フェニトイン

成分名

フェニトイン

適応症状

てんかん発作(強直間代発作や部分発作)

簡易説明

脳細胞の神経系に異常な信号伝達の興奮が起こることによってけいれんや意識障害を引き起こすことがあり、これをてんかんと呼びます。
発作は神経興奮によって起きますが、イオンの動きが関係しており、イオンにはNa+など興奮性のものがあります。
Na+はNaチャネルを通過して、膜の中へ入っていきます。細胞膜の内側は-の電荷を帯び、Na+は+を帯びているため、Na+が流れ込んでくると細胞内が+へ変化し、これが合図となり神経興奮が伝わります。異常な神経興奮が起きているため、これを抑える必要があります。
本剤は興奮性のものに作用し、神経興奮を弱める働きをします。発作を抑える薬としてフェニトインがあり、Naチャネル阻害薬と呼ばれます。

処方可能な診療科目

精神科/心療内科/脳神経外科など

健康保険の適応

健康保険適用

病院で処方してもらう時の費用目安

診療代の目安:1,000~2,000円
薬代の目安:ヒダントール錠25mg/11.9円 100mg/12.6円(藤永製薬)
      アレビアチン錠25mg/12.1円 100mg/12.9円(住友ファーマ)
診療代は病院によって差があり、診察料・初診料・検査料などが必要になります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1981年9月1日発売

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

ヒダントール錠25mg/11.9円 100mg/12.6円(藤永製薬)
アレビアチン錠25mg/12.1円 100mg/12.9円(住友ファーマ)

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

適応症状は、てんかんの中でも強直間代発作(大発作・全般けいれん発作)・焦点発作(ジャクソン型発作含む)・自律神経発作・精神運動発作)および注射剤はてんかん発作重積症(てんかん様けいれん発作が長時間引き続いて起こる場合)です。
ただし、全般発作の中で欠神発作(短時間、意識がなくなる発作)と脱力発作(力が入らなくなって転倒する発作)には効果がないとされています。
フェニトインはヒダントイン誘導体に属する古くから使われている抗てんかん薬で、特にけいれん発作に対して選択的に使われることが多いですが、一般に副作用がかなり強いという問題点を抱えています。血中濃度のコントロールが比較的難しく、ちょっとした生活習慣の変化であっても血中濃度に変化があらわれる薬なので、こまめに血液検査をして症状の経過を見ながら血中濃度を管理・調整していく必要があります。
簡易説明に記載の通り、脳内の電位依存性Na+チャネルを阻害して、脳の異常興奮を抑制することによっててんかんによるけいれん等を抑える働きがあります。
大発作や頻回な発作に関して、発作を起こした人が嚥下できる状態ではない場合の投与は大変危険です。
アレビアチンに関しては静脈への筋注剤もあるので、大発作であれば本人と周囲の安全を確保したうえで、救急車を呼ぶなど医師の診察を受け、必要な投与を行ってください。

使用方法

通常成人1日1〜4錠を分割経口投与します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
用量調整をより適切に行うためには、フェニトインの血中濃度測定を定期的に行うことが望ましいです。

副作用

重大な副作用
中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群・過敏症症候群・SLE様症状・再生不良性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・単球性白血病・血小板減少・溶血性貧血・赤芽球癆・劇症肝炎・肝機能障害・黄疸・間質性肺炎・悪性リンパ腫・リンパ節腫脹・横紋筋融解症・小脳萎縮・急性腎障害・間質性腎炎・悪性症候群があげられます。

その他の副作用
猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹・巨赤芽球性貧血・AST・ALT・γ-GTPの上昇等の肝機能障害・黄疸・蛋白尿等の腎障害・不随意運動(ジスキネジア、舞踏病アテトーゼ、アステリキシス等)、ニューロパシー、眩暈、運動失調、注意力・集中力・反射運動能力等の低下、頭痛、神経過敏、不眠、けいれん・てんかん増悪・複視・視覚障害・眼振・白内障・歯肉増殖注・悪心・嘔吐・便秘・くる病・骨軟化症・歯牙の形成不全・甲状腺機能検査値(血清T3、T4値等)の異常・高血糖・発熱・多毛・血清葉酸値の低下・CK上昇・免疫グロブリン低下(IgA、IgG等)などがあります。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
フェトインを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方、アレビアチンはアレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アレビアチンの有効成分
25mg錠中/フェニトイン25mg
100mg錠中/フェニトイン100mg
▼代表薬の添加物
25mg錠中/乳糖水和物、バレイショデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム
100mg錠中/乳糖水和物、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム
次に当てはまる方は使用できません。
・過敏症の既往歴のある方

