滅菌調整タルク

成分名

滅菌調整タルク

適応症状

悪性胸水の再貯留抑制
続発性難治性気胸

簡易説明

滅菌調整タルクは、粒子径を調整し、滅菌したタルク製剤です。臓側胸膜と壁側胸膜が癒着して胸水の貯留スペースを消失させ、胸水がたまるのスペースをなくす作用があります。主に悪性胸水の胸膜癒着剤として使用されてます。

処方可能な診療科目

内科/消化器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約10,000円~
薬代1瓶あたりの目安:4g約7236円
※病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。
高額療養費制度の対象になるため患者の年齢、所得水準によっても異なってきます。
指定難病であり、自己負担分の治療費の一部または全部が国または自治体により賄われることがあります。性症は指定難病であり、自己負担分の治療費の一部または全部が国または自治体により賄われることがあります。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日: 2013年12月

国内のジェネリック認可

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

関連製品(先発薬)

ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤4g【製薬メーカー:ノーベルファーマ】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

滅菌調整タルクは、粒子径を調整したもので、悪性胸水の再貯留抑制や、外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸に対する胸膜癒着療法剤です。臓側胸膜と壁側胸膜が癒着して胸水の貯留スペースを消失させ、胸水がたまるのスペースをなくす作用があります。
▼作用機序
タルクを胸膜腔内に投与時、胸膜癒着を惹起する作用機序は十分には解明されていません。
推定として以下の機序があります。

①胸膜を構成する中皮細胞を傷害する。
②細胞の剥離、離脱を引き起こし、炎症状態にする。
③胸水中にサイトカイン、TGF-β、TNF-α、IL-1、IL-8などが集積する。
④コラーゲンの生成、線維芽細胞が活性化され、膠原線維を形成し臓側胸膜と壁側胸膜を癒着させ、さらに血管が新生され、癒着を強固なものにする。

使用方法

成人は、本剤(4g/バイアル)を、日局生理食塩液50mLで懸濁して、胸膜腔内に注入してください。

≪用法および、用量に関連する注意≫
〈効能共通〉
両側肺の胸膜腔内に、本剤を同時投与した場合、また片側胸膜腔内に本剤を投与した後、本剤を対側胸膜腔内に投与した場合の、有効性および安全性は確立していません。
〈効能共通〉
本剤と他の胸膜癒着剤との併用投与に関する有効性、および安全性は確立していません。
〈悪性胸水の再貯留抑制〉
同側肺の胸膜腔内に、本剤を追加投与(ドレナージチューブ抜管前)または、再投与した場合の有効性および、安全性は確立していません。
〈外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸〉
効果不十分と判断され、ドレナージチューブ抜管前に同側肺の胸膜腔内に本剤を追加投与する場合、7日間以上の間隔をあけて1回4gを1回のみ追加注入してください。
〈外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸〉
再発時に本剤を再投与した場合の、有効性および安全性は確立していません。

副作用

主な副作用
呼吸困難、発熱、感染、癌疼痛、肺炎、疼痛、食欲減退、低酸素症、皮膚感染、低アルブミン血症、頭痛

重大な副作用
両側性びまん性肺浸潤影、アナフィラキシー、急性呼吸窮迫症候群、咳嗽、急速に進行する呼吸困難、胸部X線異常、間質性肺疾患、ショック

その他の副作用
BUN増加、低血圧、LDH増加、潮紅、胸膜痛、口腔咽頭痛、体重減少、白血球数増加、便秘、下痢、痔核、悪心、嘔吐、肝機能異常、うっ血性心不全、背部痛、ヘマトクリット減少、倦怠感、胸部不快感、胸痛、熱感、敗血症、非心臓性胸痛、呼吸不全、CRP増加、ALT増加、AST増加、Al-P増加、皮膚そう痒症、筋骨格硬直、アルブミン減少、カリウム増加、血小板数増加、カリウム減少、ヘモグロビン減少、ドレーン留置部位合併症、創傷感染、錯乱状態、徐脈性不整脈、呼吸抑制、肺水腫、膿胸、肺塞栓症、気胸、皮下気腫、異物肉芽腫

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

・滅菌調整タルクを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
・妊婦/授乳者

使用に注意が必要な方
・新生児/乳児/幼児/小児

上記にあてはまる方は、滅菌調整タルクを使用する事が出来ない可能性があります。
滅菌調整タルクを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

滅菌調整タルクに関する
よくある質問
胸膜生検時に使用することは可能ですか?

胸膜生検と同時又は直後に本剤を胸膜腔内に注入することは避けること。呼吸不全等が発現するおそれがある。

ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤4g 添付文書

【上記引用元:ノーベルファーマ株式会社】

追加投与の際の注意点はありますか?

効果不十分と判断され、ドレナージチューブ抜管前に同側肺の胸膜腔内に本剤を追加投与する場合には、7日間以上の間隔をあけて1回4gを1回のみ追加注入すること。

ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤4g 添付文書

【上記引用元:ノーベルファーマ株式会社】

参考元一覧

ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤4g 添付文書【ノーベルファーマ株式会社】

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