フルベストラント

成分名

フルベストラント

適応症状

乳がん

<適応症状における注意>
・フルベストラントの手術補助療法としての安全性および有効性は確立されていません。
・原則として、フルベストラントを使用する際はホルモン受容体の発現有無を確認し、ホルモン受容体が陰性であると確認された場合はフルベストラントを使用しないでください。
・添付文書の「17.臨床成績」の内容を熟知し、フルベストラントの安全性および有効性を理解した上で適応患者の選定を行ってください。

簡易説明

フルベストラントは乳がんに用いる抗がん剤であり、エストロゲン受容体の発現有無を確認して陰性ではない場合に使用することができます。フルベストラントは、おもにエストロゲン受容体の分解促進作用を持ち、乳がんの病態進行を司るエストロゲンがエストロゲン受容体へ結合するプロセスを阻害することでがん細胞の増殖を抑制することができます。

処方可能な診療科目

腫瘍内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,000円~3,000円
薬代1筒あたりの目安:250mg約38,401円
薬代後発薬1筒の目安:現在ジェネリック医薬品の製造はありません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月:2011年11月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

フェソロデックス筋注250mg(アストラゼネカ)

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

フルベストラントは乳がんに用いる抗がん剤であり、エストロゲン受容体の発現有無を確認して陰性ではない場合に使用することができます。
乳がんは乳腺組織にがん細胞が発生します。乳房には小葉という母乳を作っている組織と、その小葉で作られた母乳を乳頭まで運ぶ役割を持つ乳管があり、乳がんが発症する場所については乳管が約9割、小葉が約1割程度となっています。乳がんは女性が罹患するがんの中で最も多い種類であり、罹患数は年々増加の一途をたどっています。その一方で、乳がんの手術の進歩と、乳がんのタイプに合わせて効果的な薬を使い分けることが可能になってきています。そのため、乳がん早期ステージにおいて適切な治療を行うことによって、約9割が治るがんとなりました。
フルベストラントは、おもにエストロゲン受容体の分解促進作用を持ち、乳がんの病態進行を司るエストロゲンがエストロゲン受容体へ結合するプロセスを阻害することが可能なステロイド性抗エストロゲン剤です。また、フルベストラントは、エストロゲン受容体に対してアゴニスト作用を示さずに乳がん細胞の増殖を抑制することができるのが特徴で、その他の抗エストロゲン剤とは異なる性質を持っています。

使用方法

成人(15歳以上)のケース:フェソロデックス筋注2筒(フルベストラントとして500mg含む)を、初回、2週後、4週後、それ以降は4週ごとに1回、左右の臀部に1筒ずつそれぞれ筋肉内投与します。なお、閉経前乳がんのケースでは、LH-RHアゴニストの投与下においてCDK4/6阻害剤を併用してください。

<使用上の注意>
・1回の使用で、フルベストラント2筒を片側の臀部に使用しないでください。
・注射部位は毎回少しずつ変更してください(硬結に至る可能性があります)。

副作用

重大な副作用
次に挙げるような重大な副作用が引き起こされる可能性があります。使用中は健康状態を常に意識し、万が一体調の悪化を感じた場合には使用を中止、または医療機関を受診するなど適切な処置を行ってください。
・肝機能障害
※ALT上昇、ALP上昇、AST上昇、ビリルビン上昇などを伴った肝機能障害が引き起こされる可能性があります。
・血栓塞栓症
※深部静脈血栓症、肺塞栓症、血栓性静脈炎などが引き起こされる可能性があります。
・注射部位の潰瘍や壊死