使用に注意が必要な方
・血液障害・甲状腺機能低下症・糖尿病・虚弱・肝機能障害等の既往歴のある方
・妊婦、産婦、授乳婦
・高齢者

上記にあてはまる方は、フェニトインを使用する事が出来ない可能性があります。
フェニトインを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
ゾニサミド・トピラマート・ボリコナゾール・スチリペントール・クロバザム・タクロリムス・テラプレビル・ルフィナミド・カルバマゼピン・バルプロ酸・ネルフィナビル・クマリン系抗凝血剤・ワルファリン・アミオダロン・アロプリノール・イソニアジド・エトスクシミド・オメプラゾール・クロラムフェニコール・ジスルフィラム・シメチジン・ジルチアゼム・スルチアム・スルファメトキサゾール・トリメトプリム・チクロピジン・パラアミノサリチル酸・フルコナゾール・フルボキサミン・ホスフルコナゾール・ミコナゾール・メチルフェニデート・エソメプラゾール・セリチニブ・フルオロウラシル系薬剤(テガフール製剤・ドキシフルリジン等)・三環系抗うつ剤(イミプラミン等)・四環系抗うつ剤(マプロチリン等)・トラゾドン・テオフィリン・アミノフィリン・リファンピシン・アパルタミド・レテルモビル・ジアゾキシドシスプラチン・ビンカアルカロイド(ビンクリスチン等)・シプロフロキサシン・ビガバトリン・イリノテカン・アゼルニジピン・イトラコナゾール・イマチニブ・オンダンセトロン・キニジン・クエチアピン・ジソピラミド・ニソルジピン・ニフェジピン・フェロジピン・プラジカンテル・ベラパミル等)・副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン等)卵胞ホルモン剤・黄体ホルモン剤(ノルゲストレル・エチニルエストラジオール等)・PDE5阻害剤・タダラフィル(勃起不全、前立腺肥大症に伴う排尿障害を適応とする場合:シアリス、ザルティア)・シルデナフィル・バルデナフィル・パロキセチン・フレカイニド・メキシレチン・アピキサバン・ミラベグロン・レンバチニブ・グレカプレビル・ピブレンタス ビル・テノホビル アラフェナミド・ニンテダニブ・ラモトリギン・デフェラシロクス・カナグリフロジン・ラルテグラビル・ポリコナゾール・シクロスポリン・甲状腺ホルモン剤・カスポファンギン・ドルテグラビル・ドルテグラビル・ラミブジン ドルテグラビル・アバカ ビル・ラミブジン・ドキシサイクリン・アルペンタゾール・非脱分極性筋弛緩剤・血糖降下剤・アセタゾラミド・アセトアミノフェン・セイヨウオトギリソウ含有食品等

上記を使用している方は、フェニトインを使用する事が出来ない可能性があります。
フェニトインを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
ボリコナゾール、タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合)、アスナプレビル、ダクラタスビル、マシテンタン、エルバスビル、グラゾプレビル、チカグレロル、アルテメテル・ルメファントリン、ダルナビル・コビシスタット、ドラビリン、ルラシドン、リルピビリン、リルピビリン・テノホビル ジソプロキシル・エムトリシタビン、リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシル、ソホスブビル・ベルパタスビル、ソホスブビル、レジパスビル・ソホスブビル、ドルテグラビル・リルピビリン

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
使用するにあたっての注意点はありますか?

まず大前提として、必ず医師の指示に従い、時間通りに服用することです。薬の飲み忘れや自己判断による急な断薬は、かえって発作の頻度を高めたり発作の程度が悪化する可能性があります。必ず医師の指示を仰いでください。また健康的な食生活や適度な運動を心掛け、夜間は十分に睡眠をとってください。眠気が強く出ることがあるため、運転や機械の操縦などは行わないことが望ましいです。もし、急な気分の変化や自殺願望が生じた場合は、必ず医師に相談してください。

てんかん発作の予防には使えますか?

基本的にフェニトインは、起きた発作に対してそれを抑えるために使用されます。けいれん閾値に変化はないとされていることから、てんかん発作波の出現は抑制しないといわれています。
そうはいっても予防できたほうがご本人にとっても楽だと思いますので、予防のために使える薬はないか、医師や薬剤師に相談してみることをおすすめします。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。