成分名 |
ミリプラチン水和物 |
適応症状 |
肝細胞癌のリピオドリゼーション |
簡易説明 |
ミリプラチン水和物は、がん細胞の増殖を抑える作用があります。主に、肝臓がんの治療に使用されてます。また、薬剤の構造の中に白金(プラチナ)を持つため、白金製剤と呼ばれています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/消化器内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約10,000円~
薬代1瓶あたりの目安:70mg約40842円/(薬価)
※病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
高額療養費制度の対象になるため患者の年齢、所得水準によっても異なってきます。
指定難病であり、自己負担分の治療費の一部または全部が国または自治体により賄われることがあります。性症は指定難病であり、自己負担分の治療費の一部または全部が国または自治体により賄われることがあります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 2010年1月 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ミリプラ動注用70mg【製薬メーカー:住友ファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
ミリプラチン水和物は、癌細胞の増殖を抑制する働きがあります。薬剤の中に白金(プラチナ)が含まれているので≪白金製剤≫と呼ばれています。主に、肝臓がんの治療に使用されています。
▼作用機序
ミリプラチン水和物は、がん細胞のDNAと結合し、DNAの複製とがん細胞の自滅を誘導することで抗腫瘍効果を発揮します。
▼薬理作用
がん細胞は、無秩序な増殖を繰り返し、正常な細胞を障害し組織を壊したり、転移を行うことで、本来がんのかたまりがない組織でも増殖を行います。細胞の増殖には遺伝情報が刻まれたDNAの複製が必要となります。
ミリプラチン水和物は、がん細胞のDNAと結合することでDNAの複製を妨害し、がん細胞の自滅を誘導することで抗腫瘍効果を発揮します。
▼特徴
ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルへの懸濁性に優れています。また、肝動脈内投与後は腫瘍局所に滞留し、長期間に渡って白金成分が徐放され、全身への曝露は少ないとの特長を持っています。
▼他の白金製剤(プラチナ製剤)
ランダ
パラプラチン
エルプラット |
使用方法 |
70mgを、本剤懸濁用液3.5mLに懸濁してください。
1日1回肝動脈内に挿入されたカテーテルより投与してください。
※投与は、腫瘍血管に懸濁液が充満した時点で終了してください。
※上限を1回6mL(ミリプラチンとして120mg)とします。
※繰り返し投与する場合は、4週間以上の観察期間をおいてください。
用法、用量に関連する注意
多孔性ゼラチン粒等の塞栓材を併用した場合の、有効性および安全性は確立していません。
他の抗悪性腫瘍剤と併用した場合の、有効性および安全性は確立していません。 |
副作用 |
主な副作用
ミリプラチン水和物には、副作用が起こる可能性があります。
ミリプラチン水和物を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
血中ビリルビン増加、発熱、呼吸困難、血圧低下、鼻咽頭炎、血中アルブミン減少、腎盂腎炎、唾液腺炎、好中球減少、LDH増加、ウロビリン尿
重大な副作用
肝膿瘍、肝機能障害、AST上昇、肝不全、胆道障害、ALT上昇、ビリルビン上昇、敗血症、ALP上昇、γ-GTP上昇、感染症、骨髄抑制、黄疸、胆嚢炎、胆汁性嚢胞、肝障害、ショック、間質性肺炎、急性腎障害、アナフィラキシー、重篤な腎障害、BUN値異常、血清クレアチニン値異常
その他の副作用
インスリン分泌能低下、血中クレアチニン上昇、腹水、HPT値減少、背部痛、顎関節症、頚部痛、四肢痛、好酸球増多、リンパ球減少、血小板減少、尿中クレアチニン上昇、白血球減少、CRP上昇、単球増多、プロトロンビン時間延長、好塩基球増多、赤血球減少、白血球増多、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、リパーゼ増加、白血球分画異常、好中球増多、単球減少、好酸球減少、倦怠感、悪寒、口内炎、浮腫、脱力感、疼痛、静脈周囲炎、NAG上昇、カリウム異常、血中アミラーゼ減少、カルシウム異常、ナトリウム異常、クロール異常、電解質異常、好塩基球減少、血小板増多、咳嗽、リンパ球増多、咽頭不快感、湿性咳嗽、血圧上昇、下痢、心電図異常、ほてり、徐脈、潮紅、動悸、悪心、嘔吐、食欲不振、排尿困難、血中アミラーゼ増加、腹痛、便秘、胃部不快感、腹部不快感、腹部膨満感、口渇、胃炎、胃潰瘍、心窩部不快感、頭痛、不眠、感覚鈍麻、肝性脳症、頭部不快感、尿中クレアチニン減少、総蛋白減少、総蛋白増加、尿中蛋白陽性、BUN上昇、尿潜血、乏尿、関節痛、肩部痛、発疹、湿疹、紅斑、皮膚そう痒、血糖上昇、尿糖陽性、HbA1c増加、血糖低下、眼瞼出血、胸痛、耳鳴、糖尿病、高アンモニア血症、めまい、LAP上昇
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■ミリプラチン水和物を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、ミリプラはアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼ミリプラの有効成分
ミリプラチン水和物
▼代表薬の添加物
なし
・妊婦/授乳者
・重篤な過敏症
・重篤な甲状腺疾患
・ヨード系薬剤に対する重篤な過敏症
・総ビリルビン値が3mg/dL以上
・肝障害度C
使用に注意が必要な方 ・高齢者
・新生児/乳児/幼児/小児
・過敏症
・甲状腺疾患
・腎機能障害
・ヨード系薬剤に対する過敏症
・血管造影で明らかな肝内シャント
・血管造影で明らかな門脈腫瘍栓
・門脈本幹との著明なAPシャント
・投与に際する指示
・門脈本幹との著明なAPシャント
上記にあてはまる方は、ミリプラチン水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 ミリプラチン水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
ミリプラチン水和物に関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
ミリプラ動注用70mg 添付文書【住友ファーマ株式会社】 |
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