してください。
・骨髄抑制
※貧血、出血、汎血球減少、白血球の減少、血小板の減少などが引き起こされる可能性があります。モニタリングを十分に行って、異常が確認された場合にはアクラルビシン塩酸塩の減量や休薬などの適切な処置を行ってください。
・ショック
※アクラルビシン塩酸塩に似た成分の使用によってショックが引き起こされたという報告があります。モニタリングを十分に行って、異常が確認された場合には使用を中止して適切な処置を行って下さい。

その他の副作用
・消化器系:消化管出血、食欲不振、悪心、吐き気、口内炎、嘔吐、下痢、腹痛、胃部不快感
・心臓系:心電図の異常、頻脈、不整脈
・肝臓系: ALT(GPT)の上昇、AST(GOT)の上昇、Al-Pの上昇などの検査値異常
・泌尿器系:排尿時の痛み、血尿、膀胱炎、尿意頻数、残尿感など
・膵臓系:膵炎
・腎臓系:タンパク尿などの検査値異常
・過敏症:発疹、じんましん
・皮膚系:色素沈着、脱毛
・精神神経系:頭痛、全身のだるさ、頭重感
・その他:静脈炎、発熱、顔面紅潮

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・アクラルビシン塩酸塩を配合した医薬品の成分、添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、成分、添加物にアレルギーをお持ちの方、アクラシノン注射用はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼アクラシノン注射用の有効成分
アクラルビシン塩酸塩
▼代表薬の添加物
乳糖水和物、pH調節剤

・心臓の機能異常をお持ちの方、またはその経験のある方
※心筋障害が引き起こされる可能性があります。

使用に注意が必要な方
・骨髄機能抑制を患っている方
※骨髄抑制の症状悪化が引き起こされる可能性があります。
・腎障害を患っている方
※アクラルビシン塩酸塩の副作用が強く引き起こされる可能性があります。
・肝障害を患っている方
※アクラルビシン塩酸塩の副作用が強く引き起こされる可能性があります。
・感染症を併発している方
※骨髄機能抑制によって併発している感染の悪化を引き起こす可能性があります。
・水痘症を患っている方
※致命的な全身障害を引き起こす可能性があります。
・妊娠している方
※妊娠している、または妊娠している可能性のある方は治療上のメリットがデメリットを上回ると医師が判断した場合にのみ使用してください。
※動物実験:胎児毒性(腰肋の出現頻度の上昇、発育障害、吸収胚数の増加、骨形成の遅れ)が確認されています。
・小児など
※小児などを対象としている安全性および有効性を指標とした臨床試験が実施されていません。
・高齢者
※高齢者は一般的に薬の分解、排泄などの生理機能が低下しているため、減量するなど注意をしながら使用してください。とくにアクラルビシン塩酸塩は主に肝臓で分解されますが、高齢者では肝機能などの生理機能が低下していることが予想されます。

上記にあてはまる方は、アクラルビシン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
アクラルビシン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・その他の抗悪性腫瘍剤、放射線照射
※骨髄機能抑制などの副作用増強が引き起こされる可能性があります。
・アントラサイクリン系薬剤など、心毒性をもっているその他の抗悪性腫瘍剤
※心筋障害の増強が引き起こされる可能性があります。
・投与前における心臓部あるいは縦隔への放射線照射
※心筋障害の増強が引き起こされる可能性があります。

上記を使用している方は、アクラルビシン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
アクラルビシン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

アクラルビシン塩酸塩に関する
よくある質問
アクラルビシン塩酸塩のがんに対する有効率はどのくらいですか?

アクラルビシン塩酸塩の単独療法の有効率は次の通り報告されています。乳がん29.4%、卵巣がん35.3%、肺がん18.2%、胃がん18.6%、悪性リンパ腫53.3%、急性白血病36.2%。アクラシノン注射用 【アクラシノン注射用 添付文書】

アクラルビシン塩酸塩の投与経路に関しての注意点はありますか?

皮下、筋肉内には投与しないこととされています。アクラシノン注射用 【アクラシノン注射用 添付文書】

アクラルビシン塩酸塩の調製時に注意すべき点はありますか?

アクラルビシン塩酸塩を溶かした後は、可能な限りすみやかに使い切ってください。また、pH7以上の注射剤との配合は避けてください(溶かした時のpHが高いと濁りが認められることがあります)アクラシノン注射用 【アクラシノン注射用 添付文書】

アクラルビシン塩酸塩の投与時に注意すべき点はありますか?

静脈内投与によって静脈炎、血管痛などを引き起こす可能性があります。注射方法、注射部位には十分注意してください。なお静脈内投与の際、成分が血管の外に漏れると注射部位において炎症が起こることがあるので慎重に使用してください。アクラシノン注射用 【アクラシノン注射用 添付文書】

参考元一覧

アクラシノン注射用 【アクラシノン注射用 添付文書】

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