その他の副作用
次の副作用が引き起こされる可能性があります。
・血液系:貧血、血小板数の減少
・血管障害系:血腫、ほてり
・消化器系:腹痛、下痢、悪心、おくび、嚥下障害、消化不良、便秘、嘔吐、お腹のハリ、流涎過多
・精神神経系:めまい、頭痛、感覚異常、適応障害、不眠、気分障害
・皮膚系:発疹、脱毛症、かゆみ、多汗症、爪の痛み
・循環器系:血圧上昇、狭心症
・過敏症:じんましんなどの過敏反応
・全身:無力症、むくみ、発熱
・呼吸器系:咳嗽、鼻血、呼吸困難、間質性肺疾患
・筋骨格系:骨痛、筋肉痛、関節の痛み、背部の痛み、筋骨格の痛み、筋骨格硬直、骨粗鬆症、筋力の低下、骨折
・生殖器系:乳房の違和感、卵巣腫大、乳房の痛み、腟からの出血、外陰腟のかゆみ
・代謝系、栄養障害:食欲不振、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、血糖値の上昇
・注射部位:注射部位における各種反応(痛み、硬結、血腫、出血、膿瘍など)、坐骨神経痛
・その他:腟感染、耳の違和感、白内障、尿路感染、インフルエンザ、インフルエンザ様疾患、非心臓性胸痛、眼乾燥、腋窩痛、胆石症

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・フルベストラントを配合した医薬品の成分、添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、成分、添加物にアレルギーをお持ちの方、フェソロデックス筋注はアレルギー反応を起こしてしまう為、使用できません。
▼フェソロデックス筋注の有効成分
フルベストラント
▼代表薬の添加物
エタノール、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、ヒマシ油

・妊娠している方、または妊娠している可能性のある方
※動物実験(ウサギおよびラット):胎児の体重低値および骨格の異常、着床後における胎児死亡率の高値、母動物の妊娠維持障害、母動物の分娩障害などの生殖毒性が確認されています。
・授乳している方
※動物実験(ラット):フルベストラントが乳汁へ移行することが確認されています。なお、母体の乳汁中におけるフルベストラント濃度が血液中の濃度よりも高くなることが確認されています。
※動物実験(ラット):授乳期にフルベストラントを使用した場合、出生児の生存率が低下したということが確認されています。

使用に注意が必要な方
・重度の腎機能障害を患っている方
※重度の腎機能障害患者さんを対象としている臨床試験は実施されていません。
・肝機能障害を患っている方
※フルベストラントの血液中の濃度が上昇し副作用が引き起こされる可能性があります。Child-Pugh分類のクラスCに該当する肝機能障害患者さんを対象としている臨床試験は実施されていません。
・生殖能をもっている方
※妊娠する可能性のある女性は、フルベストラントを使用中および最終使用から一定の期間内は、適切な避妊を行ってください。
・高齢者
※高齢者は一般的に薬の分解、排泄などの生理機能が低下しているため、減量するなど注意をしながら使用してください。

上記にあてはまる方は、フルベストラントを使用する事が出来ない可能性があります。
フルベストラントを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
なし

併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

フルベストラントに関する
よくある質問
フルベストラントの投与時に注意することはありますか?

フルベストラントを使用する際は筋肉内注射でのみ使用してください。また1回の使用でシリンジ内の全量を使い切ってください。投与速度としては1~2分くらい時間をかけてゆっくり行ってください。投与する場所の注意点としては、臀部背側に使用する場合は、坐骨神経などの重要な神経の損傷に注意してください。フェソロデックス筋注 【フェソロデックス筋注 添付文書】

フルベストラントの使用は何かしらの臨床試験に影響を与えますか?

フルベストラントの構造はエストラジオールと類似しているので、抗体を用いたエストラジオールの測定に影響する可能性があります(エストラジオールの測定結果が見かけ上高値になる可能性があります)。フェソロデックス筋注 【フェソロデックス筋注 添付文書】

フルベストラントは使用してからどのくらいで血液中濃度が安定しますか?

投与してから1ヶ月目の血液中濃度関連データは投与3ヶ月目と比べて高いもしくは同程度であるため、投与後約1ヶ月目で血液中濃度は安定していると考えられます。フェソロデックス筋注 【フェソロデックス筋注 添付文書】

参考元一覧

フェソロデックス筋注 【フェソロデックス筋注 添付文書】

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。